2007年06月22日 情報科学類 コンピュータリテラシ 筑波大学 システム情報工学研究科 コンピュータサイエンス専攻, 電子・情報工学系 新城 靖 <yas@is.tsukuba.ac.jp>
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/csh.html
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http://www.cs.tsukuba.ac.jp/~yas/
<file 標準入力をfileに切替える。
>file 標準出力をfileに切替える。fileの内容が上書きされる。
>>file 標準出力をfileに切替える。fileの末尾に追加される。
>&file 標準出力と標準エラーをfileに切替える。
p1 | p2 p1 の標準出力をパイプに、p2 の標準入力をパイプに
p1 |& p2 p1 の標準出力と標準エラーをパイプに、p2 の標準入力をパイプに
p1 <<EOF p1 の標準入力を、EOF という文字がが現れるで(here document)。
...
EOF
$1 $2 $3 ... n番目の引数
$argv[1] $argv[1] $argv[2] ... n番目の引数
$0 プログラムの名前
$* 全引数
$#argv 引数の数
shift 引数のシフト
set var=value シェル変数の設定
set var="value1 value2" シェル変数の設定
set var=(value1 value2) シェル変数の設定
unset var シェル変数の解除
$var "$var" ${var} $var[index] シェル変数の利用
$$ PID
@ var = 式 式の計算
setenv var value 環境変数の設定
setenv var "value1 value2" 環境変数の設定
unsetenv var 環境変数の解除
$var "$var" ${var} 環境変数の利用
# コメント
"..." $、``、\を解釈した文字列
'...' 文字列
`...` ...にあるプログラムを実行
\c cそのもの(\* や \")で使う
\改行 行末のキャンセルX(1行で書けない時の継続行)
* 0文字以上の任意の文字列
? 任意の1文字
[abc] []の中の任意の1文字
x{a,b,c}z {}の中の展開。xaz xbz xczの意味。
~user ユーザのホーム・ディレクトリ
if( ... ) cmd
if( ... ) then
cmd
endif
if( ... ) then
cmd
else
cmd
endif
if( ... ) then
cmd
else if( ... ) then
cmd
else if( ... ) then
cmd
else
cmd
endif
while( ... )
cmd
end
foreach var (w1 w2 w3 w4)
cmd $var
end
switch( string )
case label:
breaksw
default:
breaksw
endsw
goto label
...
label:
exit 数 終了
exec cmd fork しないで自分自身で cmd を実行。戻ってこない。
source script fork しないで自分自身で script を実行。終了後、戻ってくる。
if 文、while 文の条件式、「@ var = 式」の式としては、次のようなものが使
える。
+ - * / % << >> 計算(数)
< > <= >= 比較(数)
== != 比較(数、文字列)
=~ !~ パタンマッチ。if( aaa =~ a*b ) のように使う。
~ & | ^ ビット演算
! && || 論理演算
-r filename 読み込み可能
-w filename 書き込み可能
-x filename 実行可能
-e filename ファイルが存在する
-f filename 普通のファイルが存在する
-d filename ディレクトリが存在する
-z filename ファイルが空(長さが zero)
-o filename ファイルの owner の時1
{ command } コマンドの実行。成功(exit(0))すれば 1。(C言語と逆なので注意。)
( ) 式のグループ化
p1 ; p2 p1 の実行後 p2 の実行。
p1 & p1 のバックグランド実行(waitしない)
p1 && p2 p1 を実行して、失敗したら終わり。成功したら p2 を実行。
p1 || p2 p1 を実行して、成功したら終わり。失敗したら p2 を実行。
シェル変数term 変更すると環境変数 TERM にも反映される。
シェル変数path 変更すると環境変数 PATH にも反映される。
シェル変数home 変更すると環境変数 HOME にも反映される。
foreach は、引数 $*、全てのファイル *、バック・クォート
`` といっしょに使うことが多い。
% ls
file1 file2 file3
% foreach f (*)
foreach? echo $f
foreach? end
file1
file2
file3
%
シェルスクリプトでは、foreach f(*) の代りに、foreach f ($*) を使えば引
数、`cat file` を使えば、file の内容つい
てループを実行することができる。
整数の計算が必要な時には、csh, tcsh では、@
を使う。
% @ x = 1 + 2
% echo $x
3
%
% set x=""
% foreach i (a b c)
foreach? set x="$x""$i"
foreach? end
% echo $x
abc
%
if 文では、コマンドが成功したか失敗したかを調べることができる。
exit(0);
した時に、成功(true)、それ以外の時に失敗(false) と扱う。
% if ( { /usr/bin/true } ) echo ok
ok
% if ( { /usr//bin/false } ) echo ok
%
コマンドの実行直後に変数 $status を見てもわかる。
% /usr/bin/true
% echo $status
0
% /usr/bin/false
% echo $status
1
%