筑波大学

AI時代にこそ求められる情報のエキスパートを目指そう!

社会の基盤としての情報システム

今日、AIやデータサイエンスといった情報技術は、単なる便利なツールを越え、社会のありようを根本から変容させています。スマートフォンの普及からTVのスマート化、行政手続きの電子化に至るまで、私たちの日常生活は今や情報システムなしには成り立ちません。特に近年の大規模言語モデル(LLM)の目覚ましい進歩は、かつては困難とされていた高度な知的作業やプログラミングを次々と現実のものとしています。情報技術は今や、現代社会を支える最も重要なインフラ、いわば「社会のOS」となったと言えるでしょう。

AI時代にこそ求められる「本質を知る」人材

しかし、技術が高度化し、一見すると「魔法」のように何でも解決できる時代になったからこそ、情報技術の本質を深く理解している人材の価値がかつてないほど高まっています。

現代の情報システムは、高速ネットワークによって支えられ、膨大なセンサーから収集されたデータがクラウドへ集約され、一貫性を保ちながら維持・管理されています。これらの膨大なデータから価値を引き出し、機械学習や分析を行うためには、その根底にある基礎理論やアルゴリズムへの深い理解と洞察が不可欠です。

AIは多くのことを自動化してくれますが、それを真に使いこなし、社会に実装するためには「AIがどのように動作しているのか」という原理を知らねばなりません。そして、AIが出力した結果の正しさを最終的に判断し、責任を持つのは人間です。情報技術の専門知識に加え、対象とする問題領域への深い知見、そして技術を最適に適用するための創造的なアイデアこそが、これからの時代を生き抜く武器となります。

つくばの地の利を生かし、情報の専門家へ

筑波大学情報科学類は、1977年の創設以来、日本を代表する情報専門の教育・研究拠点として歩んできました。本学類には、情報科学のほぼすべての領域をカバーする多彩な教員が集結し、理論からハードウェア、ソフトウェア、知能科学、量子コンピューティングまで、網羅的かつ深い教育を行っています。さらに、組み込み技術キャンパスOJTやenPiT(第2期)などのユニークな取り組みも行っています。

本学には国内トップレベルの計算資源を有する計算科学研究センター、AI研究をリードする人工知能科学センターをはじめとする最先端の研究拠点があり、日々、未知の領域を切り拓く研究が展開されています。さらに、ここ「筑波研究学園都市」には、本学以外にも多くの国立研究所や民間研究機関が集積しており、それらが互いに密接に連携し合う世界でも稀有な知のネットワークを形成しています。

この比類なき「つくば」の地の利を最大限に活用し、情報技術の真髄を極め、次世代を担う専門家として羽ばたいていく─。志を同じくする皆さんと、この筑波の地で共に学び、研究できることを心より楽しみにしています。

情報科学類長 天笠俊之

情報科学類長
 天 笠 俊 之

情報科学類で未来の情報技術に
チャレンジしよう

情報科学類は、これまで筑波大学における情報専門教育の中核を担ってきた情報学類を母体とする学類です。

前身の情報学類は1977年に発足、2007年に情報科学類に移行し、2026年3月現在、合わせて46回の卒業生を送り出しています。

 

人材育成目的

現代社会の原動力である情報を収集・分析・理解・伝達・変換・活用するための工学的な技術やその原理となる数理や自然科学を理解し、それを実社会における様々な問題に適用して解決する実践力を備え、グローバルな視点に立って情報技術の発展を主体的に担うことができる人材を養成することを目的とします。

カリキュラム履修科目と学習の進め方

基礎から応用までを着実に学びながら、最先端の技術や専門知識を習得していきます。

進歩が目覚ましい情報技術は系統的に学習することが肝要ですが、基礎から応用、理論から実践、ハードウェアからソフトウェアを網羅するカリキュラムにより、その原理や仕組みを基本部分から身に着け、利用できるようになります。主構成教員63名、協力教員19名の計82名の教員(2026年4月現在)が皆さんの学習をサポートします。ただし、主構成教員とは情報科学類を主担当としている教員で、協力教員とは情報科学類の授業を担当する関連学類の教員のことです。
※詳しくは情報科学類のWebページをご覧ください。https://www.coins.tsukuba.ac.jp/

入 試
学類・専門学群選抜/推薦入試/AC入試、等
総合選抜
1 年次
情報科学類総合学域群

専門導入科目:知能と情報科学/計算と情報科学/システムと情報科学/情報メディア入門/コンテンツ入門/知識情報概論/知識情報システム概説/図書館概論/情報科学概論

数学科目:情報数学A/線形代数A/微分積分A

情報科目:情報リテラシー(講義)/情報リテラシー(演習)/データサイエンス/プログラミング入門A・B

一般的な科目:ファーストイヤーセミナー/学問への誘い/英語/初修外国語/体育/国語/教職科目/自由科目(他学群、他学類の科目から選択)など

個人発想型科目:情報科学特別演習

講義の様子
進級選択(希望調査)本人の志望、入学後の成績、適性などに基づいて、2年次に所属する学類・専門学群が決まります。
情報科学類に移行
他学類に移行
進級
2 年次

専門科目:コンピュータとプログラミング/コンピュータネットワーク/オブジェクト指向プログラミング/論理回路・同演習/論理システム・同演習/データ構造とアルゴリズム・同実験/論理と形式化/数値計算法/システム制御概論/電気回路/コンピュータグラフィックス基礎/専門英語基礎

数学・物理科目:線形代数B/微分積分B/確率論/統計学/微分方程式

個人発想型科目:情報特別演習I

一般的な科目:体育・自由科目(他学群、他学類の科目から選択)

3・4 年次

共通科目:数理アルゴリズムとシミュレーション/人工知能/計算機アーキテクチャ/データベース概論A/オペレーティングシステム/情報セキュリティ/ヒューマンインタフェース/Computer Science in English A, B/信号処理/機械学習/オートマトンと形式言語/プログラミングチャレンジ/プログラム言語処理/ソフトウェア工学/情報理論/量子情報科学入門

ソフトウェアサイエンス主専攻
プログラミング論

プログラム言語論/情報可視化

数理情報

システム数理I・II・III/情報線形代数

ソフトウェアサイエンス実験
ソフトウェアサイエンス実験
A・B
情報システム主専攻
計算機工学

並列処理アーキテクチャI・II/VLSI工学/分散システム/オペレーティングシステムII

ソフトウェアシステム

システムプログラム/データベース概論B/情報検索概論/人工生命概論

電子・通信工学

電子回路

情報システム実験
A・B
知能情報メディア主専攻
知能情報

自然言語処理/視覚情報科学

情報メディア

音声聴覚情報処理/画像メディア工学/画像認識工学/アドバンストCG

知能情報メディア実験
知能情報メディア実験
A・B

個人発想型科目:情報特別演習II/インターンシップI・II/海外インターンシップ/専門語学A・B

卒業研究 A・B
主構成教員と協力教員

※主構成教員:情報科学類を主担当としている教員
 協力教員:情報科学類の授業を担当する関連学類の教員

卒業判定
卒業に必要な科目の履修及び必要な単位の修得
卒業(大学院進学、就職)

ソフトウェアサイエンス主専攻

とてつもなく高速で、人間と肩を並べるまでに賢くなったコンピュータは、実は、数100程度の単語しか理解できない子供です、と言ったら驚くでしょうか。たった数100単語で、どのようにして、これほど複雑なことを実現しているのでしょうか。コンピュータに、手取り足取り何をしたら良いか指示を出すのがソフトウェアです。単純なブロックを巧みに積み重ねて、壮大なオブジェを作りあげるように、ソフトウェアは、数100の単純な命令を組み合わせて、人間のお供をするロボットを操ったり、表情豊かに音楽を演奏したり、また、不思議な円筒形の道具で人の意図を読み取ったり、大規模で複雑なデータに対してその要点を的確にグラフ表示するなど、様々な仕事を見事に達成します。ソフトウェアサイエンス主専攻では、このようなソフトウェアの科学と技術について、基礎理論から応用まで学びます。たとえば、現実の物理現象や化学反応をコンピュータの中で再現して何が起きるか見るためには、数理的なモデルを作り、その動作をシミュレートするソフトウェアを作ります。ソフトウェアが、私たちの意図通りに正しく動くか調べるためには、ソフトウェアのテストや検証を行なうソフトウェアを作ります。実世界にある大量の情報を効率良く扱うためには、数学力と論理的思考力を駆使して、アルゴリズムとよばれる手順をうまく構成します。そして、ロボットや音楽演奏、人にやさしく操作しやすいシステムを作るためには、新しいアイディアを生み出す発想力が必要となります。これらを通じて、コンピュータのソフトウェアの本質を理解し、未知の問題に柔軟に対処する人材を育成します。

モデル検査法:エラー状態に到達するかどうかの全自動検査
大規模数値シミュレーション技術の開発

情報システム主専攻

情報処理の基盤的な技術は、コンピュータという目に見える形ではなくても、いたるところで使われるようになってきています。たとえば、スマートフォンやディジタル家電などにおいても、それらはハードウェアやソフトウェアを自在にあやつることのできる情報処理の基本技術の上に成り立っています。たとえば、IoT(Internet of Things)のような最新の技術も情報システムによって支えられており、それらを構成する多くの技術は時間をかけて研究開発されてきた技術によって成立しています。情報システム主専攻では、これらの基盤となる情報技術の本質を学ぶだけではなく、それらをいかに応用するかという点も重視しています。たとえば、実際にコンピュータや情報システムの中身はどうなっていて、それらを設計するにはどうすればよいのか、ネットワークの仕組みはどうなっていて、どのような使い方ができるのか、ホームページを利用して新しい情報のサービスを行うにはどのような技術が必要か、などに関して基礎的な考え方から応用まで、演習や実習を交えながら理解することができます。
 情報システム主専攻では、これらの基盤情報技術の本質を理解し、未来におけるさらなる発展を担う人材の育成を目指して教育を行っています。これらの基本的な技術を学ぶことによって、目覚ましい勢いで発展を続ける情報関連技術を使いこなすだけでなく、新しい技術を生み出す担い手としての考え方や知識を習得することができます。

fig1
ユビキタス情報管理とストリーム処理
fig2
ディペンダブルクラウド

知能情報メディア主専攻

私たち人間は、視覚や聴覚などの五感や他人とのコミュニケーションにより情報を得、それを基に状況を認識して、適切な判断をする知的処理能力を身につけています。近年、科学技術の進歩により、私たちを取り巻く環境は一変し、コンピュータやネットワークにより多種多様で膨大な情報や知識が得られるようになりました。その結果、これらをうまく利用することで、人のもつ能力を最大限に引き出すことが可能になりました。しかし、これらの膨大な情報から適切なものを選択し、人間に理解しやすい形で提供できなければ、それらは無駄なものになるだけでなく、誤った判断や行動につながる危険性もあります。
 そのため、知能情報メディア主専攻では、人が自然に持っている知的能力やコミュニケーション能力をコンピュータや機械に与え、逆に情報や知識を得る技術を学びます。例えば、コンピュータにどのようにして知識を与えるのか、それを使えばどのような思考や推論が可能となるのか、また、人は音声、画像、立体映像などをどのように理解し、それをコンピュータで実現して人とのコミュニケーションを可能にするにはどうすれば良いか、マルチメディア情報はどのようにデザインされ記憶・伝達されるのか、ネットワークでやり取りされる情報のセキュリティを守るにはどのような工夫が必要かなどについて、演習や実習を交えながら理解を深めます。これらの基本的な技術の習得を通して、今後ますます高度化・複雑化するコンピュータや機械を真に人間のよきパートナーとして開発・発展させる際に中心的な役割を果たすことのできる人材を育成しています。

fig1
深層ニューラルネットワークとアテンション機構を用いた音声感情認識
fig2深層ニューラルネットワークによって様々な画像変換を実現

組み込み技術キャンパスOJTの紹介

http://www.cojt.or.jp/tkb/

組み込み技術キャンパスOJT とは?

「組み込み技術キャンパスOJT」は2009年から開始された、企業との連携による新しい産学共同教育プログラムです。現在は「一般財団法人キャンパスOJT型産学連携教育推進財団」により運営されており、「キャンパスに居ながらOn the Job Training」できるプログラムです。コースにはハードウェアとソフトウェアの2つがあり、企業で働く講師陣は各分野のエキスパートで、その経験とスキルを十分に体験し、実践的な学習ができます。また、工作室として3Dプリンタやレーザ彫刻機、UVプリンタ、CNCなどを備えた「openfab 創房」があり、商品のプロトタイプまで製作可能です。単にハードウェア、ソフトウェアと言うのではなく、デザインやユーザインターフェース、ネットワークを用いて提供するサービスまでも含めての教育が受けられる環境となっています。組み込み技術キャンパスOJTは、3年次を対象に情報学群の3つの学類を横断的に開講(他学群からも若干名の受講が可能)され、「ソフトウェアサイエンス実験A・B」「情報システム実験A・B」「知能情報メディア実験A・B」の一つとして開講されます。

教室・創房
教室・創房

●以下は、2026年度(第18期)実施予定の各コースの説明です。

ハードウェアコース▶学期:春・秋学期 ▶定員:12人

春学期は「映像信号の入出力」をテーマに、基本的なハードウェア記述言語の記述方法を学んだ後、ディスプレイに映像を出力するための表示回路と、カメラから映像を取り込むためのキャプチャ回路を構築し、基礎を固めます。秋学期は「グラフィックスLSIとSoC設計」をテーマに、映像信号の加工やテクスチャの描画を行うグラフィックスLSIの設計を行い、ハードウェアとソフトウェアの協調設計の観点から実践的実習を行います。最終的にはそれらを用いて各自がオリジナルの組み込みシステムを提案し、プレゼンテーションを行うことで、実社会で通用する応用力を身につけます。

FPGAボード
FPGAボード
ソフトウェアコース▶学期:春・秋学期 ▶定員:12人

生成AIの進化により、ものづくりの現場は大きく変化しています。従来のプログラミング技術だけでなく、課題の本質を捉え仕様へ落とし込む力が強く求められるようになりました。本カリキュラムでは、課題解決のためのコンテンツ制作をチームで行い、その中で要件定義書、要求仕様書、機能設計書などの作成手法を学びます。さらに、タスク管理を行いながらプロジェクトを推進し、企業と同様の開発プロセスを体験します。開発にあたっては、プログラミング言語や開発手法についても必要に応じてサポートし、開発経験の浅い学生でも主体的にものづくりに取り組める体制を整えています。

受講生成果物例
受講生成果物例
■履修要件

各コースのそれぞれにおいて、エントリーシートによる適性評価と面接によって選抜を行います。1・2年次に各学類で学ぶ科目に違いはありますが、原則としてプログラミング等のソフトウェア関連科目が十分に習得されており、興味と熱意がある学生であれば、いずれのコースも出願できます。

先生からのメッセージ

情報科学類の多彩な教員による幅広い授業を提供します。

  • 叶秀彩先生
    叶 秀彩先生

    (機械学習)

    データ解析なら機械学習にお任せ

    近年、囲碁の人工知能(AI)である「AlphaGO」が人間のチャンピオンを圧倒したことで、AIが「人間に見えない答えを見つけられる」ことを示しました。機械学習はAIの主要な研究分野であり、様々なアルゴリズムを用いてデータから反復的に学習し、そこに潜む規則性やパターンなどを発見し、現状の把握や将来を予測することに利用されています。理論を正しく理解したうえで、効果的なアルゴリズムを構築し、現実の問題への適用を検討するのが機械学習の研究の楽しいところではないでしょうか。

  • 秋本洋平先生
    秋本 洋平先生

    (ブラックボックス最適化)

    何でも最適化、何でも自動化

    最適化─コストや性能などの改善したい目的の指標や制約条件が与えられたとき、これに寄与するであろう要因を最適な状態にすること─のうち、要因と目的の指標や制約条件の間の関係がほとんどブラックボックスに見えるような複雑なシミュレーションによって与えられる最適化のことをブラックボックス最適化といい、深層学習などの人工知能技術をはじめ、航空、制御、材料、土木工学など様々な分野で応用され、システムの効率化や自動化に寄与しています。このような技術は、情報科学類で学ぶことができる情報科学や確率・統計によって成り立っています。情報科学類から、様々な分野の発展に貢献していきましょう。

  • 塩川浩昭先生
    塩川 浩昭先生

    (データ工学)

    データから「今」を瞬時に分析する

    近年の情報技術の発展により、メール・メッセージなどの文書データや、写真・ビデオ・音声などのメディアデータなど、多様かつ大量のデータを日々生成・蓄積する「ビッグデータ」と呼ばれる時代となりました。多くの研究者の努力により、これらのデータを分析することでデータを生み出した人間や組織、社会が「今」どのような嗜好や考え方、意見を持っているのかなどを知ることが出来るようになりつつあります。コンピュータを通じて「今」を瞬時に分析できるようになったとき、人類の生活はより豊かに発展していくのではないでしょうか。大量のデータを扱った研究に興味のある方は是非この情報科学類で共に学びましょう。

  • アランニャクラウス先生
    アランニャ クラウス先生

    (人工生命、プログラミング入門)

    プログラミングを用いて自分の世界を

    コンピュータは汎用的な計算機ですので、想像力とプログラミング能力があれば、何でもできます。プログラミング能力は情報科学類で学べます。そして、皆さんの想像力で何ができるのかを楽しみにしています。私の進化計算研究室では情報科学類生はプログラミングをDNAにして、一から仮想生物の進化を研究しながら情報から新たな「生命」を目指しています。あなたはプログラミングで何を実現したいですか?

  • 堀江和正先生
    堀江 和正先生

    (医療応用)

    人工知能で高度な医療をサポート

    検査技術の発展に伴い、様々な検査データを用いた高度な医療・個人に合わせた医療ができるようになってきました。一方で、増え続けるデータが医師の労働環境の悪化や医療過誤につながるケースも出ています。私はこの問題を解決すべく、機械学習や人工知能技術を用いた医療診断のサポートシステム開発に取り組んでいます。情報科学は応用の幅が広く、様々な分野・業種の人と連携、成果を分かち合える魅力があります。この喜びを情報科学類で一緒に味わってみませんか?

先輩からのメッセージ

来栖壮馬

来栖 壮馬

(2016年入学)
群馬県立桐生
高等学校卒

総合大学であることを感じさせる開放的かつ広大で風光明媚なキャンパスは、筑波大学の大きな特徴の一つです。隔たりのない独特な生活を送りながら、学年・学類の枠に縛られずに興味のある分野を学ぶことが出来ます。そのため柔軟な履修計画を組みやすく、自分に合う学習環境を築くことが出来る点はとても魅力的です。

情報科学類は他の学類に比べてとても余裕のある履修計画を組むことが出来ます。基本の時間割に従うと、空き時間が多いため組み忘れてしまった科目も受けやすくなっています。また、1年次と2年次について時間帯の違う必修科目が多いため、1年次で積極的に他学類の科目を学び、進級してから1年次で履修しなかった科目を組むことも出来ます。僕は、先輩方から3年次に余裕がないことを聞いていたため、2年次の空き時間に3年次の科目を少し取り入れることで軽くするなどしました。

情報学のためプログラミングの実践的な授業も必修としてありますが、入門レベルから学ぶため心配する必要はありません。プログラムを構成するアルゴリズムの元となるような知識も数学や物理学等から学ぶことが出来ます。ある程度身に付いてくると、プログラムをアレンジしたり、他の分野の視点への閃きがあったりするでしょう。皆さんには、情報科学類ならではの楽しさをぜひ経験してほしいと思います。

若木良太

若木 良太

(2016年入学)
和光国際
高等学校卒

情報科学類では、多種多様な知識やスキルを身につけることができます。私は入学当初、コンピュータについての知識がほとんどなく、プログラミングの経験もない状態でしたが、この筑波大学での学習を通して多くのことを学び、自分のやりたい研究を見つけることができました。それは筑波大学の学習環境が充実していることはもちろん、ハードウェアからソフトウェアまで様々な専門分野の講義が充実していることや、困った時に助けてくれる先生や先輩がいること、そして同期の仲間と切磋琢磨し合い自分を高めていくことができるためです。

また、筑波大学では、自分の学類の授業だけでなく他学類の授業も受けることが可能です。これは総合大学ならではの魅力であり強みであると思います。サークル活動や留学の支援も充実しており、様々な面において自分のやりたいことを必ず見つけられると思います。

ぜひ情報科学類に入学して充実した大学生活を送ってみませんか?

村田雄一

村田 雄一

(2009年卒)
株式会社ディー・エヌ・エーオープンプラットフォーム事業部システム開発部

情報科学類の魅力は多様性です。自分は高等専門学校からの3年次編入生として情報科学類(旧 情報学類)に入りました。学類生の中には、学術性の高い講義や研究に打ち込む学生もいれば、産学連携の実践的な研究に従事する学生、大学ゆかりのベンチャーで活躍する学生もいます。そうした思考や興味の異なる学生と交流しながら切磋琢磨することによって、視野を広げつつも、情報科学について学んでいくことができます。

卒業後の進路も様々で、専門性の高い研究職に就く人もいれば、実践的な開発職に就く人もいます。自分の場合は後者のケースに当たります。実践的な開発現場においても、在学中の講義や研究活動を通して身につけた計算機科学の基礎的素養や、科学的思考は、仕事をこなす上で自身の強みになっていると常日頃から感じています。

情報科学に興味を持っている人であれば、学問として極める道も、実践的な取り組みに進む道もひらけている。それが情報科学類の特徴だと思います。

長岡美来

長岡 美来

(2014年入学)
freee株式会社

2014年に筑波大学情報科学類に入学し、6年後の2020年に大学院のコンピュータサイエンス専攻を卒業しました。現在は、大学で得た知識や経験を活かして、東京の企業でクラウドインフラの設計や運用に携わっています。

筑波大学での大学生活で良かった点は、独学では網羅することが難しい情報分野の基礎を身につけたこと、電気回路の設計からWEBページ作成まで幅広い分野の授業があったこと、様々な専門分野の先生方や学生と直接話ができたことです。また、授業外でTXを利用して東京に行き、エンジニアと話したりコーディングしたりできたことも、つくばの立地ならではの特典でした。

私が入学した当時、同期生約80人中女性はわずか7人でした。男女比を心配していましたが、入学後は男女関係なく気の合う友人ができ、サークルや課外活動で学類や大学に閉じず自然に女性とも交流があったため、あまり気になりませんでした。入学後も、柔軟に様々な選択ができる大学のため、迷っている方も安心して挑戦してみてください。

卒業後の進路

急速に進化する情報通信社会を支え、次世代を創る

情報科学類の卒業生は、急速に進化する情報社会の中核として、社会の多様な分野での活躍が期待されています。AI、IoT、サイバーセキュリティ、量子情報、仮想通貨、グリーンICT、そして人と協調するロボットや自動運転技術など、これからの社会を支える先進的な技術領域において、高度な情報リテラシーと柔軟な課題解決力を備えた人材への需要はますます高まっています。
 近年は、卒業生の約9割が大学院へと進学し、博士前期課程・後期課程で専門性を深めながら、次世代技術の研究開発に取り組んでいます。修了後は、先進テクノロジー企業、企業の研究所、大学などの教育・研究機関などで活躍しています。
 また、就職先も情報・通信・コンピュータ分野にとどまらず、自動車・電機などの製造業、医療、金融、スマート農業、新材料、化学、宇宙産業、情報・通信、メディア、出版、エンターテインメント、さらには教育など、あらゆる産業領域に広がっています。こうした多様な分野での活躍は、情報の「応用自在性」と「技術を通じて社会を変える力」を象徴しています。
 情報科学類で培った知識と探究心は、未来社会を切り拓く確かな力となり、変化の激しい時代においても常に社会の最前線で価値を創出し続けることができます。

編入学(2 or 3年次) 就職 就職 就職
学 類(4 年間)
大 学 院(2 年間)博士前期課程
大 学 院(3 年間)博士後期課程

情報学群情報科学類

学士(情報科学・情報工学)

理工情報生命学術院
システム情報工学研究群

修士(工学)

情報理工学位プログラム
リスク・レジリエンス工学学位プログラム

理工情報生命学術院
システム情報工学研究群

博士(工学)

情報理工学位プログラム
リスク・レジリエンス工学学位プログラム

■卒業生の主な就職先
情報・通信・
ソフトウェア・
ネットサービス
NTTコムウェア、NTTデータ、NTTドコモ、日本ユニシス、富士ソフト、サイバーエージェント、ナビタイムジャパン、日本マイクロソフト、楽天、アマゾンウェブサービスジャパン合同会社、阿里巴巴集団控股有限公司、インターネットイニシアティブ、ウェザーニューズ、日本タタ・コンサルタンシー・サービシズ、チームラボ、ブレインパッド、丸紅ITソリューションズ
電機・
エレクトロニクス・
ハードウェア
ソニー、パナソニック、日立製作所、日本電気、富士通、任天堂、オリンパス、TDK、キーエンス、LG電子、ソニーセミコンダクタソリューションズ、東京エレクトロングループ、ルネサスエレクトロニクス、レノボ・ジャパン
自動車・機械・
製造・エネルギー
トヨタ自動車、本田技研工業、スズキ、マツダ、東レ、クボタ、日産自動車
メディア・ゲーム・
クリエイティブ
NHK、セガ、ディー・エヌ・エー、ドワンゴ、ヤフー、カプコン、コナミ、セガサミーホールディングス、大日本印刷
金融・コンサル・
商社・サービス
野村證券、野村総合研究所、日本総研、三菱UFJ投信、新生銀行、東京海上日動火災保険、みずほ銀行、第一生命保険、シンプレクス・ホールディングス、フィックスターズ
官公庁・自治体・
公共インフラ・交通
陸上自衛隊、航空自衛隊、会計検査院、茨城県庁、新潟県庁、岐阜県庁、桜川市役所、栃木市役所、古河市役所、台東区役所、城里町役場、JR東日本、日本郵政、つくば都市振興財団
その他・複合領域 リクルート、良品計画、ノジマ、GMOインターネットグループ

編入学案内

学びたい、研究したいという意欲のある人を歓迎します。

情報科学類では、高等専門学校の卒業生(卒業見込みを含む)、大学に2年以上在学して規定の単位を修得した人(修得見込みを含む)、外国の大学を卒業した人(卒業見込みを含む)などを対象として、編入学生を募集しています。
 編入学生はこれまでも非常に活躍してきました。推薦を受けて大学院に進学し研究を行っている学生は多数いますし、学群長表彰をうけた学生もいます。情報科学や情報技術を学びたい、研究したいという意欲のある人を歓迎します。

■単位認定

高専、短大、大学等で修得した科目の単位を、本学の単位として認定する制度です。修得した科目の内容と本学類の科目の内容を照らし合わせて、個別に認定します。認定されるのは、本学類1~2年次配当の科目である語学、教養科目、体育等の基礎科目、情報の基礎科目などです。

■カリキュラム

編入学する年次は原則として3年次ですが、既修得単位その他の状況により、2年次への編入となることがあります。
 3年次に編入すると、すぐ各主専攻に配属され、主専攻実験、専門科目など専門的教育をうけられます。4年次には研究室に所属して卒業研究を行います。

■入試

編入学試験では専門科目(数学・情報基礎)、外国語(英語)による選抜を行います。英語はTOEICまたはTOEFLの点数を換算します。数学・情報基礎を各2問、計4問です。

■2026年度(2025年度実施)入学試験状況

  • 志願者…122名
    (情報メディア創成学類との併願者104名を含む)
  • 合格者…22名
  • 入学者…18名

■編入学試験の過去問について

編入学試験の過去問は、ウェブページで一部を公開しています。詳細は情報科学類ウェブページ(「受験生の皆様」)を参照するか、情報科学類長事務室にお問い合わせください。

  • 情報科学類Webページ
    https://www.coins.tsukuba.ac.jp/
  • 情報学群情報科学類事務室
    学類Webページ「お問い合わせ」をご利用ください。

■編入学のためのQ&A

Q.高専と大学の違いは?
A.大学の方がゆったりしていて自由である、授業や課題がより専門的である、特に筑波大学には幅広い分野の魅力ある講義が数多くある、という意見をよく耳にします。
Q.卒業に必要な単位を修得するのは大変ですか?
A.本学入学前に高専、短大、大学等で修得した単位を、80単位まで(卒業に必要な単位の6~7割)、本学における科目履修として認定することができます。高専卒の場合、主に4、5年でとった単位が対象となります。
Q.他学類の授業を履修できますか?
A.履修できます。興味に応じて履修すると良いでしょう。
Q.学生宿舎には入れますか?
A.入れます。民間のアパートと比べると友人ができ易いというメリットがあります。

キャンパスライフ

快適な居住環境、サークルや課外活動など充実のキャンパスライフ。

筑波大学では、快適な勉学環境を提供するため、キャンパスの北地区と南地区に学生宿舎(男子寮、女子寮)を設けています。収容人員は約4千人で、新入生は優先的に入居できます。居室には個室と2人部屋があり、ベッドや机、洗面台、暖房設備などが全室に備え付けられています。共用棟には、食堂や浴場、売店、理容・美容室、喫茶室など、生活に欠かせない施設が整っています。宿舎の使用料は水道代等の共益費も含めて月額約2万2千円~です。

大学近辺の標準的な民間学生アパートを借りれば、月額3~5万円かかりますが、首都圏などと比べて半分程度の住居費で大学生活を送ることができます。それでもなお経済的に困難な学生には、入学料・授業料を免除する制度が用意されています。例年申請者の7割以上が全額または一部免除を受けています。さらに、各種奨学金制度を利用することもできます。例えば日本学生支援機構に採用されれば、種別によって異なりますが、月額3~12万円の貸与を受けることができます。その他、学業に差し支えない範囲で、家庭教師などのアルバイトを斡旋しています。

学生生活に彩りを添える楽しみとして、宿舎祭(やどかり祭)、スポーツデー、学園祭(雙峰祭)、そして情報科学類独自のバグ祭など、年間を通じて各種の行事が開催されています。こうした課外活動の中心となっているのがサークルですが、文化系、体育系、芸術系など現在200以上の団体が活動しています。

学校写真

情報科学類 Q&A

情報科学類に関する、よくある質問についてお答えします。

情報科学類を卒業した後の就職状況を教えてください。
情報科学類は就職に関して最も実績のある学類の一つです。例年、就職希望の学生10~20名に対して、100件以上の求人が情報科学類に届きます。情報技術に精通した人材は、ありとあらゆる業種において必要とされており、これからも発展し続ける情報化社会を牽引する存在となるでしょう。
大学院への進学状況を教えてください。また、大学院へ進学した人たちの就職はどのようになっていますか?
近年の実績では、卒業生のうち約8割が大学院に進学しました。情報科学類で身につけた能力を大学院でさらに磨きをかけることにより、就職に関してはより広い可能性が開けます。例えば、大企業の研究者から大学教員まで研究の第一線で活躍する先輩、高度職業人として企業の開発現場のリーダとして活躍する先輩、あるいは学んだ技術をもとに自らの会社を興す先輩等、まさに様々な職業で活躍しています。
コンピュータを使った経験はわずかで、プログラムといえるようなものもほとんど書いたことがありません。情報科学類に入学しても大丈夫でしょうか?
問題ありません。専門的なコンピュータ教育はほとんどの学生が大学で初めて経験することであり、不正確な知識や先入観のないほうが本当の専門的知識を学ぶ上で有利になることさえあります。真に必要なものはやる気です。
情報科学類生として勉強していくには、どのようなPCを持っているべきでしょうか?
情報科学類では、プログラミング等の授業を実習室で受ける時には、自分のPCを持込み、そこに設置されている大画面の外付けディスプレイのHDMIポートに接続して利用します。HDMI出力端子のついたノートPCが良いでしょう。オペレーティング・システムとしてはWindowsに限らず、macOS、Linuxなど好きなものを選んで構いません。実習室では、無線LANの他に安定して高速な有線LANも24時間使えます。情報科学類では、故障等で自分のPCが使えない学生のために、PCの貸出しもしています。
情報科学類では、どのような科目が学べるのでしょうか?
情報科学類は、他大学ならば3学科分に相当する科目が用意されており、本パンフレットの「カリキュラム」の頁に掲載されている、情報関連の数多くの科目の中から学ぶことができます。また、各人の興味に応じて目標を設定し、アドバイザー教員の助言を得ながら学習を進める「情報特別演習」が用意されていることも大きな特色です。全学規模で運営されている、様々な学問分野の入り口となる「専門導入科目」も魅力ある授業です。さらに、他学群・他学類で開講されている科目も比較的自由に受講可能となっています。
教職の資格は、どのようなものが取得できますか?
必要な科目を履修して要件を満たした場合には、下記の資格が取得可能です。
〈高等学校教諭一種〉 情報、数学
〈中学校教諭一種〉  数学
さらに必要な科目を履修して要件を満たした場合には、上記以外の高等学校教諭一種および中学校教諭一種の免許状を取得することも可能です。詳しくは下記ホームページをご覧下さい。
【筑波大学 教職課程ホームページ】https://www.tsukuba.ac.jp/education/tt-programs/
筑波大学・筑波研究学園都市周辺地図 Tsukuba Science City Map and Location of the University
筑波大学周辺地図
  • ●つくばエクスプレスにて秋葉原駅からつくば駅まで最速45分。つくばセンターから「筑波大学循環バス(右回り)」で「第三エリア前」まで約10分。左回りでも行けますがやや遠回りになります。
  • ●JR常磐線にて上野駅、あるいは水戸駅からひたち野うしく駅、荒川沖駅、あるいは土浦駅まで約1時間。ひたち野うしく駅東口、荒川沖駅西口、あるいは土浦駅西口から「筑波大学病院」バスで「つくばセンター」まで、あるいは「筑波大学病院」まで下車約40分。そちらから「筑波大学循環バス(右回り)」で「第三エリア前」下車。なお直行バスがない場合は、「つくばセンター行き」バスで「つくばセンター」下車、「筑波大学循環バス(右回り)」で「第三エリア前」下車。
  • ●大宮方面からは東武アーバンパークラインで流山おおたかの森駅、あるいはJR京浜東北・根岸線にて南浦和駅でJR武蔵野線に乗り換え南流山駅でつくばエクスプレスに乗り換えてください。
  • ●浦和方面からは南浦和駅でJR武蔵野線に乗り換え南流山駅でつくばエクスプレスに乗り換えてください。
  • ●東京駅八重洲南口から「筑波大学行き」高速バス、「つくばセンター行き」高速バスにて「つくばセンター」下車(約65分)。つくばセンターから「筑波大学循環(右回り)」バスにて「第三エリア前」下車(約10 分)。または、東京駅八重洲南口から「筑波大学行き」高速バスにて「大学会館」下車(約75分)。「第三エリア前」まで徒歩(約5分)。
路線図

TOP