2013年04月16日
情報科学類 コンピュータリテラシ
筑波大学 システム情報系 情報工学域
新城 靖
<yas@cs.tsukuba.ac.jp>
このページは、次の URL にあります。
http://www.coins.tsukuba.ac.jp/~yas/coins/literacy-2013/2013-04-16
あるいは、次のページから手繰っていくこともできます。
http://www.coins.tsukuba.ac.jp/~yas/
http://www.cs.tsukuba.ac.jp/~yas/
- 次回 4月19日金曜日 は、
講義室 3A312 に集合。
- 手引き(教育用計算機システム使用の手引き)を持ってくる。
- The Unix Super Text 上巻 2章、下巻56章を読んでくる。
- 3つの実習室 3C205, 3C113, 3C206 がある。
- 学生証は、Felica 規格のICカード。入室の時に学生証を入り口のカード
リーダへかざす。数字は打たなくてよい。退室の時は不要。
- 学生証は、財布などに入れたままでもよい。他の Felica 規格のカード
(Suica, Pasmo, Waon等) と干渉するすることがある。その時は学生証だけを取
り出してかざす。
手引き 1.2 参照, The Unix Super Text 5章 参照。
授業で主に使うコンピュータは、iMac。MacOSX という種類のオペレーティング・
システムが動作している。
オペレーティング・システムは、コンピュータの顔を作る。
- 基本的な操作方法
- ファイル、ディレクトリ、プロセスといった基本的なオブジェクトの
提供
- プログラムを作成するための道具
MacOSX は、Unix 系のオペレーティング・システムを基盤にして、
独自のグラフィクス機能を強化した
オペレーティング・システム。
同じハードウェア(マウス、キーボード、ディスプレイ)でもオペレーティング・
システムが違うと操作方法が違う。
学類のコンピュータを使う前には、ログイン、使った後にログアウトの操作が
必要。
- 自分のデータを使いやすく配置する
- (悪いことをしたら)追跡可能にする。
悪いことをする時には、身元を隠すことがおおい。ログインすることで、
それを抑止する。
coinsでは、ログインの時にログイン名とパスワードを打ち込む。coins のログ
イン名は、「s+学籍番号下7桁」。パスワードは、最大8文字。
- 実質的に長いものを使う。
- 紙に書かない。覚えるか、適切なパスワード管理プログラムを使う。
長くするだけで、安全性が指数関数的に高くなる。
1ビット長くすると、破る時間が2倍になる。
(「長さを2倍にすると破る時間が2倍になる」は、誤り)。

図? 指数関数

図? 指数関数
1文字(大文字小文字数字記号)増やすと、総当たりで破るのに要する時間が、
50倍から100倍近くかかるようになる。
文字の種類をアルファベット小文字だけに限ると、1文字増やしても20倍く
らいにしかならない。
手引き 1.3 参照。
利用者認証(ユーザ認証、user authentication)とは、アクセスしてきた利用
者が確かに本人であることを確認すること。コンピュータでは、ユーザ名とパ
スワードがよく使われる。
筑波大学統一認証システムとは、
筑波大学内の
複数のコンピュータ・システム
のアカウントで、共通の「パスワード」を使えるようにしたもの。
重要なアカウント
- 筑波大学全学計算機システム
- Twins
- 情報科学類コンピューティング環境(coins)
- 無線ネットワーク(無線LAN)の利用
- 電子図書館
- e-learning (Moodle)
パスワードは、特別のページで変更する。すると、全部の提携しているシステ
ムで変更される。ただし、共通なのは、パスワードだけで、
ユーザ名は異なる
ことに注意しなさい。
例:
- 筑波大学全学計算機システム, coins
-
s
学籍番号下7桁
- Twins
- 学籍番号
- アクセスポイント(無線ネットワーク(無線LAN))
- 学生証のバーコードに記載された13桁のID
パスワードを忘れた時には、所定の場所に学生証を持って行き、再発行手続きを行う。
手引き 1.3 参照, The Unix Super Text 6.4節 passwd コマンド 参照。
- 自分の好きな文句の頭文字の途中に数字や記号を挟み込む。
- 大文字と小文字を変更する。
例
- 元の文句: 「
I like UNIX very much
」
- パスワードの例: 「
iL3U%vM!
」 (これを使わないように)
コンピュータを利用し終わったら「ログアウト」の操作を行う。
- 次の人がログインできるようにするため。
- 自分のデータが破壊されないようにするため。
ハイパーテキスト(hypertext)とは、内部に他のテキストへの「参照
(reference)」が埋め込まれているテキスト(文書、文字だけから構成される
データ)である。ハイパーテキストという仕組みを使えば、テキストのある部
分から、関連している情報を含んでいるテキストのある部分を引き出すことが
簡単になる。
ハイパーテキストを拡張し、テキスト・データだけでなく、音声や画像などの
データを扱えるようにしたものを、ハイパーメディア(hypermedia)という。
World Wide Web は、ハイパーメディアに基づいて
作られている情報提示のための仕組みである。

インターネット上の資源とハイパーメディア
WWW では、資源を指し示すために URL (Uniform Resource
Locator) という形式を使う。次に、URL の例を示す。
http://www.tsukuba.ac.jp/education/college.html
-
http
- HyperText Transfer Protocol。WWWのデータを保持しているプログラム
と、WWWを表示するプログラムの間でデータをやり取りするときの形式を定め
た約束。
-
www.tsukuba.ac.jp
- そのデータを持っているコンピュータの名前。
-
/education/college.html
- そのコンピュータの中での資源の名前(ファイルの名前)。
URL には、http: で始まるものの他に、https: で始まるものがある。
https で始まる場合、SSL という仕組みを使って通信路を暗号化されている
(The Unix Super Text 下巻86.2章 参照, The Unix Super Text 29章 参照)。
http で始まるものは、通信路は暗号化されていないので、
通信内容(URLの一部、キーボードで打ち込んだユーザ名やパスワード、
クレジットカード番号など)が盗まれることがある。
https を使っていても、通信相手が偽物の場合には、意味がない。次の
方法で通信相手が本物かどうかを確かめる。
- Web ブラウザが持っている通信相手を確認する機能。Web ブラウザは、通
信相手が確認できない場合には、警告を発する。警告が出なければ、OK。
- Web ブラウザに表示される URL を、自分の目で見て確認する。
手引き 1.3.3 参照
Shibboleth (シボレス) とは、World Wide Web で認証するための仕組み。シン
グル・サイン・オン(Single Sign-On)の機能がある。シングル・サイン・オン
では、利用者認証が必要な複数の資源(Web ページ)があった時に、最初にアク
セスする資源(Web ページ)で利用者認証が行われれば、2つ目以降の資源(Web
ページ)で利用者認証が省略できる。

Shibbolethのシングルサインオンの働き
coins では、いくつかのサービスで、統一認証システムが提供している
Shibboleth を使って認証する。
- 情報科学類コンピューティング環境(coins/ce)の Web ページのうち、内
部情報のページ。
- この講義の出席ボタンと、レポート提出ページ。
Shibboleth を使う時には、次のような特殊なことが行われる。
- アクセスしたい Web ページのURL のコンピュータはの名前と、ユーザ名・
パスワードを打ち込む Web ページのURL のコンピュータの名前が異なる。
例。
- 表示しているWeb ページの自動的な切替え(転送、リダイレクション、
redirection) が行われる。

Webページ間のリダイレクション(転送、自動的な切替え)
coins で Shibboleth でパスワードを打つ前に URL が
https://idp.account.tsukuba.ac.jp/
で始まっていることを目で確認すること。
偽物(phishing)のWebページにパスワードを打ってはいけない。
World Wide Web のデータを表示するためのプログラム。
さまざまな種類がある。
- Firefox
- Safari
- Opera
- Google Chrome
- Internet Explore
- lynx, w3m
- Mozilla
- Netscape。The Unix Super Text 28.2節 参照。
- Mosaic
手引き 4.1節 参照。Netscape, Mozilla の後継。
MacOSX 以外にも、様々なオペレーティング・システムで動作する。
Firefox には、パスワード保存の機能がある。
ユーザ名とパスワードを打ち込んだ時に、それらを記憶するかどうか問い合わされることがある。
(クリックで拡大)
この時、coins の環境ではパスワードを記憶しないことを推奨する。どうして
も記憶したい時には、仕組みを理解し、「マスターパスワード」を設定し、暗
号化して記憶すること。
MacOSX に付属しているブラウザ。
iMac で Firefox がうまく動作しない時の対処方法が書かれているページを表示する時に使える。
キーチェーンアクセス(Keychain Access.app)に機密データを保存する。
パスワード等の機密情報を暗号化して保存するプログラム。
暗号化には、利用者が指定したパスワードを鍵として使う。
キーチェーンアクセスのパスワードとログインの時に打つパスワードを同じに
していると、自動的に機密データの暗号を解いてアプリケーションに渡す機能
がある。Safari はこの機能を使っている。
筑波大学統一認証システム
でパスワードを変更しても、キーチェーンアクセスのパスワー
ドは変更されない。
パスワードを変更した後には、キーチェーンアクセスのパスワードも会わせて
変更するか、キーチェーンアクセスのデータを削除して新たに作り直すと良い。
変更しなかった場合、Safari 等を使っていると、古いパスワード(変更前のパ
スワード)を求められることがある。
人間の意思をコンピュータに伝えるには、次のような方法がある。
- マウス(ポインティング・デバイス)のクリック、ダブルクリック、ドラッ
グなどの操作を使ってメニューやボタンを選ぶ。
- キーボードでいくつかの文字を打ち込む。最後にリターン・キー
(エンター・キー、
)を押すと、コ
ンピュータは反応す。
- キーボードで1文字だけ打つ。リターン・キーを押さなくても、コンピュー
タは応答す。
マウスを使う方法は、人間にとってわかりやすい。キーボードを使う方法
では、人間の意思を効率的にコンピュータに伝えることができる。ただし、
このためには、人間がキーボードの配列を覚える必要がある。
同じコンピュータでも、どのプログラムが動いているかによって、上のどの方
法が使えるかが変化する。また同じプログラムでも、局面に応じて上のどの方
法が有効が違うことがある。初期のコンピュータと比較して、最近のコンピュー
タは、マウスだけで操作できる部分が大きくなってきている。しかし、電子メー
ルを打ったり、文書を書いたりする局面では、キーボードを中心に使う方が、
マウスとキーボードの間での手の移動が少なくなるので、効率がよい。
次のような状態の時に、2の状態になる。
- MacOSX で、「端末」プログラムを実行した時。
- iTerm.app
- Terminal.app
- X Window xterm, kterm
- 手元のコンピュータでSSH 等の遠隔ログインのプログラムを実行して、遠
隔のコンピュータに接続してログインした時。(後述。The Unix Super Text 29.3 参照,
手引き 2.7,9.1.2 参照 )
- Windows で、「コマンドプロンプト」を実行した時。
(文字)端末は、1960年代のコンピュータの使い方を反映した言葉。
- 中央に高機能な1台の大型コンピュータ(メインフレーム)がある。
- 文字の表示とキーのデータの送信しかできない簡単な機器(端末)を多数、
大型コンピュータに接続する。
- 接続する時には、電話回線経由のこともあった。

図? メインフレームと端末

図? 端末とアプリケーション
- 利用者がキーボードを打つと、キーボードから打たれた文字のデータが回
線を通じてコンピュータに送られる。それをアプリケーションが読み込む。
- アプリケーションが文字のデータを出力すると、回線を通じて端末に送ら
れる。端末がそれを画面に表示する。
現在では、文字端末は、コンピュータとキーボードと文字表示で対話するため
の汎用のプログラムを意味する。
- 利用者がキーボードを打つと、まず端末プログラムが受け取る。端末プロ
グラムは、それを「端末の内部で動作している」アプリケーションに送る。
-
- アプリケーションが文字のデータを出力すると、端末プログラムが受け取
る。端末プログラムは、それを画面に表示する。

図? 端末プログラムとアプリケーション
- キーボードを見ないで打つ。
- 浮気しない。同じキーは同じ指で打つ。
他のキーといっしょに押すキー。単独で押しても何も起きない。
- Shift
- 大文字、記号の打ち込み
- Caps Lock
- 連続した大文字の打ち込み
- Num Lock
- (アルファベット部分での)数字の打ち込み
- Control, Alt, Option, Command(
), Meta (iMacにはない)
- 制御コードの打ち込み
注意事項
- Command キー (
) は、Apple 独自。Apple キーと
も言う。
- パスワードを打つ時には、キーを打っても画面には表示されない。
特にその時、Caps Lock, Num Lock が押されていないことに注意する。
キートップに書かれたものと、画面表示や
印刷結果が違うことがある。
The Unix Super Text 3.2 参照。
例1: 「~」キー。JIS配列では、「0」キーの右の右。かなの「へ」。
URL を打つ時に注意する。
キーボードからのデータを加工してアプリケーション・プログラムに
渡すプログラム。Input Method という考え方で呼ばれることもある。

図? キーボードとフロントエンドプロセッサ
オンオフできる。
使えるもの。
- マウスのボタンを押さずにポインタを動かす。特定の場所に移動させる。
- クリック。マウスのボタンを押す。
- ダブルクリック。リズミカルに2回続けて押す。
- ドラッグ。マウスのボタンを押したまま動かす。
その他、キーボードのボタンを押しながらクリックという操作ができることも
ある。
iMac のマウスは、ボタンがないように見えるが、それに相当する
場所(左右)を押すと反応する。真ん中ボタンは、丸いもの。
コンピュータに仕事をさせるには、プログラムを
実行する。
MacOSX では、次のような種類のプログラムが実行できる。
- ウインドウを表示するもの。
- Finder (後述) で探し出して
ダブルクリックで実行。
- Dock (手引き 1.4.2項 参照。画面の下に表示されているもの)から
シングルクリックで実行。
- 端末のシェルから実行するもの。
主に文字を表示したり、キーボードのデータを受け取ったりする。
- コンピュータの電源を入れた時に実行開始して動き続けるもの。
表には現れない。
例外もある。
プログラムの「実行」と「起動」は、だいたい同じ意味。
実行したプログラムは、自動的に終了するものと自動的には終了しないものがある。
まれに、プログラムを強制終了させる必要が出てくる。
手引き 1.4.1項 参照。
MacOSX の Finder は、次のような役割を持つ。
- アプリケーション・プログラムを実行する。
- たくさんのウインドウを
開いている時、重なり具合を調整する。
- 操作対象のウインドウ(アクティブ・ウインドウ)を変更する(アクティブ化)。
- ファイルやディレクトリの名前や大きさ表示する。
シェルとは、オペレーティング・システムの構成要素の1つである。シェルは、
オペレーティング・システムの中心部分を貝殻のように包みむプログラムであ
る。シェルは、人間とコンピュータが対話(interaction)をする時に重要な
機能を果たす。

図? シェルの位置づけ
MacOSX では、Finder という名前のプログラムがシェルに相当する。
Unix (Linuxを含む) では、sh, csh, bash, tcsh, zsh などさまざまな種類の
シェルを使うことができるようになっている。X ウインドウを使っている状態
(マウスが使える状態)では、ウインドウ・マネジャと呼ばれるプログラムも、
シェルとしての働きがある。
Windows では、Explorer という名前のプログラムがシェルに相当する。
MacOSX で、「端末」のプログラムを実行すると、Unix のシェルが実行される。
coins での標準のシェルは、bash である(2009年までtcsh)。
bash が動いている時には、コンピュータの画面には、次のような表示がなされ
る(コンピュータ、ユーザによって異なる)。
cosmos38:~ s1301234$
このような記号は、プロンプト(prompt)という。これは、シェルが人間に対し
て、コマンド(command、命令) の打込みをうながしている(prompt)ことを表す
印である。
この状態で、キーボードからコマンド名(命
令の名前)を打ち込み、最後にリターン・キー(Enter,
)を打つと、
bash がそれを受け取り、実行する。
以下の説明では、プロンプトが「$ 」であるものとする。
$
キーボードから「$ 」を打つ必要はない。(プロンプトの記号は、設
定で変更することもできる。)
bash を終了するには、プロンプトに対して、「exit
」と打つ。
$ exit
シェルを終了しても、端末プログラムが動いたままのことがある。
端末プログラムをもう利用しないなら、
端末プログラムも終了する。終了の方法は、プログラムによって異なる。
シェル(コマンド・モードの画面)を操作するには、次のような形式で文字を
打ち込み、最後にリターン(Enter,
)を打つ。
$ コマンド名 オプション1 オプション2 ... 引数1 引数2 ..
コマンド名に続く オプション(option)とは、コマンドの動きを少し変えるた
めの文字列(文字の並び)である。オプションは、一般には付けても付けなく
てもコマンドの働きとしては成り立つ。引数(ひきすう、argument,parameter)
は、コマンドの種類によっては、必ず必要となるものである。ただし、オプショ
ンと引数の区別は、必ずしも厳密ではなく、混同して使われることもある。
(例:必須のオプション)
コマンド名やオプションや引数は、空白で区切る。空白の有無で、まったく動
作が変る。
たとえば、次の行は、「whoという名前のコマンドを、オプションも引数も無
しで実行する」という意味する。
$ who
手引き 1.8節 参照。
各実習室にプリンタがある。
手引き 目次の前のVページ 参照。
acacia-pr1
acacia-pr2
acacia-pr3
burnet-pr1
burnet-pr2
c113color
c205color
cosmos-pr1
cosmos-pr2
各コンピュータ(iMac, PC)で、標準で地理的に近いモノクロプリンタに出力さ
れるように設定されている。
実際に紙に印刷する前に画面に表示(プレビュー)し、拡大縮小の倍率や枚数
を確認するとよい。
両面印刷(duplex)を行うこともできる。1枚に複数ページ(n-up)を印刷するこ
とができる。
1ヶ月に200枚まで印刷できる。
- 両面印刷をしても、1枚と数える(両面印刷の推奨)。
- カラープリンタの場合には、1枚印刷しても2枚と数える
(カラーだけ使うと一ヶ月に100枚相当。モノクロ印刷の推奨)。
- n-up でまとめた場合、まとめた「後」のページ数でカウントされる
(n-upの推奨)。
- コマンドラインから使う時に、プリンタの名前が少し違うことがある。例:
acacia-pr1
が acacia_pr1
になっている。マイナス「-」と下
線「_」の違い。
PostScript は、Adobe 社により開発されたプリンタを制御するための
スクリプト言語(プログラミング言語)。
coins のプリンタに印刷する時には、PostScript 言語のプログラムを
作成して、プリンタに送っている。
EPS (Encapsulated PostScript) 形式は、PostScript に描画領域などの
情報を付加したもの。
元々紙に印刷することを想定して作られた文書を、印刷しないで保存したり配
布したりすることを目的として、Adobe 社により開発された形式。
PDF は、PostScript を元に設計されている。
画面に表示するには、Adobe Reader (Adobe Acrobat Reader)、MacOSX
Preview.app, xpdf, GhostScript 等のプログラムを用いる。
MacOSX では、印刷する時に PDF 形式で保存することで作成できる。一般的に
は、Adobe Acrobat (readerがつかない) や、dvipdfmx, GhostScript, その他
のフリーのプログラムが使える。
- キュー(queue)とは、先に来た要求を先に処理するために使う仕組みである。
キューは、FIFO (First-In First Out) とも呼ばれる。
- 印刷でも、先に要求した人のものから順に処理するために、キューを使う。
- 個々の印刷の要求を印刷ジョブという。
- プリンタとキューは、1対1に対応していることも多いが、
そうではないこともある。
プリンタのキューを操作するコマンドと環境変数
- lpr, lp コマンド: 印刷したいデータをキューに入れる
- lpq, lpstat キュー名: キューに溜まっている印刷要求を表示する
- lprm, cancel: キューに溜まっているジョブを削除して印刷を中止する。
- 環境変数
PRINTER
、または、LPDEST
:
キューの名前。
MacOSX の場合、環境変数の他に
~/Library/Preferences/com.apple.print.PrintingPrefs.plist
というファイルの内容にも影響される。このファイルの内容は、
「システム環境設定」で変更できる。
実習時間中に以下の項目をできるだけたくさんやりなさい。
(全部はやらなくてもよい。)
実習時間中にTAになにか質問しなさい。
(本日の課題の回答に必要になる。)
学生証で実習室に入室しなさい。
そこで、次のようなキーを押して、表示がどのようになるか確認しなさい。
- iMac のログイン画面が出ていることを確認しなさい。
- Caps Lock が押されていない状態で「名前」の所で、なにか
アルファベットを押すとどうなるかしらべなさい。
- Caps Lock が押されてた状態で「名前」の所で、なにか
アルファベットを押すとどうなるかしらべなさい。
- Caps Lock が押されていない状態で「パスワード」の所で、なにか
アルファベットを押すとどうなるかしらべなさい。
- Caps Lock が押されてた状態で「パスワード」の所で、なにか
アルファベットを押すとどうなるかしらべなさい。
手引き 1.2節 参照。
- ユーザ名とパスワードを与えてログインしなさい。ただし、ログイン名は、
ユーザ名は、「s(小文字)学籍番号下7桁」、
初期パスワードは、Twins のものと同じ。
- ログアウトしなさい。Finder の左上のりんごの絵をクリックし、メニュー
(アップルメニュー)を表示し、ログアウトを選ぶ。
コンピュータを使い終わった時もログアウトを忘れないこと。
ログイン後に、Dock がウインドウの下に現れることを確認しなさい。
手引き 1.4.2項 参照。
- Dockに、「システム環境設定」があることを確認しなさい。
- 「システム環境設定」を実行しなさい。
Dock にある「システム環境設定」の絵(アイコン)を、「シングル・クリック」
する。(ダブルクリックではない。)
- 「システム環境設定」を終了しなさい。
- Dock「システム環境設定」のアイコンをクリックし、
「システム環境設定」を操作できるようにする。
- 左上の「システム環境設定」というメニューをクリックする。
- 「システム環境設定を終了」を選ぶ。
(クリックで拡大)
iMac のマウスは、ボタンがないように見えるが、マウス全体を押すとボタン
として動作する。さらに、設定により3ボタン・マウスとして動作する。
- 「システム環境設定」を実行する。
- 「キーボードとマウス」のボタンを押す。
- 「マウス」のタブを選ぶ。
- 次のように、「主ボタン、「福ボタン」、「ボタン3」を設定する。
(クリックで拡大)
- 「システム環境設定を終了」を終了する。
Spotlight とは、MacOSX に付属の検索ツールである。標準で簡単に実行できる
ようにするために、キーボードで複数のキーを打つ(ショートカット・キー)
が設定されているが、コンピュータ・リテラシの授業ではこのキーの組み合わ
せが不都合なことが多い。
次の手順で、この設定を解除しなさい。
- 「システム環境設定」を実行する。
- 「Spotlight」のボタンを押す。
- 「検索結果」のタブを選ぶ。
- 一番下にある2つの「ショートカット」のチェックをはずす。
- 「システム環境設定を終了」を終了する。
Dock から Firefox を実行しなさい。手引き 4.1節 参照。
Firefox を終了しなさい。
左上の「Firefox」 のメニューをクリックしなさい。そして、メニューの一番
したの「Firefox を終了」をクリックする。
Firefox で、URL をキーボードから打ち込むことで Web
学類のホーム・ページを表示しなさい。URL は、
http://www.coins.tsukuba.ac.jp/
である。
URL を打ち込むには、いくつかの方法がある。
- 「ファイル」メニューの「URLを開く...」(
+L)を選ぶ。
画面の URL の部分が選択される(色が変わる)。
- Deleteキーで削除する。
- キーボードから URL を打ち込む。
- 最後に Return キーを押す。
似たような URL の場合、一部だけを消して、一部をキーボードから
使いしてもよい。消したい部分の選択には、マウスによるドラッグも
使える。
この講義のホーム・ページを表示しなさい。
URL は、
http://www.coins.tsukuba.ac.jp/~yas/coins/literacy-2013/
いくつかの方法がある。
このページを表示しなさい。URL は、
http://www.coins.tsukuba.ac.jp/~yas/coins/literacy-2013/2013-04-16
。
この講義のホーム・ページにある「出席」のボタンを押しなさい。
(クリックで拡大)
このボタンを押すと、Shibboleth の仕組みで統一認証システムのログインのペー
ジが表示されることを確認しなさい。
(クリックで拡大)
URL が https://idp.account.tsukuba.ac.jp/
で始まって
いることを目で確認しなさい。
(確認できない時には、ユーザ名とパスワードを打ち込んではならない。)
正しくユーザ名とパスワードを打ち込むと、学籍番号が表示される。このこと
を確認しなさい。表示されない場合には、新城に連絡しなさい。漢字の名前が
ある人は、自分の名前が漢字で表示されることを確認しなさい。
Firefoxの説明で述べたような
パスワード保存の機能が働くかを確認しなさい。
この機能が働いた場合、今日の時点ではパスワードを記憶しないことを推奨す
る。この機能を利用したい時には、暗号の仕組みと「マスターパスワード」の
意味を理解しなさい。
情報科学類コンピューティング環境(coins/ce)の Web ページを表示しなさい。
次の2種類ある。
- 通常版
http://www.coins.tsukuba.ac.jp/ce/
((s) がない)。
- 誰でもアクセスできる。学類トップ−>授業関連−>コンピューティング環境。
- 内部情報
https://www.coins.tsukuba.ac.jp/ce/
((s) がある)
- 学類内限定。coins のユーザ名とパスワードが必要。
学類トップ−>授業関連−>コンピューティング環境−>内部情報。
後者にブラウザを実行してから最初にアクセスする時には、
出席ボタンと類似のポップアップ・ウインドウが表示される。
類似の注意を払い、ユーザ名とパスワードを入力しなさい。
次のようなページを表示しなさい。
この時、次のような方法を使いなさい。
- URL を手で打ち込む。
- 学類や大学のホームページ(トップのページ)からリンクをたどる。
- その他
https: で始まるページでは、通信相手が本物であること(Web ブラウザが警告
を発しないこと)を確認しなさい。
Firefoxでは、実行した直後に一番最初に表示されるページを「ホームページ」と呼ぶ。
ホームページを自分が好きなページに変更しなさい。
手引き 4.1.5項 参照。
Firefox で、次の機能を利用してみなさい。
- ブックマーク機能
- キーボードによる操作(手引き 4.1.3 参照)
- タブ機能(手引き 4.1.4 参照)
- 履歴機能(「履歴」メニュー)
Dock から iTerm のアイコンをシングルクリックで実行しなさい。
ウインドウの中でシェルが実行されることを確認しなさい。
シェルのプロンプトがどうなっているか確かめなさい。
シェル
exit コマンドを使って、ウインドウの内部のシェルを終了しなさい。
$ exit
左上の「iTerm」 のメニューをクリックしなさい。メニューの一番したの
「iTerm を終了」をクリックする。
手引き 2.3.1項 参照。
- 一番上のメニュー・バーにある「ブックマーク」をクリックし開き、
「プロファイルの管理」を選ぶ。
- 「Terminal Profiles」の下の「Default」をクリックして選ぶ。
iTerm、環境設定、プロファイル設定、ターミナル。(クリックで拡大)
- ターミナルの設定の下の「文字コード」のメニューで、「日本語(EUC)」を選ぶ
- ターミナルの設定の下の「タイプ」のメニューでは、
「xterm-256color」を選ぶと、Emacs の表示が見やすい。
- 日本語を表示する時には、「非ASCII文字をワイド文字とみなす」にチェック
が入っていることを確認する。
- 文字コード等の設定が終わったら、「プロファイル」のウィンドウの左上
の赤い丸いボタンを押し、そのウィンドウを閉じる。
- iTerm の中のシェルに対して「exit
」で、一度シェルを終了し
て、ウィンドウを閉じる。
- 一番上のメニューバーにある「シェル」メニューの「新規ウィンドウ」を
を選ぶ。
- iTerm の中のシェルに対して「locale
」コマンドを実行し、
LANG="ja_JP.eucJP"
と表示されることを確認する。
$ locale
LANG="ja_JP.eucJP"
...
$
ついでに、ウインドウの大きさを、標準の 80x24 から 80x40 程度に大きくし、
文字フォントを 14 ポイント程度に大きくするとよい。
- 一番上のメニュー・バーにある「ブックマーク」をクリックし開き、
「プロファイルの管理」を選ぶ。
- 「Display Profiles」の下の「Light Background」をクリックして選ぶ。
- 「行」の「24」を「40」に変更する
- 「ASCII フォント」(「ASCII フ」と表示)ボタンでフォント選択のウイン
ドウを表示し、「Monaco レギュラー 14」を選ぶ。
- 「ASCII フ」ボタンを押す
- 開かれる「フォント」というウィンドウで
「全てのフォント」、「Monaco」、「レギュラー」、と選び、サイズを「14」
など好きな大きさにする。
- フォントの選択が終わったら、「フォント」のウィ
ンドウの左上の赤い丸いボタンを押し、そのウィンドウを閉じる。
- 「非Ascii フォント」ボタンでフォント選択のウインドウを表示し、
「Monaco レギュラー 14」を選ぶ。
- 行数やフォントの設定が終わったら、「プロファイル」のウィンドウの左
上の赤い丸いボタンを押し、そのウィンドウを閉じる。
画面の行数は 40-50 が使いやすい。ウィンドウの斜め線の入っている
部分をドラッグすれば、大きさが変更できる。
毎回変更するなら、一度設定を変更して保存する。
横幅は、普通、80 だが、必要に応じて広くする。「デフォルトを更新」を選ば
なければ、そのウィンドウだけが変更され、設定は残らない。
なお、 EUC には、日本語以外(韓国語、中国語、その他)もある。iTerm で日本
語を表示するには、日本語EUCを選ぶ。
iTerm で
次のような簡単で安全なコマンドを実行してみなさい。安全とは、間違った操
作をしたとしても、何かが失われるいったことが起きる心配がないという意味
する。
- cal
- cal 2013
- cal 4 2013
- カレンダーの表示
$ cal
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iTerm で
lpqコマンド、あるいは、lpstat -d コマンドを実行しなさい。そして、標準で
どのプリンタのキューに送られるかを調べなさい。
$ lpq
$ lpstat -d
環境変数 PRINTER、および、LPDEST を表示しなさい。
$ echo $PRINTER
$ echo $LPDEST
アプリケーション・プログラムが動作している時、仮名漢字変換のフロントエ
ンド・プロセッサ(ことえり)を有効にしたり無効にしたりし
なさい。
- 右上のメニューから選択する。
- Command+Space (コマンドキー
を押しながらスペース・キーを押す)
- Control+Shift+「;」と
- Control+Shift+「J」
Command+Space は、最後に利用した2つを切り替える働きがある。
筑波大学統一認証システム
の Web ページを開きなさい。
- Web ブラウザで
https://account.tsukuba.ac.jp/
を開く。
- 次の点を目で確認する。
-
https:
になっている (最後にsがある)
- コンピュータの名前が
account,tsukuba,ac,jp
となっている。
- 最後に自動的に
index.html
が付くことがある。
登録情報確認で、自分の ID が登録されていることを確認しなさい。
筑波大学統一認証システム
で、パスワードを変更しなさい。
パスワードを変更する時には、次の点に注意しなさい。
- パスワードが短い(最大で8文字)。8文字の中で安全なパスワードを考えて
設定する。
- 偽物の Web ページにパスワードを打ってはならない。利用していないシ
ステムにパスワードを打たない。
パスワードを変更した場合、それが有効になるまで時間がかかる(約5分)ことが
ある。たとえば、パスワードを変更した直後に、iMac にログインすると古いパ
スワードが有効なことがある。
Web ブラウザとして、Safari を実行してみなさい。
- Finder で、「ファイル」メニューから「新規 Finder ウインドウ」を
選ぶ。(「ファイル」をクリック、ポインタを 「新規 Finder ウインドウ」 に
会わせて会わせてクリック。)
- Finder で、「移動」メニューから「アプリケーション」を
選ぶ。
- 表示の中から「Safari」のアイコン(絵の部分)をダブルクリックする。
- 終了するには、「Safari」メニューから「Safari を終了」を選ぶ。
Safari と同様の手順に、Operaや Google Chrome を実行しなさい。
利用し終えたら、終了しなさい。
Safari を用いて、「Firefoxが起動できない時」の対処方法を調べなさい。
- Safari を実行する
- 情報科学類コンピューティング環境(coins/ce)の Web ページを表示する
- 「内部ページ」を表示する
- 「よくある質問」を表示する
- 該当する項目を探す
筑波大学で履修申請や成績確認は Twins という Web サイトを用いる。
URL は、https://twins.tsukuba.ac.jp/
(注意: www.
がない。https:
ではじまる。
(http:
ではなく、s
がある。))
次のような操作を行いなさい。
- Twins へのログイン
- 最初に接続した人は、ログインして Twins 用のパスワードを設定しなさい。
- Twins からのログアウト
- 総合科目の履修申請
- コンピュータリテラシ、同演習の履修申請
Moodle とは、授業の支援を行う Web サーバである。Moodle では、教員は受講
者に授業の資料を提示したり、問題を解かせたりすることができる。
筑波大学でも、全学に対して Moodle を利用可能にしている。
URLは、https://moodle.tsukuba.ac.jp/
。
次のような操作を行ってみなさい。
- 筑波大学 Moodle へのログイン
- 筑波大学 Moodle からのログアウト
- コンピュータリテラシ、同演習のページの表示、資料の表示
複数の Shibboleth による認証が必要なページで、シングルサインオンが有効
に動いているかを確認しなさい。
- Shibboleth による認証が必要なページを2つ見つける。
- 最初のページを表示した後でWebブラウザを終了して
2つ目の目ページを表示する。
- 最初のページを表示した後でWebブラウザを終了しないで
2つ目の目ページを表示する。
Shibboleth で利用者認証を行なう時に、リダイレクションにより表示されてい
るWebページが自動的に切り替えられることを確認しなさい。
次のような方法で Firefox により印刷のためのウィンドウが表示されることを
確認しなさい。(実際には印刷しない。)
- 一番上のメニューバーの「ファイル」メニューを開き、
そこから「プリント」という項目を選ぶ。
- 「キャンセル」のボタンを押すと、印刷しないで元にもどる。
- 「プリント」のボタンを押すと、印刷される。
- 「プレビュー」のボタンを押すと、
印刷する前(pre)まえに画面で見る(view)できる。
プレビュー機能を利用してみなさい。ます、Firefox 等で印刷の操作を行いな
さい。最後に「プリント」のボタンを押すのではなく、「プレビュー」のボタ
ンを押しなさい。

図? Firefoxのプリントのウィンドウ
「プレビュー」のボタンが表示されない時には、「PDF」を試しなさい。そのボ
タンを押すと開かれるメニューの中で、「プレビューで PDF を開く」という項
目を選びなさい。
Firefox で印刷する時、拡大印刷、縮小印刷、紙の方向の変更が変更できるこ
とを確認しなさい。
- 一番上のメニューバーの「ファイル」メニューを開き、
そこから「ページ設定」という項目を選ぶ。
(クリックで拡大)
- 「対象プリンタ:」、「用紙サイズ:」、「方向:」、「拡大縮小:」を
確認、または、調整する。
- 最後に、変更した時には「OK」ボタン、変更しなかった時(そのままでよ
い)時は、「キャンセル」ボタンを押す。
Firefox の印刷で、印刷する時、次のことが行える。
- 両面印刷。「短辺とじ」と「長辺とじ」の選択。
- レイアウトの調整。1ページに複数毎印刷(n-up)できる。
- 同じ内容のものを複数部数、一度に印刷。
- 必要なページのみ印刷。たとえば、1ページから4ページまで印刷し、
5ページ以降は印刷しない。
- ヘッダ、フッタの付加
- 利用するプリンタの変更
これらのことを確認しなさい。
- Firefox の一番上のメニューバーにある
「ファイル」メニューを開き、「プリント」を選ぶ。
- 「プリンタ:」の右側にある「▼」ボタンを押す。すると、詳細な
設定が可能になる。
(クリックで拡大)
- この画面で、部数、印刷範囲(開始と終了のページ番号)が指定できる。
両面印刷の設定もできるが、以下の「レイアウト」で調整する方がよい。
- 「開始:」の下の「Firefox」の部分には、メニューがあるる
「Firefox」では、ヘッダやフッタを設定できる。
- 「レイアウト」では、次のようなことが調整できる。
- 「ページ数/枚:」で、1ページに複数毎印刷(n-up)できる。
- 「両面:」で、両面印刷。
レイアウトを調整した時にも、「印刷」する前に、プレビューを行うことを奨
める。
coinsで各自の印刷枚数(印刷面数)を確認しなさい。
- 学類コンピューティング環境
を開く。
- 右側のメニューから「内部情報」を開く。
- 左側のメニューから「プリンタ印刷環境」を選ぶ。
- 説明を読み、それに従う。
筑波大学統一認証システムで
パスワードを変更した人は、
キーチェーンアクセス(Keychain Access.app)
を実行して、
「キーチェーン"ログイン"パスワードの変更」
を変更しなさい。(キーチェーンアクセス自身が保存し
ているパスワードではない。)
- Finder で、「ファイル」メニューから「新規 Finder ウインドウ」を
選ぶ。(「ファイル」をクリック、ポインタを 「新規 Finder ウインドウ」 に
会わせて会わせてクリック。)
- Finder で、「移動」メニューから「ユーティリティ」を
選ぶ。
- 表示の中から「キーチェーンアクセス」のアイコン(絵の部分)をダブル
クリックする。
- パスワードを変更するには、「編集」メニューから
「キーチェーン"ログイン"パスワードの変更」を選ぶ。
- 現在のパスワードとしては、
筑波大学統一認証システム
で変更する「前」のものを打ち込む。
- 新しいパスワードには、
先ほど
筑波大学統一認証システム
で変更したものを
- 確認に、もう一度先ほど passwd コマンドで変更したものを打ち込む。
- 最後に「OK」 ボタンを押す。
- 終了するには、「キーチェーンアクセス」メニューから「キーチェーンアクセスをを終了」を選ぶ。
パスワードを変更すると、ログイン時に次のような表示がなされることがある。
(クリックで拡大)
これは、MacOSX 付属の
キーチェーンアクセス(Keychain Access.app)
の働きによる。このプログラムは、ログイン時に利用者が打ち込むパスワード
を使って機密情報を暗号化してファイル(
~/Library/Keychains/login.keychain)に保存する機能がある。
(統一認証システム等で)パスワードを変更しても、このプログラムが暗号化
に使用しているパスワードは自動的に変更されないので別途変更する必要があ
る。
上のようなウィンドウが表示された時には次のボタンを押す。
- 以前のログインのパスワードが分かる時: 「キーチェーンパスワードを
アップデート」を押す。次に表示されるウィンドウで古いパスワードを打ち込む。
- 今までキーチェーンアクセス.appを使ったことがない時: 「新しいキー
チェーンを作成」を押す。
- その他(後で決める): 「ログインを続ける」を押す。何も操作しないと、
次のログイン時にも同じ表示がなされる。ログイン後に「アプリケーション」
の中の「ユーティリティ」の中にある「キーチェーンアクセス.app(Keychain
Access.app)」を実行して、「ログイン」というキーチェーンの内容を調べる。
不要ならそれを「削除」する。
Mac OS X v10.6:ログイン後に「ログインキーチェーンのロックを解除できませんでした。」という警告が表示される 参照。
注意: この課題は、「ファイル」の考え方を必要とする。「ファイル」が使えるようになった後で実施しなさい。
次のような方法でPDFファイルを作成しなさい。
- Firefox 等で印刷のための画面を表示する。
- 「プリント」ボタンではなく、「PDF」ボタンを押し、メニューを表示する。
- そのメニューから「PDFとして保存...」を選ぶ。
- 「名前:」には、ファイルの名前(ディレクトリ部分を除く)を入れる。
拡張子は、「.pdf」にする。
- 「場所:」では、ディレクトリを選ぶ。
クリックしてメニューを表示し、
「デスクトップ」や
「ホーム・ディレクトリ(家の形のアイコン)」を選ぶとよい。
「名前:」の枠の右側にある「▼」をクリックすると、
「デスクトップ」や
「ホーム・ディレクトリ」以外のディレクトリを選択して保存することができる。
- 必要なら、「タイトル」、「作成者」、「件名」、「キーワード」を調整する。
- 最後に「保存」ボタンを押す。
注意: この課題は、「ファイル」の考え方を必要とする。「ファイル」が使えるようになった後で実施しなさい。
PDFファイルを、次のプログラムを使って表示しなさい。
- /Applications/Preview.app (「プレビュー.app」)
- "/Applications/Adobe Reader 9/Adobe Reader.app"
Finder で「アプリケーション」のディレクトリを開き、ダブルクリックで実行
する。「ファイル」メニューから「開く」を選び、ファイルを指す。
注意: この課題は、「ファイル」の考え方を必要とする。「ファイル」が使えるようになった後で実施しなさい。
練習問題(239) MacOSX PDFファイルの作成
と類似の方法で PostScript ファイルを作成しなさい。
拡張子としては、「.ps
」を使いなさい。
注意: この課題は、「ファイル」の考え方を必要とする。「ファイル」が使えるようになった後で実施しなさい。
The Unix Super Text 上巻 17.2節 PostScriptの使い方 参照。
a2ps コマンドを使って、ASCIIからなるテキストファイルからPostScript ファ
イルを作成しなさい。
$ a2ps --help
$ a2ps -o file.ps file.txt
詳しくは、man a2ps を見なさい。
注意: a2ps コマンドは、日本語を扱うことはできない。日本語は、a2ps-j を
使いなさい。PostScript ファイルを作る時には、必ず -o オプションを使うこ
と。-o オプションを付けないと、そのままプリンタに送られてしまう。
注意: この課題は、「ファイル」の考え方を必要とする。「ファイル」が使えるようになった後で実施しなさい。
a2ps-j コマンドを使って、日本語漢字を含むテキストファイルから
PostScript ファイルを作成しなさい。
$ a2ps-j -help
$ a2ps-j file.txt > file.ps
注意: -o オプションは使えない。
注意: この課題は、「ファイル」の考え方を必要とする。「ファイル」が使えるようになった後で実施しなさい。
convert コマンドを使って、PNGやJPEG形式の画像ファイルを
PostScript 形式に変換しなさい。
The Unix Super Text 上巻 17.2節 PostScriptの使い方 参照。
注意: この課題は、「ファイル」の考え方を必要とする。「ファイル」が使えるようになった後で実施しなさい。
pstops、psselect、psmergeコマンドを使ってみなさい。
The Unix Super Text 上巻 17.2節 PostScriptの使い方 参照。
注意: この課題は、「ファイル」の考え方を必要とする。「ファイル」が使えるようになった後で実施しなさい。
次のプログラムを使って PostScript ファイルを表示しなさい。
- gv コマンド
- プレビユー.app (/Applications/Preview.app)
- gs コマンド(終了は、
^D
(Control + D))
注意: この課題は、「ファイル」の考え方を必要とする。「ファイル」が使えるようになった後で実施しなさい。
PostScript ファイルを、lpr コマンド、または、lp コマンドでプリンタに送
りなさい。
Dock から「システム環境設定」を実行しなさい。
「プリンタとファックス」を選びなさい。どのようなプリンタが表示されるか
調べなさい。「デフォルト」というマークがついているプリンタは何か調べな
さい。その結果と lpq, lpstat -d の結果と比較しなさい。
iTerm の中で、次のように打ち、タイプ練習プログラム typist を実行しなさい。
$ typist
そして、タイプ練習を行いなさい。
以下のリンクをたどり、課題のページを表示し、「両面印刷」、かつ、A4用
紙1枚で印刷しなさい。そして、そこに書かれていることに解答しなさい。
課題2 パスワード、Webブラウザ、文字端末、印刷
まず、準備段階として、用紙が A4 縦になっていることを確認する。
- Firefox の「ファイル」メニューから「ページ設定」を選ぶ
- 「用紙サイズ」が「A4」になっていることを確認する。
なっていない場合には、その部分をシングルクリックし、表示される
メニューから「A4」を選択する。
- 「方向」が縦(人が上を向いている)を確認する。
- 「拡大縮小」を必要に応じて調整する。
- 最後に「OK」ボタンを押す。
次に印刷したいページを印刷する。
- Firefox で印刷したいページを開く。
- 「ファイル」メニューから「プリント」を選ぶ
- プリンタ名を確認する。
3C205 の場合には、cosmos_pr1, cosmos_pr2 に、
3C113 の場合には、
acacia_pr1,
acacia_pr2,
acacia_pr3,
burnet_pr1,
burnet_pr2,
になっている。
- 「レイアウト」を選び、そこで両面印刷の設定をする。
- 必要なら、「Firefox」を選び、ヘッダ等を消す。
- 「プレビュー」ボタンを押し、1枚(両面2ページ)で印刷できることを
確認する。
- 「プリント」ボタンを押す。
印刷には時間ががかることがある。
印刷されないからといって続けて印刷しないこと。
lpq コマンド(手引き 4.1.3項 参照, The Unix Super Text 17.3.2項 参照 )で
確認する。
トラブルや用紙不足の場合、手引きに従い、管理者に連絡する。
課題の中で、[加点] と記載されているものは、やらなくてもよい。
やった場合には、加点する。
Last updated: 2013/06/14 15:29:14
Yasushi Shinjo / <yas@cs.tsukuba.ac.jp>