分散システム
電子・情報工学系
新城 靖
<yas@is.tsukuba.ac.jp>
このページは、次の URL にあります。
http://www.hlla.is.tsukuba.ac.jp/~yas/coins/dsys-1997/1998-02-03
/fj-ngmp.html
あるいは、次のページから手繰っていくこともできます。
http://www.hlla.is.tsukuba.ac.jp/~yas/coins/
http://www.hlla.is.tsukuba.ac.jp/~yas/index-j.html
- 日本語のニュース・グループ群
- 日本で最初のインターネット JUNET から派生。
電子メールは必須、fjはオプション。
統計(1998年1月)
- 記事数:1週間で12000個。
- 投稿者数:1週間で5000人。
- 参加者数:不明。投稿者数の100倍?
- ニュース・グループ数:373
ニュース・グループの作成・削除は、ネットワーク・ニュース上で議論して決
める。→民主主義
議論のためのルールが必要になる
→fj NGMP
News Group Management Protocol
- 議論の言葉(形式)を決めたもの
自然言語だと、賛成か反対かわからない
- 分散システムで「合意」を創り出す。
通信遅延の大きい環境で、一貫性のある状態、仮想的な集中システムを創る -
沈黙による合意、投票による合意
- 管理人による同期
CFA -- Call For Approval
- 2週間異議がなければ合意とみなす
- 1人でも異議が出されれば不成立
- 伝説「3秒合意」。2週間は直径。
分散システムでは時計が合ってない
→
管理人の時計を使う
CFV -- Call For Vote
- 賛成が50票以上かつ過半数のとき成立
- 投票期間は、3週間
中間発表を許すかどうかの議論、アメリカ大統領選挙でも問題
- 信頼できる選挙管理委員会はない
CFS -- Call For Signature
署名運動。賛成側だけ集計する。
fj NGMPに見られる分散システム構築の技術
- 分散システムで合意(一貫性)を定義している。
- 大きな通信遅延に耐えられる。
- 複数の管理人による分割管理。
今は動いている。案件数のスケーラビリティは、本当はない。
- 管理人の時計を大域的な時計にする。
- 投票のセキュリティの弱さを補う仕組みの導入。
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Last updated: 1998/02/02 22:22:39
Yasushi Shinjo / <yas@is.tsukuba.ac.jp>