情報科学類の学類長からのご挨拶です。
AI時代にこそ求められる情報のエキスパートを目指そう!
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天笠 俊之(情報科学類長) -
社会の基盤としての情報システム
今日、AIやデータサイエンスといった情報技術は、単なる便利なツールを越え、社会のありようを根本から変容させています。スマートフォンの普及からTVのスマート化、行政手続きの電子化に至るまで、私たちの日常生活は今や情報システムなしには成り立ちません。特に近年の大規模言語モデル(LLM)の目覚ましい進歩は、かつては困難とされていた高度な知的作業やプログラミングを次々と現実のものとしています。情報技術は今や、現代社会を支える最も重要なインフラ、いわば「社会のOS」となったと言えるでしょう。
AI時代にこそ求められる「本質を知る」人材
しかし、技術が高度化し、一見すると「魔法」のように何でも解決できる時代になったからこそ、情報技術の本質を深く理解している人材の価値がかつてないほど高まっています。
現代の情報システムは、高速ネットワークによって支えられ、膨大なセンサーから収集されたデータがクラウドへ集約され、一貫性を保ちながら維持・管理されています。これらの膨大なデータから価値を引き出し、機械学習や分析を行うためには、その根底にある基礎理論やアルゴリズムへの深い理解と洞察が不可欠です。
AIは多くのことを自動化してくれますが、それを真に使いこなし、社会に実装するためには「AIがどのように動作しているのか」という原理を知らねばなりません。そして、AIが出力した結果の正しさを最終的に判断し、責任を持つのは人間です。情報技術の専門知識に加え、対象とする問題領域への深い知見、そして技術を最適に適用するための創造的なアイデアこそが、これからの時代を生き抜く武器となります。
つくばの地の利を生かし、情報の専門家へ
筑波大学情報科学類は、1977年の創設以来、日本を代表する情報専門の教育・研究拠点として歩んできました。本学類には、情報科学のほぼすべての領域をカバーする多彩な教員が集結し、理論からハードウェア、ソフトウェア、知能科学、量子コンピューティングまで、網羅的かつ深い教育を行っています。さらに、組み込み技術キャンパスOJTやenPiT(第2期)などのユニークな取り組みも行っています。
本学には国内トップレベルの計算資源を有する計算科学研究センター、AI研究をリードする人工知能科学センターをはじめとする最先端の研究拠点があり、日々、未知の領域を切り拓く研究が展開されています。さらに、ここ「筑波研究学園都市」には、本学以外にも多くの国立研究所や民間研究機関が集積しており、それらが互いに密接に連携し合う世界でも稀有な知のネットワークを形成しています。
この比類なき「つくば」の地の利を最大限に活用し、情報技術の真髄を極め、次世代を担う専門家として羽ばたいていく――。志を同じくする皆さんと、この筑波の地で共に学び、研究できることを心より楽しみにしています。