2011年05月02日
情報科学類 コンピュータリテラシ
筑波大学 システム情報工学研究科
コンピュータサイエンス専攻, 電子・情報工学系
新城 靖
<yas@is.tsukuba.ac.jp>
このページは、次の URL にあります。
http://www.coins.tsukuba.ac.jp/~yas/coins/literacy-2011/2011-05-02
あるいは、次のページから手繰っていくこともできます。
http://www.coins.tsukuba.ac.jp/~yas/
http://www.cs.tsukuba.ac.jp/~yas/
- 下巻「第54章 画像処理」、「第49章 フォント」参照。
- 次回 5月6日金曜日 は、
実習室 3C205 に集合。
- 手引き(教育用計算機システム使用の手引き)を持って来る。
- The Unix Super Text の次の章を読んでくる。上巻第6章、第11章。
音をコンピュータで扱うには、次のような手順になる。
- 音を電気信号に変える(マイクロホン)
- 電気信号をビット列(整数)に変える(A/Dコンバータ(analog-to-digital converter))
- コンピュータで計算/通信/蓄積する
- ビット列(整数)を電気信号に変える(D/Aコンバータ(digital-to-analog converter))
- 電気信号を音に変える(スピーカ)
ディジタルになった音データの品質は、次の数で決まる。
- 標本化レート(サンプリング・レート、空間量子化レート)
- 電気信号を数に変える頻度。1秒辺り回数(Hz (ヘルツ))で表す。
- 量子化数(サンプリング・サイズ、時間量子化)
- 数に変える時に何ビットで表わすか。ビットで表す。
- チャネル数(チャンネル数(channel))
- ステレオなら2。(単位なし)
アナログ信号のディジタル化
- サンプリング・レート:44,100 Hz
- サンプリング・サイズ:16ビット
- チャネル数:2
44100 [回/秒] *16 [ビット] * 2 ==1,411,200 [ビット/秒]
1,411,200 [ビット/秒] * 60 [秒/分] *70 [分/枚] == 5,927,040,000 [ビット/枚]
5,927,040,000 [ビット/枚] / 8 [ビット/バイト] == 740,880,000 [バイト/枚]
〜740 M [バイト/枚]
「*」は、コンピュータで掛け算を表す。割り算は、「/」。
- サンプリング・レート:8000Hzくらい
- サンプリング・サイズ:8ビットくらい
- チャネル数:1
電話1秒当たりのデータ量
8000 [回/秒] * 8 [ビット] * 1 == 64000 (64k) [bit]
電話1時間当たりのデータ量
64k [bit/秒] * 60 [秒/分] * 60 [分/時間] == 230,400 k [ビット]== 230,400,000 [ビット]
電話も、CD より音質は悪いが長電話すると、相当なデータ量になる。
データ圧縮(data compression)、あるいは、圧縮(compression)とは、
なんらかの形式で表現された大きなデータを、計算により、少ないデータ量で
表現する。音声、静止画像、動画像は、データ量が多くなるので、圧縮が求め
られる。
分類
- 可逆圧縮。元の内容を完全に復元できる。普通に圧縮といった場合はこれ。
- 非可逆圧縮。元の情報を一部( 人間には分からない気がつかない所)を捨
てる。一度圧縮すると元にもどらない。
MP3等で使われている。
- PCM(Pulse Code Modulation)。
標本化、量子化をそのまま行ったもの(圧縮なし)。
単に数が並んでいるものは、生(raw)と呼ばれることがある。
- DPCM(Differential PCM)。差分を使って圧縮。
- ADPCM(Adaptive Differential PCM)。差分を特別なコードで表わす。
- 無音エンコーディング。無音部分を長さで置き換えて圧縮。
- Sun AU。対数を使う。(μ法則(μ-low)、A法則)
- MP3。MPEG Audio Layer 3。
MPEGという動画像(音声含む)の形式の音声部
分だけを使ったもの。
- AAC (Advanced Audio Coding)。
- Vorbis
MP3の他にも、H.264 など、動画像(音声含む)の形式の音声部分だけを使うこともある。
音声をファイルに保存する時には、2つを区別する。
- 音声データの形式: 1つのデータの符号化の方法や圧縮方法
- コンテナの形式: 複数のデータ(品質、左右、チャネル)を束ねる方法
音声データをプログラムで扱う時には、そのプログラムがどのよな音声の形式
やコンテナの形式を扱えるかを考える必要がある。
コンテナと音声データ
音声データ形式の例は、
音声の符号化の方法(圧縮方法)
で示したもの。
よく使われる音声用のコンテナ形式としては、次のようなもがある。
音声でも、動画像用のコンテナを利用することもある。
アナログのレコードより、ディジタルの CD の方が音がよいか。
CD では、ディジタルで記録された情報は、ディジタルの範囲では正確に再現
できる。
音がよいかは、ディジタル以外の部分に大きく依存する。
- ミキシング
- A/Dコンバータの性能
- D/Aコンバータの性能
画像は、細かい細かい点(画素、ピクセル、pixel)の集合として扱える。
画像の品質は、次の2つの数で決まる。
- 画素の数
- 1つの画素での色の数。色の深み(深度)。階調。
1つの画素を、1ビット(白か黒)で表す。
色と階調には、次のような種類がある。
- 白黒。2階調。Fax。
- グレースケール。明るさだけ。
- カラー。
カラーでも、1ピクセルに使うビット数で、いろいろな種類がある。
- 3ビット(Red, Gree, Blue で1ビット)。8色(2の3乗)。
- 8ビット。256色(2の8乗)。
- 16ビット。6万色(2の16乗)。
- 24ビット(8ビットx3)。1677万色(2の24乗)。
色の名前の付け方には、いろいろある。
- RGB, Red Green Blue。
- CMYK (シアン、マゼンダ、黄色、黒)。
- コンピュータのモニタの画素数は、1000x1000==100万画素くらい。
iMac は、1920x1200==2,304,000画素。
- 最近(2011年)のディジタル・カメラは、1000万画素を越えているものもある。
- プリンタの画素数は、A4で 3万x4万==12億くらい。
- 一般の印刷物は、コンピュータのプリンタよりもずっと多い。
単位面積あたりの画素数を、解像度という。
横(水平方向)、縦(巣直方向)ごとに、単位「長さ」当りのピクセル数で図る
ことが多い。よく使われる単位は、dpi (dot per inch)。
- 画面
- 72 dpi
- よく使われるコンピュータのプリンタ
- 300-6000 dpi
画素数 ×1画素あたりのビット数
縦のドット数 ×横のドット数 ×1画素あたりのビット数
コンピュータ1画面の
1000 ドット x 1000 ドット x 24 ビット == 24,000,000 ビット。
画像は、大きいので、「圧縮」したい。つまり、同じ画像をより小さなデータ
量で表現したい。
- Run-length圧縮。連続する白や黒を、何個続くかで表す。Faxで使われている。
- 周辺を予想する。(横だけでなく縦方向もつかう。)
- 劣化式圧縮。JPEGで利用。
JPEG は、写真のディジタル・イメージ(カラー静止画像)を圧縮
する方法の1つであり、現在 WWW でも広く利用されている。ディ
ジタル・カメラでは、写真を保存するために JPEG 形式を使ってい
るものがある。
JPEG は、ITU (International Telecommunications Union, 旧
CCITT) と ISO の共同作業グループ(Joint Photographic Experts
Group) により作成された規格である。正式には、JFIF (JPEG File
Interchange Format) という。
JPEG は、劣化式圧縮の1つである。JPEG では、人間の目で見た時
にあまり気が付かない部分のデータを取り除く。その結果、写真の
見た目の質を落とすことなく、高い圧縮率を実現している。JPEG
で圧縮時に捨てられたデータは、展開時に回復させることはできな
い。
このような性質から、JPEG は、写真のようなイメージを圧縮する
ために向いている。逆に、図形やイラストなどの保存には、適さな
い。このようなものは、劣化式ではない圧縮アルゴリズムを使って
いる PNG 形式の方が適している。
JPEG では、写真を保存する時に、品質を指定することができる。
高い品質を指定すれば、劣化が少なくなるが、データ量は多くなる。
低い品質を指定すれば、逆になる。
画像の表現形式にも、何種類もある。自分が使えるコンピュータで全ての種類
の画像が扱えるわけではない。操作する時には、自分が扱えるかどうかを調べ
る必要がある。場合によっては、形式の「変換」をする必要がある。
よく使えれている画像の形式には、次のようなものがある。
- ビットマップ。1つの点が白か黒。圧縮なし。
- ピクセルマップ。1つの点が色つき。圧縮なし。
- CompuServe GIF。256色。
- Microsoft BMP (名前は bitmap だがピクセルマップの一種)
- PBM (Portable Bit Map), PGM(Portable Graymap), PPM (Portable Pixelmap),
- PNG (Portable Network Graphics)
- JPEG
- PDF, PostScript, Apple PICT。正確には、ベクトル形式。
- X bitmap, X dump image, X PixMap
図? MacOSX 「プレビュー.app (Preview.app)」で保存可能な対応している画像の形式。(クリックで拡大)
文字を符号化することには、いくつかの意義がある。
- 記憶に要する場所の節約になる(画像で表す方法と比較して)。
- 表示の書体(フォント)、字の大きさを自由に変えることができる。
- 誰が作っても同じ文字は同じ文字として比較することができる。
比較できることは、検索の時に便利。画像では検索しにくい。
逆に文字を符号化してしまうと、個人の性質を出したい時には、問題がある。
たとえば、署名やラブレター。
文字を画像として送ることもできるが、特別に符号化することが一般的である。
ベクトル、ベクタ、vector
画像をピクセルマップ(ビットマップ)ではなく、輪郭データ(アウトライン)
で表す。
拡大しても、ギザギザににならない。表示の大きさによらずデータ量が一定になる。
ベクトル形式の図形(グラフィックス)場合、image とは呼ばないこともある。
PostScript は、Adobe 社により開発されたプリンタを制御するための
スクリプト言語(プログラミング言語)。
coins のプリンタに印刷する時には、PostScript 言語のプログラムを
作成して、プリンタに送っている。
EPS (Encapsulated PostScript) 形式は、PostScript に描画領域などの
情報を付加したもの。
スクリプト言語、プログラミング言語については、後述。
PostScript 形式のファイルは、テキストなので、テキスト・エディタで表示で
きる。人間が手で書くこともできる。
元々紙に印刷することを想定して作られた文書を、印刷しないで保存したり配
布したりすることを目的として、Adobe 社により開発された形式。
内部にイメージを JPEG 等の形式で圧縮して保持したり、グラフィックスを図
形の形で持つこともできる。
PDF は、PostScript を元に設計されている。
フォントを埋め込む機能を引き継いでいる。
複雑な制御構造は取り払われている。
画面に表示するには、Adobe Reader (Adobe Acrobat Reader)、MacOSX
Preview.app, xpdf, GhostScript 等のプログラムを用いる。
MacOSX では、印刷する時に PDF 形式で保存することで作成できる。一般的に
は、Adobe Acrobat (readerがつかない) や、dvipdf*, GhostScript, その他
のフリーのプログラムが使える。
SVG は、画像を表現するための形式である。
現在、World Wide Web で広く用いられている画像の形式としては、GIF,
JPEG, PNG などがあるが、いずれもビットマップ、または、それを圧縮した形
式である。この場合、拡大すると画像が荒くなるという問題がある。これに対
して、SVG は、ベクトル形式、すなわち、画像の輪郭線を表現したものである。
よって、画像を拡大しても荒くなることがない。また、画像の大きさとデータ
量は無関係であり、大きな画像であってもデータ量が増えない。
文字を画面に表示するために文字の形のデータをある文字集合について一式そ
ろえたもの。デザインが統一されている。
ビットマップ・フォントとベクトル・フォントがある。
ベクトル・フォントだと拡大しても(解像度が高いプリンタや画面で表示しても)
文字がギザギザにならない。
文字の大きさに合わせて別のデータを使うことがある。
携帯電話などの小さい画面には、特別にデザインされたビットマップ・
フォントが見やすい。
文字がギザギザを目立たせないようにするために、
中間色を使う。
コンピュータで動画像を扱うには、基本的には、テレビ、映画、アニメーショ
ンと同じで、静止画像を次々と切り替えることをする。
次の3つの数で決まる。
- 画素数。
- 階調。
- 1秒当たりの画像の数(フレーム数, frame per second, fps)。
これらを全て掛け合わせたものが、ビットレート(bit rate)。1秒当たりのデー
タ量(ビット数)。(ビットレートの場合、圧縮された後で考えることもある。)
ディジタルではにないので、精密には言えないがこのくらい。
- 画素数: 235ドット×240ドット
- 階調: 16ビットくらい
- 1秒当たりのフレーム数: 30
1秒あたりのデータ量: 235*240*16*30 == 27,072,000 ビット。
- 画素数: 1440x1080
- 階調: 24ビット
- 1秒当たりのフレーム数: 30
ただし、縦方向は、飛び越し走査(interlace scan) なので、1回には、半分(奇
数番目か偶数番目)しか送っていない。1080i と表記される。
1秒あたりのデータ量: 1440*1080*24*30/2 == 559,872,000 ビット。
DVD (片面2単層)には、約4.7Gバイト(37.6Gビット)の
データを保存することができる。圧縮しないで動画像だけを保存した場合、
37.6 [G bit] / 497,664,000 [bit/s] == 約 67 [s]。
とにかく圧縮したい。
動画像データをファイルに保存する時にも、次の2つを区別する。
- 動画像データの形式: 1つのデータの符号化の方法や圧縮方法。
コーデック(codec)と呼ばれることもある。
- コンテナの形式: 複数のデータ(動画像、音声、字幕など)を束ねる方法
コンテナと動画像データ
動画像データ形式の例:
- MPEG-1
- MPEG-2
- MPEG-4
- DivX
コンテナ形式の例:
- 差分をつかう。前の画像との差分だけを記録する。
- 劣化圧縮。人間の目では気が付かない部分のデータを復元できない形で
落している。
DVD は、画質がよいか。
CD (圧縮されていない)と同じように、A/D変換、D/A変換の問題がある。
さらに、MPEG-2 で圧縮する時に、品質を調整できる。
品質を落とせば、長時間録音・録画できる。
平均的な DVD で想定されているデータ量
- 画像
- 3.5 M [ビット/秒] (1秒間に 3,500,000,000ビット)
- 音声
- 384 K [ビット/秒] (1秒間に 384,000ビット) × 3 言語
- 字幕
- 10 K [ビット/秒] (1秒間に 10,000ビット) × 4 言語
音質は、PCM (Linear PCM) なら、CD よりもよくできる。サンプリング・レー
トやサンプリング・サイズが高くすることで。
Dolby Digital, MPEG Audio (MP3), DTS (Digian Theater Systems) では、CD
よりも悪いこともある。ただし、サラウンド(チャネル数が2以上)は、
CD には規格がなく、DVD を選択するしかない。
MPEG (エムペグ) は、動画像と音声を圧縮するための規格の一つで
ある。MPEG という名前は、ISOに設置された専門委員会の名前に由
来する。類似の専門委員会には、静止画像の圧縮圧縮方式を定めた
JPEG (Joint Photographic Experts Group) がある。
- MPEG-1
- ビデオテープ程度の画質で、352ドットx240ドットの画像を毎秒30フレー
ムで演奏することができる。Video CD 等で使われている。
- MPEG-2
-
ハイビジョン程度の画質のもので、720ドット×480ドット、または、1280×
720ドットで、毎秒60フレームの演奏が可能である。MPEG-2 は、DVD に使われ
ており、2時間のビデオを数Gバイトに圧縮することができる。
- MPEG-4
- インターネットでの配信にも利用することを目的に開発。
低いビットレートでも使える。
MPEG-3 という規格はない。
MPEG は、コンテナ・フォーマットを定めている。
- ES (Elementary Streams). ビデオ、オーディオ、字幕など単体。
- PS (Program Stream). ES を 1 つにまとめたもの。VOB ファイルの形式。
- TS (Transport Stream). PS をネットワークで転送するのに適したもの。
電子メール
は、電話や(普通の)手紙と同じように、個人と個人の間で情報を交換するた
めの仕組み。
電子メールを読み書きするプログラムは、
メール・リーダ(mail reader)
または、
メーラ(mailer)
という。
「リーダ(reader)」といっても、書くこともできる。
種類
- Thunderbird。手引き 4.2節 参照。
- SquirrelMail(coins)
- Mew/Emacs。手引き 3.4節 参照。
- Rmail/Emacs。The Unix Super Text 25.3節 参照
- MH。The Unix Super Text 25.5節 参照
- MH-e/Emacs。The Unix Super Text 25.6節 参照
- mnews, Gnus/Emacs, vin 。The Unix Super Text 26章 参照
- OutlookExpress
- Wanderlust/Emacs
電子メールを使う上で重要な考え方
- 電子メールの形式、ヘッダ、本文
- 電子メール・アドレス
- メール・ボックス(フォルダ)
電子メールの基本的な操作
- メールを読む
- (新たに)メールを出す
- 受け取ったメールに返事を出す(reply)
- 受け取ったメールを削除する、整理する
- 環境を整える、カスタマイズする
1通の電子メールは、次のような形式を持っているテキスト(文字データ)。
From: Shiro Yagi <shiro@is.tsukuba.ac.jp>
To: kuro@cc.tsukuba.ac.jp
cc: shiro@is.tsukuba.ac.jp
Subject: Visit my WWW page
Date: Mon, 19 Jan 2010 23:42:25 +0900
Message-Id: <201001231442.k0NEgPTw003900@maple.is.tsukuba.ac.jp>
こんにちは。白やぎです。
WWWページを作ったので見てください。URL は、
http://www.is.tsukuba.ac.jp/~shiro/
です。
♪♪ 白やぎ
♪♪ http://www.is.tsukuba.ac.jp/~shiro/
多くのメール・リーダでは、1通の電子メールのことを
メッセージ(message)
と呼んでいる。
電子メールのテキストは、大きくヘッダと本文に分かれる。
- ヘッダ(header、頭)
- 電子メールの先頭から最初の空行まで
- 本文(body)
- 空行以降
重要なヘッダ
-
From:
-
To:
-
Cc:
-
Date:
-
Subject:
From:
には、差出人の、
To:
と Cc:
には、受取人の電子メール・アドレスが置かれる。
電子メール・アドレス(e-mail address)
とは、電子メールを届ける時に配送プログラムが使う記号。
現在よく使われている形式:
user@domain
「@
」より前の部分は、個人を特定するための情報。
「@
」より後ろの部分は、
電子メールをどのコンピュータに届ければいいかを示している。
ドメイン形式のホスト名が使われる。
To:
: とCc:
: は、受取人の電子メール・アドレスが置かれる。どち
らにアドレスを書いても同じように届けらるが、To:
は、本来の宛先を
書き、Cc:
にはついでに連絡したい宛先を書く習慣になっている。Cc は、
Carbon Copy に由来する。
Date:
は、電子メールが出された日付と時刻。
Subject:
は、題名(題目、表題、件名)。
「件名」という日本語は存在しなかった。
電子メールの本文は、普通のテキストだが、1行の長さがだいたい漢字で30
文字〜35文字、英語のアルファベットで60文字〜70文字になるように、
折り返されている(改行が入っている)。このようにしておくと、引用という
機能を利用する時に便利。
電子メールで
引用
とは、返事などを書いたときに何に対する返事か分かりやすいように他の人の
書いた電子メールの一部を自分の電子メールに含めること。
本文の末尾には、
署名
(
シグニチャ(signature)
)
が現われることが多い(付けなくてよい)。
署名とは、普通の手紙の末尾に署名をするのと同じように、末
尾に自分の名前や自分独自の記号を書く。署名は、簡潔で短いものが好まれて
いる。1つの目安としては、「4行以内」。
電子メールのメッセージの型式は、RFC822 (その改訂版のRFC2822) で定めら
れている。
電子メールは、「
メール・ボックス
」と呼ばれている
ファイル(またはディレクトリ)
に保存される。メール・ボックスは、プログラムによっては、
フォルダ(folder)
や
トレイ(tray)
と呼ばれることもある。
メール・ボックスには、次の2種類がある。
- 配送プログラム用メール・ボックス
-
電子メールを配送するプログラムが、イ
ンターネットから受け取ったメールを個人ごとに分類して保存しておく場所。
メールドロップ(mail drop)ということもある。
多くのシステムでは、
/var/spool/mail/user
や
/var/mail/user
という名前のファイル。
(coins では、
各自のホーム・ディレクトリの下の ~/Maildir/ の下。
)
- ユーザ用メール・ボックス
-
メール・リーダが電子メールを保存しておく場所。
メール・リーダが表示するのは、多くの場合、後者のメール・ボックスである。
新しく届いたメールを読む時には、前者から後者へメールを移す必要がある
場合がある。
この作業を、
「
(電子メールを)取り込む(incorporate)
」とう。
配送プログラム用メール・ボックスは、1つのサーバで1人で1つだけだが、
ユーザ用メール・ボックスは、必要に応じていくつか作ることができる。
電子メールを転送する時には、SMTP (Simple Mail Transfer Protocol)という
という通信の仕組み(TCP/IP 上に定義された通信プロトコル、詳しくは、後日)
が使われる。
メール・リーダで電子メールを発信する時にも、SMTP という仕組みが使われることがある。
電子メールをため込んでいるコンピュータ(サーバ)にあるメールを、手元の
コンピュータにコピーするには、
POP (Post Office Protocol)や、
IMAP(Internet Message Access Protocol)
という通信の仕組み(TCP/IP 上に定義された通信プロトコル、詳しくは、後日)を使うことがある。
POP では、配送プログラム用メール・ボックスを読み書きする機能がある。
IMAP では、それに加えて、複数のユーザ用メール・ボックスを扱えるように
なっている。
SMTPによるメールの送信・転送、POP、IMAPによるメール・ボックスのアクセス
- POP や IMAP でサーバ・コンピュータから手元のコンピュータにメールを
コピーする時には、他人のメールをコピーできないように、ユーザ名とパスワー
ドで保護する。
- パスワードをネットワークに流さないように、
コンピュータ間の通信を「全て」暗号化する
(SSL/TSL という仕組みを使う) ことがある。
- POPやIMAPで、コンピュータ間の通信を全て暗号化する代わりに、パスワー
ドだけを分からないようにする方法もある。(メール本体はのぞかれるが、そ
もそもメールは暗号化されずに配送されているので、ここで暗号化して保護す
る意味はない。)
- SMTP でメールを発信する時にも、ユーザ名とパスワードで確認する場合
もある。この場合も、パスワードをネットワークに流さないように、コンピュー
タ間の通信を「全て」暗号化する(SSL/TSL という仕組みを使う) ことがある。
電子メールを出すには、基本的には、
電子メールの形式
で説明したようなテキストを作り、
電子メールを配送するプログラムに渡す。
本文は、自分の好みのテキスト・エディタ(テキストファイルを編集するプロ
グラム)が使えることもある。
電子メールで仕事をしていると、単にメールを出すだけではなく、受け取った
電子メールに対して返事を出すことが多い。そのため、メール・リー
ダでは、返事を出す作業を簡単に行うことができるようになっている。返事
を出すことを
リプライ
するともいう。返事を出す時には、To:
が自動的に作られるだけで
なく、Subject:
も同じもの、あるいは、にRe:
が付い
たものが自動的に付けられる。
電子メールで返事を出す時には、相手のメールの内容を引用することがある。
この時、相手が書いた部分と自分が書いた部分を区別するために、相手
が書いた部分の行の先頭には、引用のための記号を付ける習慣がある。こ
の記号には、「>
」や 「>>
」、
タブがよく使われる。
受け取ったメールを、別の人に送ることを、
転送(forward)
という。
多くのメール・リーダでは、手作業で転送できるようになっている。
複数のメール・アドレスがある人は、あるアドレスに届いた「全て」のメールを、
別のメール・アドレスの所に自動的に転送できる場合がある。
については、
メールの数が増えてきたら
- 不要なメールを削除する
- 複数のユーザ用メール・ボックス
を使って、メールを分類して保存する
多くのメール・リーダは、長いアドレスや複数のアドレスを短い
別名(alias)
で参照できるようになっている。
別名には、個人で付けるものの他に、システム全体で付けるものがある。
電子メールは、海外に出すこともあるので、From: は、英語にすることが多い。
日本語の名前をメールの先頭に書く習慣がある。
From: Shiro Yagi <shiro@is.tsukuba.ac.jp>
To: s1012345@coins.tsukuba.ac.jp
Subject: Re: [coins-computer-literacy-a] Assignment-3, e-mail reply (2010012345)
Date: Fri, 23 Apr 2010 16:15:25 +0900
Message-Id: <201004251615.k0NEgPTw003900@azalea20.coins.tsukuba.ac.jp>
コンピュータ・リテラシTAの○○さん
こんにちは。コンピュータ・リテラシの授業を受けている白やぎです。
4月24日に出された課題の電子メールを提出します。
> この行と次の行だけを引用してください。返信には、このメールを
> 書いた日付と時刻を入れてください。
2010年4月23日 15:10です。
よろしくお願いします。
白やぎ
実習時間中には、以下の課題をできるだけ多く行いなさい。全部を行う必要はない。
Emacs で、ファイルを作成する方法を復習しなさい。
方法1: 引数にファイル名を与える方法。
- 「emacs filename.txt」で実行する。
存在しないファイルを選べば、新規作成として扱われる。
- ファイルの内容を打ち込む。カーソル移動。
-
C-x C-s
で保存
-
C-x C-c
で終了
方法2: 実行後にファイル名を与える方法
- 「emacs 」を引数なしで実行
-
C-x C-f
で、編集したいファイルを選ぶ。
存在しないファイルを選べば、新規作成として扱われる。
- ファイルの内容を打ち込む。カーソル移動。
-
C-x C-s
で保存
-
C-x C-c
で終了
iMac には、iSight という動画像のカメラがついている。
/Applications/coins にある MulleSight.app というプログラムを用い
て、動画像カメラを使って静止画像を取り込むことができる。
この結果、「クリップボード」というコピー&ペーストで用いる場所に保存さ
れている。
クリップボードにある画像を、「プレビュー.app」で保存する。
「プレビュー.app(Preview.app)」には、画像の形式(タイプ)や画素数等の情
報を表示する機能がある。
- プレビュー.app(Preview.app)で、画像を表示する。
- 一番上のメニューバーにある「ツール」メニューから「インスペクタを表示」を
えらぶ。
- 一般情報のタブ(一番左)のタブを選ぶと、ファイル名、タイプ、
ファイルの大きさ、イメージのサイズ(画素数)等が表示される。
- 詳細情報(左から2番目)のタブを選ぶと、
ビット深度(8は、各色8の意味。RGB モデルなら、8x3 で 24ビット。)
「プレビュー.app (Preview.app)」で表示している画像を、
「ファイル」メニューから「別名
で保存」を選ぶことで、別の名前で、ファイルを作成て静止画像データを保存
することができる。この時、形式を変更することもできる。
この機能を確認しなさい。
主に画像のサイズを小さくする時に、縦横のピクセル数を変更する方法がある。
「プレビュー.app」には、この機能がある。これを試してみなさい。
「ツール」メニューから「サイズを調整」を選ぶ。
画像の一部だけを切り出すことをクリッピングという。 「プレビュー.app」に
は、クリッピングの機能がある。これを利用してみなさい。
カーソルが「+」になっている時に、対角線をドラックする。
点線が表示されたら、丸い部分をドラッグして動かす。
次の資料を参考にして,
Thunderbird で電子メールを
読み書きできるように設定しなさい。
「Thunderbirdの設定(1)」が終わった、「受信トレイ」の内容を表示しなさい。
次のようなメールが届いていることを確認しなさい。
Thunderbirdを一度終了しなさい。再び実行して、「受信トレイ」が表示しなさい。
電子メールは、(HTMLではなく)テキストで送信すべきである。受信する人は、
HTMLや画像を表示できないかもしれない。以下の資料を参考にして、HTML では
なくて、テキストで送信できるようにしなさい。
Thunderbirdで新たに電子メールを出す練習をしなさい。
電子メールの形式を確認しなさい。
- 受信したメッセージを選択して内容を表示する。
- 「表示」メニューから「メッセージのソース」を選ぶ。
自分自身で送信したメールや隣の人のメールに対して、
Thunderbird の返信機能を使って返事を出しなさい。
Thunderbird次のような特殊なフォルダがある。これを確認しなさい。
IMAPサーバ上の名前 | Thunderbirdの表示 |
Sent | 送信済みトレイ |
Drafts | 下書き |
Trash | ゴミ箱 |
Thunderbirdでメールを読む、新たに
(新たに)メールを出す、
以外の次のような操作をしなさい。
- 受け取ったメールに返事を出す(reply)
- 受け取ったメールを削除する、整理する
- 環境を整える、カスタマイズする
SquirrelMail でメールを読み書きしてみなさい。
Thunderbird と同じメールが表示されることを確認しなさい。SquirrelMail の
フォルダとThunderbird のフォルダとの対応関係を調べなさい。
[6月7日追加]
次の手順で、発信するメールの From: に名前(人間用の文字列)を入れること。
学籍番号のアドレスでは、受け取った人が分かりにくい。メールは、全世界に
送ることもあるので、英語(ASCII)で記述するとよい。
-
https://www.coins.tsukuba.ac.jp/webmail/
にログインする。
- 一番の横に並んでいるメニューの並びから「オプション」の項目を選ぶ。
- 「個人情報」を選ぶ。
- 「フルネーム」の所に、自分の名前(英語、ASCII)を入れる。
- 最後に「登録」ボタンを押す。
isightcapture は、コマンドラインから実行できる iSight カメラの画像を
取り込むプログラムである。
次のようにして、実行することで、引数で指定されたファイルに指定された形
式で接続された動画像のカメラ(iSight)から静止画像を取り込み、ファイルに
保存することができる。
$ isightcapture mypicture.jpg
$ isightcapture -w 320 -h 240 -t png mypicture.png
くわしくは、http://www.intergalactic.de/pages/iSight.html
/Applications/coins/ToyViewer.app で画像を表示さなさい。また、形式を変
更して保存しなさい。
$ open /Applications/coins/ToyViewer.app
convert コマンドを使って静止画像の形式を変換しなさい。たとえば、以下の
例では、ファイルfile1.jpg に含まれているJPEG形式のファイルの内容をPNG形
式へ変換して、新しいファイル file1.png に保存している。
$ ls -l file1.jpg file1.png
ls: file1.png: No such file or directory
-rw-r--r-- 1 yas prof 37780 4 26 11:48 file1.jpg
$ convert file1.jpg file1.png
$ ls -l file1.jpg file1.png
-rw-r--r-- 1 yas prof 37780 4 26 11:48 file1.jpg
-rw-r--r-- 1 yas prof 132672 4 26 18:51 file1.png
$
変更後、ファイルの内容を表示しなさい。また、
プレビュー.app(Preview.app)のインスペクタ
を使って、ファイルの形式や画素数がどのように変化したかを調べなさい。
類似の操作を cp コマンド(ファイルのコピー)や mv コマンド(ファイル名の変
更) でも行ってみなさい。この時には、ls -l によるファイルの大きさが変化しないこと、また、
ファイルの形式や画素数が変化しないことを確認しなさい。
/Applications/ にある Gimp.app というプログラムを
実行してみなさい。
$ open /Applications/Gimp.app
画像の作成、画像形式の変換、簡単な図形や文字の追加などを行いなさい。
システム環境設定(Dock、または、open "/Applications/System
Preferences.app") の中の「ディスプレイ」の項目を開きなさい。画面の画素
数や色数がどうなっているかを調べなさい。
画素数や色数を変更するとどうなるか調べなさい。
観察が終わったら元の状態に戻しなさい。
「グラブ.app(Grab.app)」を使って、画面に表示されている内容の一部を取り
込みなさい。このプログラムは、次の場所にある。
- /Applications/Utilities/Grab.app
取り込む単位としては、次のようなものがある。
- 選択部分
- ウインドウ
- スクリーン (画面全体)
- タイマー(画面全体だが、10秒後)
単純に保存すると TIFF 形式になる。PNG 等にするには、クリッフポードにコ
ピーして、「プレビユー.app」で開き、保存する。
静止画像の形式を変換するには、次のようなプログラムを利用することもでき
る。
- import, display, mogrify (ImageMagic)
- sips (scriptable image processing system, MacOSX用)
- xwd, xwud, xpr
- xv
- xpaint, xart
The Unix Super Text 下巻 54章 画像処理 参照。
システム環境設定を実行しなさい(Dock、または、open
"/Applications/System Preferences.app") 。その中の「サウンド」の項目を
開きなさい。次のことを行いなさい。
- 音量の調整
- 消音/消音解除
- 入力マイクの選択
- 出力の選択(内蔵スピーカ)
音量調整と消音を次の方法でも行ってみなさい。
- 一番上のメニューバー
- キーボード(fnを押さないで F10, F11, F12)
次のページにあるビデオから1つを選び、形式を調べなさい。画素数、1秒当
たりのフレーム数、ファイルの大きさ、ビットレートを調べなさい。
次の3つのアプリケーションが利用できる。
- /Applications/QuickTime Player.app/
- MP4 (H.264) を生成てきる。
「ウインドウ」メニューの「ムービー情報(
+I)」を選ぶ
- /Applications/coins/VLC.app
- MP4 と WMA 形式の両方を再生できる。
open /Applications/coins/VLC.appdnl
- "/Applications/coins/Windows Media Player.app"
- WMA (Windows Media Player) 形式を再生できる。
「ファイル」メニューの「情報を見る(
+I)」を選ぶ。
Web ブラウザで URL を調べ、クリップボードにコピーし、アプリケーションで
その URL を開く。環境により、Firefox の中で直接表示できるものもある。
say は、与えられた英文テキストから音声を合成するコマンドである。標準で
は、そのままコンピュータのスピーカに出力する。
$ say "hello,world" 一行分ならそのまま引数に渡す
$
$ say
hello,
world
複数行なら、引数なしで実行し最後に Control-D
$
次のように -o オプションを指定すると、スピーカではなくファイルに出力す
る。
$ say "hello,world" -o hello.aiff
$
この機能を利用して、音声データを含むファイルを作成しなさい。
saykana コマンドは、かな表記の日本語から音声を合成できる say コマンドである。
このコマンドを使って、音声データを含むファイルを作成しなさい。
ただし、文字コードとして、iTerm 標準のEUC ではなく、UTF-8 を用いる。
従って、coins の環境で利用するには、次のように nkf と組み合わせて使う。
$ emacs で平仮名の含むファイルを作る。
$ nkf -w filename.txt | saykana
$ nkf -w filename.txt | saykana -o file.aiff
くわしくは、
Webページ
を参照しなさい。
/Applications/coins/Audacity.app を使って、音声データの形式、サンプリン
グレート、サンプリング・サイズを観察しなさい。またそれらを変更してみな
さい。
/Applications/coins/Switch.app を使って、音声データの形式を変更しなさい。
- 出力ディレクトリ(Output Folder) を、ホームディレクトリにしたい
時には、"/Music" を消す。
- Encoding Formatとして何があるかを調べる。
- Encoding Options として何があるかを調べる。
Encoding Formatによってかわる。
アプリケーション(/Applications)にある「"QuickTime Player.app"」
Player.appを使うと、iMac に内蔵されているマイクを使って音声データを取り
込み、それをファイルへ保存することができる。
アプリケーション(/Applications)にあるPlayer.appを使うと、iMac に内蔵さ
れている動画像カメラ(iSight)とマイクを使って動画像(音声ふくむ)データを
取り込み、それをファイルへ保存することができる。
方法は、音声データの録音方法とよく似ている。プログラムを実行した後に、
「ファイル」メニューから「新規オーディオ録音」ではなく「新規ムービー録
画」を選ぶ。
VLC media player を使ってみなさい。
$ open open /Applications/coins/VLC.app
付属のドキュメントを読みなさい。
$ open /Applications/coins/VLC.app/Contents/Resources/README.MacOSX.rtf
演奏できるコーデックとコンテナ・フォーマットを調べなさい。
VLC media player は、保持しているデータを他のコンピュータで実行している
VLC media player に配信する機能がある。このことを確認しなさい。
sox は、音声データの形式を変更するコマンドである。音量を調整したり、エ
コーをかけることもできる。このコマンドを用いてファイルに含まれている音
声データの形式を変更してみなさい。
詳しくは、man sox を見なさい。
soxi コマンドは、音声データが含まれているファイルの中のチャネル数やサン
プリングレートを表示するコマンドである。このコマンドを利用してみなさい。
詳しくは、man soxi を見なさい。
ffmpeg は、ビデオの形式を変換したりビットレートを変換するコマンドである。
このコマンドを利用してみなさい。
詳しくは、man ffmpeg を見なさい。
アプリケーション(/Applications)にある
「Font Book.app」を利用すると、
どのようなフォントがいるか調べることができる。
この機能を確認しなさい。
MacOSX 付属の Mail.app を使ってメールを読み書きしてみなさい。
- Dock で Finder をクリックする。
- Finder のメニューから「新規 Finder ウインドウ」を開く。(Command+N)
- 「移動」メニューから「アプリケーション」を選ぶ。
(Command+Shift+A)。
- Mail (Mail.app) をダブルクリックして実行する。
実行したら、以下を目標に、設定する。
- 「ようこそMailへ」の画面で、氏名(ローマ字)、
メールアドレス(「ログイン名
@coins.tsukuba.ac.jp
」)、パスワード(ログイン)を打ち込む。
- 「受信用メールサーバ」のウィンドウでは、「IMAP」を選ぶ。
説明には、「coins imap」等と入れる。
「受信用メールサーバ」としては、
「
lilac-nwd.coins.tsukuba.ac.jp
」、
ユーザ名は、ログイン名、
パスワードとしては、ログインパスワードを打ち込む。
「続ける」ボタンを押しても進まない時には、キャンセルして続ける。
- 「送信用メールサーバ」のウィンドウでは、
「送信用メールサーバ」として
「
lilac-nwc.coins.tsukuba.ac.jp
」と打つ。
「説明」には、「coins smtp」等とうつ。
「認証を使用」のチェックを入れる。ユーザ名とパスワードを打つ。
最後に「続ける」ボタンを押す。
- 「アカウントの概要」のウィンドウで、以下を確認する。
- 氏名が正しいか
- メールアドレスが「ログイン名
@coins.tsukuba.ac.jp
」、
ユーザ名が「ログイン名 」
- 受信用メールサーバが「
lilac-nwd.coins.tsukuba.ac.jp
」、
「SSL:」が「入」。
- 送信用メールサーバが「
lilac-nwc.coins.tsukuba.ac.jp
」、
「SSL:」が「入」。
- 確認したら「作成」ボタンを押す。
図? MacOSX Mail.app IMAP+SSL アカウントの設定。(クリックで拡大)
複数のメール・リーダで IMAP によりメールが読めるように設定しなさい。そ
して、複数のメール・リーダで同一のメールボックスが表示されることを確認
しなさい。
The Unix Super Text 15.2節 参照。
UCB Mail (mail コマンド) を使ってメールを送信しなさい。
なお、coins の環境では、UCB Mail コマンドでメールを受信(受け取ったメー
ルの表示)をすることはできない。
次の内容を含む「テキスト」ファイルを作成し、
レポート提出ページから提出しなさい。
今日の課題では、実習時間中に TA に結果を示し、確認番号を受け取りなさい。
レポートには、その確認番号、TA氏名、確認日時を記述しなさい。
(1) 静止画像について次の操作を行いなさい。
次のいずれかの方法で、静止画像を含むファイルを作成しなさい。
- MulleSight.app, isightcapture コマンド等を使い、iMac のカメラから読み込む。
- このページに埋め込まれている画像を保存する。
- ディジタル・カメラ、携帯電話などから静止画像を送る。
- USBフラッシュメモリを使う
- 電子メールの添付ファイルとして送る
- その他
TAにファイルを示し、確認番号を受け取りなさい。
レポートには、どのような方法で作成したかを、書きなさい。
(2) (1) で作成した画像について、次のことを調べなさい。
- 画像の形式
- 大きさ
- ファイルに保存する時によく使われる拡張子
- 画素数(横、縦のピクセル数)。
- 1ピクセル当たりの色数、または、深さ(ビット数、深度)。
レポートには、調べた方法も含めて記述しなさい。
(3) (1) で作成した画像の形式を以下で示された形式(元の形式を除く)に変
換しなさい。レポートには、変換方法を記述しなさい。(注意:ファイル名の
拡張子を変えるのではなく、形式変換機能をもつプログラムでファイルの内容
を変更する。)
- JPEG
- Microsoft BMP
- PNG
- PDF
これらの画像ファイルを ls -l で表示しなさい。その結果(バイト数) を、端
末プログラムのコピー&ペースト機能を使って以下に張りなさい。
(4) TA からのメールを読みなさい。それに対して、Thunderbird の返信機能を使っ
て返事を出しなさい。
- 新規「作成」のメールではなく、「返信」の機能を使う。Subject: は、
Re: が付いて同じものになる。
- HTML ではなく、テキスト(タグが入っていないテキスト)で送信する。
- 引用は、最低限にする。全文引用しない。
名乗りと挨拶 を含めることを勧める。電子メー
ルを受け取る人は、人間である。単に宿題を受け付けるための箱ではない。
TAからの返事を、From:, Date:, Subject: が分かる形でファイルに保存しなさ
い。それには、たとえば「ファイル」メニューから「別名で保存」を選択する
方法がある。それを、Emacs の C-x i等を使ってレポートに含めなさい。
レポートには、電子メールとしての形状を崩さない形で、かつ、不要な部分は
削除して読みやすい形にしなさい。過度の編集はさけること。たとえば、不要
部分の行単位の削除はよいが、内容の編集、行の結合、改行の挿入等は行って
はならない。
(5) このページの電子メールに関する説明、および、
電子メールに関する知っておきたいことを読み、
大事なことを10行-15行でまとめなさい。この時、Emacs の fill-paragraph
(M-q, Esc q) の機能を使って、折返し整列えをしなさい。
(6) The Unix Super Text の次の部分を読みなさい。
- 上巻 9.3-9.4節、第11.1-11.2節、第40.1-40.3節
そして、項目についてついて調べて、簡単に説明しなさい。
- パス名
- 相対パス名
- cd コマンド
- mkdir コマンド
- sh(bash)で標準出力をファイルに切り替える方法
- sh(bash)で標準出力をパイプに切り替える方法
- sh(bash)でシェル変数に値を代入する方法
- sh(bash)でシェル変数の値を参照する方法
- sh(bash)でクォート「' '」の働き
- sh(bash)でファイル名置換での「*」の働き
- sh(bash)で「
2>file
」の意味
(6) [加点] 音声について次の操作を行いなさい。
次のいずれかの方法で音声データを作成し、ホーム・ディレクトリ、または、
その子供のディレクトリにファイルに保存(書き出し)しなさい。その方法をレ
ポートに記述しなさい。
- QuickTime Player.app
- say, saykana
- その他
拡張子、ファイルの大きさ、音声データの標本化レート、量子化数、チャネル
数を調べなさい。形式、音声データの標本化レート、量子化数、チャネル数を
変化させ書き出した時に、ファイルの大きさや拡張子がどうなるか調べなさい。
必ず複数のデータを作成して比較すること。
(7) [加点] 動画像について次の操作を行いなさい。
次のいずれかの方法で動画像データを作成し、ホーム・ディレクトリ、または、
その子供のディレクトリにファイルに保存(書き出し)しなさい。その方法をレ
ポートに記述しなさい。
拡張子、ファイルの大きさ、データレートを調べなさい。形式、画像の大きさ
(横、縦のピクセル数)、音声のパラメタなどを変化させ書き出した時に、
ファイルの大きさや拡張子がどうなるか調べなさい。
必ず複数のデータを作成して比較すること。
Last updated: 2011/06/03 15:58:42
Yasushi Shinjo / <yas@is.tsukuba.ac.jp>