ワードプロセッサ、Blog、RSS

					2009年06月09日
情報科学類 コンピュータリテラシ

                                       筑波大学 システム情報工学研究科 
                                       コンピュータサイエンス専攻, 電子・情報工学系
                                       新城 靖
                                       <yas@is.tsukuba.ac.jp>

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■連絡事項

■オフィス・ツール

オフィスでよくつかうアプリケーションの集合。
学類コンピューティング環境内部情報 (https + ユーザ名・パスワードによる認証付き)
http://www.coins.tsukuba.ac.jp/ce/
オフィスツール使用の手引き
左のメニューの「マニュアル」グループにある「 オフィスツール使用の手引き 」 のリンクをたどる。

■ワードプロセッサ

本質的なこと

◆Microsoft Word

ワードプロセッサの一種。 アウトライン・プロセッサと、簡単なドローツールを含む。 「スタイル」の機能がある。

◆文書の構造

画像をコピー&ペーストで挿入できる。あるいは、「挿入」メニューの「図」 の「ファイルから」を選ぶ。MacOSX では、EPS 形式や PICT 形式を使うときれ いな図が挿入できる。(Windows では、PICT 形式の図が表示されないことがあ る。)

書式(format) も、このような単位で変更できるが、直接変更することはよくな い。スタイルを使うべきである。

あまり、表示方法には時間をかけない方がよい。時間をかけるならば、文書の 内容の添削にかけるべきである。

◆文書のレイアウトとセクション

(英文の場合には)「文字数と行数」タブで、「標準の文字数を使う」を選ぶ。 「書式」メニューで「文書のレイアウト」ウインドウを開き設定する。

◆スタイル

主なものは、2種類ある。 HTML CSS, LaTeX を真似して、スタイルを定義して使うとよい。 見出しは、「目次」に現れる。

スタイル利用の効果

◆フォント

ある文字集合に対して、統一的なデザインを施した字形の集合。 The Unix Super Text 第49章 フォント 参照

フォントには、名前がついている。よく使われるフォントには、次の ようなものがある。

分類
Proportional
横幅が文字によって違う。Times, ヒラギノ明朝、ヒラギノ角ゴシック, Osaka, MS P明朝、MS Pゴシックなど。
Fixed-width
横幅が文字によって同じ。Courier、Monaco、Osaka等幅、MS明朝、MSゴシックなど
Serif (セリフ)
線の端に飾りのひげがある。Times
Sans serif (サンセリフ)
線の端に飾りのひげがない。Helveticaなど。
明朝
漢字の場合、横が細く、縦が太い。
ゴシック
サンセリフ同様に、幅が同じ。
Regular/Bold/Italic/Bold Italic
標準/太字/斜体/太字で斜体
重さ(weight)
文字の太さ。数が大きいほど太い。
ポイント
フォントの大きさを表す単位。文書では、9-12ポイントが多い。
ビットマップ
文字のデータをビットマップで持つ。
アウトライン、ベクトル、スケーラブル、
輪郭線を座標データや数式で持つ。拡大しても、ギザギザが出ない。 TrueType (Microsoft + Apple), Adobe PostScript フォント (Type 1), Adobe CID (Character Identifier)。
レポート、論文などよく使われるフォント

◆テキストボックス、または、レイアウト枠

図を挿入する時には、単に挿入すると、「(大きな)文字」として扱われる。 位置をページに固定するには、「テキストボックス」、または、「レイアウト 枠」を作り、その中にキャプション(説明)と共に入れる。

テキストボックス(またはレイアウト枠)には、「アンカ(いかり)」がある。 テキスト上のどのパラグラフかに属する。テキストボックスは、基準になるパ ラグラフと同じページに含めるようにする。

テキストの流し込みとは、図の横にもテキストが来るようにする。 これを実現するには、 テキストボックやレイアウト枠の書式設定のウインドウで、 「レイアウト」タブの「折り返しの種類と配置」では、「四角」を選ぶ。

図は、ページの上に浮かせることが一般的である。 これを実現するには、 「レイアウト」タブの「詳細」では、「横の配置」や「縦の配置」の基準を、 「余白」にして、位置をドラッグして合わせる。

「サイズ」タブの高さや幅で、大きさを調整する。図は大きく作って縮めた方 がきれいに印刷される。

「テキストボックス」中には、3行の改行を入れる。 真ん中の行に、図を貼る。 図の場合、下に、キャプションを入れる。 表の場合、上に、キャプションを入れる。

Microsoft Word をドローツールとして使う時には、図は別ファイルに作って保 存しておき、テキスト・ボックスに挿入するとよい。

◆参照/クロスリファレンス

LaTeX のラベル定義(\label{})と参照(\ref{})と同様に、章、節、項の番号、 図番号、参考文献の番号などを参照することができる。

参照元を作成することを Microsoft Word では、「クロスリファレンス」を挿入すると考える。

参照先として、章、節、項を指定するには、「番号付きの項目」や「見出し」 のスタイルを設定する。図表の場合は、「図番号の挿入」を使う。

参照先が見つからないと「エラー! 参照元が見つかりません。」と表示される。

参照機能にバグがあり、「第0章」と表示されることがある。

◆操作パレット

「表示」メニューから「操作パレット」を選ぶ。スタイルの設定、その他で有 用である。

◆描画機能

Microsoft Word には簡単な描画機能もあるが、使いにくい。まだ、 PowerPoint を使った方がよい。どうしても使う場合には、1つの図を1つのファ イルで作成してコピー&ペーストで挿入する。

◆アウトライン・プロセッサ

文書を木構造で作成していくためのプログラム。

Microsoft Word の場合、「表示」メニューから「アウトライン」を選ぶと、ア ウトライン・プロセッサとして働く。

◆Emacs outline-mode

Emacs にもアウトライン・プロセッサの機能がある。 The Unix Super Text 19章 Emacsの活用/19.3.2 その他のメジャーモード 参照参照。

■PowerPoint

プレゼンテーション(発表)のためのプログラム。

「スライド」を作っていく。1分1枚。

ツール自体の使い方は、それほど難しくはない。難しいのは、発表の組み立て 方である。

情報科学類では、プレゼンテーションを重視しているが、「コンピュータリテ ラシ」では、扱わない。発表の組み立てを指導することは、大人数で難しいの で。

プレゼンテーションを訓練する機会

PowerPoint を、ドローツールやアウトライン・プロセッサとして使っている人 もいる。

■ブログ

ブログ(blog)、または、ウェブログ(web log)とは、World Wide Web において日記形式でニュースを発信するものである。

◆ブログの歴史

ブログは、各個人が日々発見した Web ページへのリンク集を公開したことか ら始まったとされている。当初は、実際に個人的な日記のレベルに止まってい るものも多く、また、ページのデザインも商用のニュースサイトと比較して見 劣りするものが多かった。

Blogger と呼ばれるブログ作成ツールの登場すると、商用のニュースサイトに 匹敵するようなデザインのページをブログとして簡単に作ることができるよう になった。それに伴い、充実した内容を含むものも増え、専門家による情報発 信にも利用されるようになった。今日では、ブログはパブリッシングツールと しての地位を得初めている。

ブログが一般的に着目され始めたのは、9月11日の米国同時多発テロ事件以後 である。イラク戦争の前には、「Where is Raed ?」と題するバグダッド在住 の Salam Pax と名乗る人物のブログに1日数十万件のアクセスがあった。こ のような出来事では、現場の人の声やマスメディアでは報道されないような情 報がブログとして発信された。

日本では、土佐日記以来、誰かに読まれることを前提にした日記(形式の文学) の歴史があり、今でも個人的な日記も多い。

◆ブログと単なる Web ページの違い

◆ブログ・ツール

サーバで CGI や PHP で実行する 一般のアプリケーションとして実行する コンテンツ・マネージメント・システム サイト

◆blogの内容

■RSS

RSS (RDF Site Summary、Rich Site Summary、または、 Really Simple Syndication )は、Web サイトの要約や見出しを記述するためのファイル形式(XML 形式)。

RSS の 記述は、全体で大きく2つの部分に分かれる。前半は、Web サイト 全体(RSSではチャネルと呼ぶ)の記述であり、Web サイト全体の タイトル(40バイト程度)、URL、および、リンク、簡単な説明(500 バイト以内)が含まれる。後半では、個々の Web ページのタイトル や URL が置かれる。

RSS は、ニュースサイトが記事の見出しを配信するためによく使わ れている。また、ブログ(blog、Web log)のツールの中には、自動 的に RSS により更新情報を提供するものがある。RSS を自動的に 収集して表示するためのブラウザや RSS を蓄積し検索サービスを 提供する Web サイトも開発されている。

現在、RSS には、1.0 系列と 0.9-2.0 系列の2つの系列がある。 RSS は、1999年、Netscape Communications社により、自社のサー ビスで見出し一覧を配信するために開発された。その後、見出しだ けでなく、要約、日付などの拡張がなされた(RSS 0.9, 0.91)。 Netscape が開発をやめた後、RSS-DEV と呼ばれる開発グループが 作られた。そのグループにより、基本的な要約提供部分をコアとし、 高度な機能をモジュールとして追加できるようにした RSS 1.0 が 策定された。一方、別のグループは、RSS 0.91 を元にして、コン テンツ配信を目指して RSS 2.0 を作成した。

RSS 2.0 は、クリエティブ・コモンズのライセンスで配布されている。

RSS -- サイト情報の要約と公開 by 神崎正英 http://www.kanzaki.com/docs/sw/rss.html

◆Atom

RSS と同様に、見出しを配信するための形式。 IETF (Internet Engineering Task Force) で開発されている。 次のような RSS の問題を解決することを目指している。

◆RSSリーダ

RSS で配信された見出し(RSSフィード、Webフィード)を元に、元のページを表 示する機能を持つWWW ブラウザを RSS リーダという。多くの場合、RSS だけで なく Atom を扱える。

英語圏では、「RSS reader」よりも「aggregator」という呼び方が多い。 複数の RSS や Atom で配信されている情報を1つに集約(aggregate)して 読みことができることによる。

RSS reader/Aggregator を使うと、単純に WWW サイトを訪れる方法と比較し て、楽に更新された情報を見ることができる。メーリング・リスト等と 比較して、spam が混入することは(今の所)ない。

2種類の方法がある。

■実習

実習時間中には、 以下の課題をできるだけ多く行いなさい。全部を行う必要はない。

★練習問題(1601) HTMLファイルのプレーン・テキスト化

lynx や w3m などの文字端末で動作する WWW ブラウザは、パイプで動作させる と HTML ファイルをタグを含まないテキスト(プローン・テキスト)に変換する ことができる。

% lynx -dump index.html >  index.txt [←]
% lynx -dump index.html | nkf -s > index.txt [←]
                                         nkf コマンドで SHIFT_JIS へ変換
% w3m -e index.html > index.txt [←]
                                         w3m の -e オプション (EUC)
% w3m -j index.html > index.txt [←]
                                         w3m の -j オプション (JIS)
% w3m -s index.html > index.txt [←]
                                         w3m の -s オプション (SHIFT_JIS)

HTML ファイルを、WWW ブラウザで開きなさい。それをテキストとして保存しな さい。Firefox の場合、保存する時に「フォーマット:」として 「テキストファイル」を選びなさい。 拡張子としては、.html ではなく .text.txt とするとよい。

漢字を含む場合、 Emacs や lv コマンドで 保存したテキスト・ファイルの漢字コードを調べなさい。 保存したファイルを、必要なら漢字コードを変換し、ワードプロセッサで読み込みなさい。

★練習問題(1602) TeXファイルのプレーン・テキスト化(detexコマンド)

detex コマンドで TeX (LaTeX) ファイルから 「\」で始まる TeX の命令を削 除しなさい。
% detex file.tex > file.text [←]
% detex file.tex | nkf -s > file.text [←]

★練習問題(1603) Microsoft Word による文書作成

Microsoft Word を実行して、文書を作成しなさい。 ヘルプを表示しなさい。 ヘルプの検索機能を利用しなさい。

★練習問題(1604) オフィスツールの手引き

オフィスツール使用の手引きを表示しなさい。
  1. 情報学類コンピューティング環境の Web ページを開く http://www.coins.tsukuba.ac.jp/ce/
  2. 左のメニューの「マニュアル」グループにある「 オフィスツール使用の手引き 」 のリンクをたどる。

★練習問題(1605) テキスト・ファイルの読み込み

HTMLではないテキスト・ファイルを、ワードプロセッサに読み込み、 ワードプロセッサの文書として保存しなさい。

漢字を含むテキストの場合、文字コードとしては、Shift JIS を使うとよい。 Shift JIS に変換する方法としては、次のような方法がある。

その他に、Web ブラウザで表示して、コピー&ペーストでワード・プロセッサに 表示する方法がある。

読み込んだテキスト・ファイルを、「ファイル」メニューの「別名で保存」で、 そのワードプロセッサの標準の形式で保存する。 拡張子を、 そのワードプロセッサの文書として標準的に用いられているものにする。 Microsoft Word の場合、.doc にする。

★練習問題(1606) テキスト・ファイルに対するスタイルを用いた整形

読み込んだテキスト・ファイルに対して、スタイルを用いて整形しなさい。
  1. 「ファイル」メニューの「ページ設定」で紙の大きさや向きを指定する。
  2. 「書式」メニューの「文書のレイアウト」を選び、 「文字数と行数」、「余白」を調整する。 この時、「選択範囲」は、「文書全体」になっていることを確認する。
  3. テキスト全体を選択(「編集」メニューで「全てを選択」)し、全体を「標準」 や「本文」にする。
  4. タイトル部分を「表題」にする。
  5. 見出しの部分を「見出し1」、「見出し2」などにする。
  6. ヘッダやフッタを作成し、ページ番号を挿入する。 「表示」メニューで「ヘッダとフッタ」にチェックを入れる。 必要な場所に、「挿入」メニューから「ページ番号」を選ぶ。
3. の手順を行わないと、「書式なし」となってしまい、スタイルの調整がやりにくくなる。

★練習問題(1607) 編集機能

次の操作を行いなさい。

★練習問題(1608) テキストボックスと図

テキストボックス、または、レイアウト枠を使って、図を挿入しなさい。
  1. 「挿入」メニューから「テキストボックス→横書き」を選ぶ。
  2. 挿入したい場所でドラッグして、位置と大きさを決める。
  3. 図の中に2行−3行、空行を入れる。
  4. 上の行に、「挿入」メニューから「図→ファイルから...」を選ぶ。
  5. 下の行に、キャプション(次の練習問題参照)を入れる。
次の操作を行い、アンカー記号を表示したり非表示にしたりしなさい。
  1. 「Word」メニューの「環境設定」を選ぶと、Microsoft Word の動作を変更する ためのウインドウが開かれる。
  2. 「表示」タブの中の「表示」グループ で、「アンカー記号」にチェックを入れる/チェックをはずす
アンカー記号を表示したら、ドラッグして、アンカーの位置を変えてみなさい。

次のようにして、テキスト・ボックスの書式を変更しなさい。

  1. 目的のテキストの外縁に マウス・カーソルを移動させ、カーソルの形状を「手のひら」の形にする。
  2. シングルクリックでテキストボックスを選択する。
  3. 「書式」メニューの「テキストボックス」を選ぶ。 すると、テキストボックスの書式を設定するウインドウが表示される。
書式として、次のように設定しなさい。

★練習問題(1609) 図のキャプション

図にキャプションをつけなさい。

★練習問題(1610) 表

表を作成してみなさい。 表の操作には、「罫線」メニュー、「罫線」ツールバー、コンテキストメ ニュー、操作パレットの「罫線と網かけ」が使える。

★練習問題(1611) 数式

数式を挿入してみなさい。
  1. 「挿入」メニューから「オブジェクト」を選ぶ
  2. 「Microsoft 数式」を選ぶ。すると、「数式エディタ」が実行される。
  3. 数式エディタで、数式を書く。
  4. 数式エディタを保存するか、「ファイル」メニューの「更新」を選ぶと、 ワードプロセッサ文書の中の数式が更新される。
一度作成した数式は、ダブルクリックするなどして編集できる。

LaTeX と、次の観点から比較しなさい。

★練習問題(1612) 2段組み

セクションを作成しなさい。 あるセクションの段組み数を2に変更しなさい。

★練習問題(1613) フォントの観察

どのようなフォントが利用可能か調べなさい。 フォントには、Regular、Bold、Italic などが含まれているものと含まれてい ないものがある。含まれていないものについても、ワードプロセッサでは利用 できる。その場合の印刷品質がどうなるか調べなさい。

★練習問題(1614) HTMLの生成

ワードプロセッサで作成した文書を、HTML 形式で保存してみなさい。どのよう な HTML が生成されているかを観察しなさい。Web ページ作成する時にワード プロセッサを利用することの利点と問題点について考えなさい。

★練習問題(1615) RTFの生成

ワードプロセッサで作成した文書を、RTF 形式(Rich Text Format)で保存し てみなさい。それを、lv コマンドや Emacs で観察しなさい。 もう一度、ワードプロセッサで開いてみなさい。何が保存され、何が失われる か観察しなさい。

★練習問題(1616) /Applications/TextEdit.appによるMicrosoft Word文書の表示

/Applications/TextEdit.app により、Microsoft Word文書ファイルを開いて表 示してみなさい。また、RTF 形式で保存したファイルを開いて見なさい。何が 保存され、何が失われているか観察しなさい。

★練習問題(1617) Windows版Microsoft Wordとの比較

Windows で Microsoft Word を実行し、次のようなことを調べ、考察しなさい。

★練習問題(1618) OpenOffice

OpenOffice 3.1 を実行してみなさい。
% open "/usr/local3/Applications/OpenOffice.org 3.1/OpenOffice.org.app" [←]
その機能を確認しなさい。使い勝手を評価しなさい。

注意:

★練習問題(1619) OmniGraffle (オムニグラフ)

「/Applications (アプリケーション) 」にある OmniGraffle を実行して、図形の描画を行いなさい。描画した図形を、 「ファイル」メニューから「書き出し (Option+Command+E)」を選び、 いくつかの方法で書き出しなさい。 書き出したファイルを、ワード・プロセッサに挿入しなさい。

どの形式で書き出した方がよい品質を得られるか評価しなさい。 また、図をコピー&ペーストで挿入した時と品質を比較しなさい。 図の形式で、ベクトル形式のものとイメージになるものとを比較しなさ。

ミニ・チュートリアルが ユーザーズガイドに含まれている。 電子メールのアドレスを差し出せば、ユーザーズガイドが得られる。 「act2 からお得な情報」を受け取りたくない人は、チェックを外すこと。

★練習問題(1620) Microsoft Word のアウトライン・プロセッサ機能

2レベル(章、節、HTMLでは、<H1>と<H2>) または、 3レベル(章、節、項、 HTMLでは、<H1>、<H2>、<H3> )の見出しを持つ文書を作成しなさい。 それをアウトライン・モードで表示しなさい。 次の機能を確認しなさい。 これらの機能の多くは、アウトライン用のツールバーを表示すると、 簡単に利用できるようになる。 そのツールバーを表示するには、「表示」メニューの「ツールバー」項目の中で 「アウトライン」のチェックを入れる。

★練習問題(1621) Emacsのoutline-mode

Emacs の outline-mode を利用してみなさい。 The Unix Super Text 19章 Emacsの活用/19.3.2 その他のメジャーモード 参照参照。

準備として、次のようなテキストを用意しなさい。

ファイルを C-x C-f 等で開き、M-x outline-mode と打ち、アウトライン・モー ドにしなさい。そして、次のキー操作の機能を確認しなさい。
キー 機能
C-c C-t hide-body
C-c C-a show-all
C-c C-d hide-subtree
C-c C-s show-subtree
C-c C-p outline-previous-visible-heading
C-c C-n outline-next-visible-heading
M-x describe-bindings で、他にどのようなキー操作が可能か調べなさい。

ファイルとしては、次のものを利用してもよい。

★練習問題(1622) PowerPointのドローツールとしての利用

PowerPoint で図を作成しなさい。それを、ワードプロセッサに挿入しなさい。

★練習問題(1623) PowerPointのアウトライン・プロセッサとして利用

PowerPoint を、アウトライン・プロセッサとして利用しなさい。

★練習問題(1624) ThunderbirdのRSSリーダ機能

Thunderbird には、RSS リーダとしての機能がある。これを利用してみなさい。
  1. 「ツール」メニューから「アカウント設定」を選ぶ
  2. 「アカウントを追加」ボタンを押す
  3. 「RSSニュースとブログ」を選ぶ。
  4. 「アカウント名」に分かりやすい名前を打ち込む(標準の 「ニュースとブログ」のままでもよい)。 その後、「次へ了」ボタンを押す。
  5. 「完了」ボタンを押す。
トップの項目ができた後に、購読する RSS を追加する。
  1. 「フォルダ」の下にある RSS の項目(上の4.で指定したもの)を選択する。
  2. 「購読するニュースやブログを管理する」を選ぶ。
  3. 「追加」ボタンを押す。
  4. RSSフィードURLに、 RSS などの URL を打ち込み、OK ボタンを押す。
以後、1つの RSS フィードは、ネットワーク・ニュースのニュースグループの ように扱われる。メッセージの既読、未読の情報が管理される。

★練習問題(1625) FirefoxのRSSリーダ機能

Firefox の RSS リーダ機能(ライブブックマーク)を利用してみなさい。 Firefox では、RSS ファイルのこと「フィード」と呼んでいる。

★練習問題(1626) SafariのRSSリーダ機能

Web ブラウザ Safari の RSS リーダ機能を利用してみなさい。 Safari では、ブックマーク機能の一部として作られている。

★練習問題(1627) 筑波大学教育用計算機(ipe, icho) リモートデスクトップ

筑波大学教育用計算機(ipe, icho)で提供している リモート・デスクトップを利用してみなさい。 サーバ側は、Citrix Presentation Server で、 クライアント側は、Web ブラウザと Citrix ICA Client を用いる。

MacOSX 用を利用する時には、Web ブラウザとしてはSafari を用いる。coins の環境では、Citrix ICA Client は、次の場所に既にインストールされている ので、独自にインストールする必要はない。

■課題16 ワードプロセッサ、Blog、RSS

締め切りは、6月12日とする。 (1) と (3) [加点] の結果を、TA に提示し、確認番号を受け取りなさい。レポー トには、受け取った確認番号を記入しなさい。 締め切り日に確認番号を受け取ってから提出してもよい。

(1) スタイルを活用した Microsoft Word、または、OpenOffice の文書を作成 しなさい。元の文書としては、次のいずれかを利用しなさい。

次のようなスタイルを定義するか、最初から定義されているスタイルの書式を 変更して利用しなさい。 最終的な結果は、Web ページ、または、LaTeX と似せて作りなさい。完全に同 じでなくてもよい。ダブルカラムでなくてもよい。フォントや文字の大きさが 違っていてもよい。行間やインデントが違っていてもよい。図は、別のもので もよい。

文書には、図をはりなさい。図は、テキストボックス、 または、レイアウト枠を用いて、余白に固定しなさい。図は、ページの上に、 表はページの下に来るように固定することが一般的である。図には、図表番号 とキャプションを付けなさい。

文書に、参照を含めなさい。

(2) 「オフィスツール使用の手引き」の3章を読みなさい。 そして次の点について、次の項目について簡単に説明しなさい。

(3) [加点] Microsoft Word のアウトライン・プロセッサ機能、および、 Emacs の outline-mode で章、節、項等から構成される木構造を記述しなさい。 前者を TA に示し、確認番号を受け取りなさい。後者のファイルを、レポート に含めなさい。

(4) [加点] 以下のドローツールのうち、2つ以上で図を作成しなさい。

ワード・プロセッサに図として取込み、品質を評価しなさい。レポートには、 利用したドローツール、および、ワード・プロセッサに取り込んだ方法、ベク トル形式かどうかを記入しなさい。

(5) RSSリーダ の設定をしなさい。RSSリーダとし ては、Firefox, Thunderbird, Safari, その他 Web サイト上のもの考えられる。 2つ以上のサイトの RSS を登録しなさい。RSS の URL、他の受講生に対する紹 介(数行程度)を書きなさい。


Last updated: 2009/06/22 18:05:16
Yasushi Shinjo / <yas@is.tsukuba.ac.jp>