2009年05月26日
情報科学類 コンピュータリテラシ
筑波大学 システム情報工学研究科
コンピュータサイエンス専攻, 電子・情報工学系
新城 靖
<yas@is.tsukuba.ac.jp>
このページは、次の URL にあります。
http://www.coins.tsukuba.ac.jp/~yas/coins/literacy-2009/2009-05-26
あるいは、次のページから手繰っていくこともできます。
http://www.coins.tsukuba.ac.jp/~yas/
http://www.cs.tsukuba.ac.jp/~yas/
- Unix Super Text 上巻「第27章 World Wide Web」
「第24章 インターネット」、
「第34章 木構造とグラフ構造」。
- 次回 5月29日金曜日
は、
講義室 3A308 に集合。
- 手引き(教育用計算機システム使用の手引き)を持って来る。
- 手引きの次の章を読んでくる。
第9章 9.1-9.8項, 9.12-9.13項
- Unix Super Text の次の場所を読んでくる。
下巻「第89章 UnixとDOS/Windows」。
-
統一認証システムのパスワードを変更していない人は
Twins の初期パスワードを書いた紙を持って来る。
HTML は、「本来は」、文書の構造を記述する。
HTML で記述できる文書の構造:
- ヘッダ(文書の題目)
- 見出し、章立ての木構造
- 段落
- 箇条書
- 表
HTML では、文書の構造を記述することができるが、「表示の方法」
を記述することは、本来はでない。
ワープロは、紙に印刷した時の、このような表示の方法を設定す
るためのプログラムである。
表示の方法:
- 文字フォントの種類、大きさ、色
- 行間
- 左詰め、中央寄せ、右詰め
- 肩付き、下付き
表示の方法を記述するには、スタイルシートを用いる。
- Cascading Style Sheets (CSS)
- Extensible Stylesheet Language (XSL, XML用)
- その他
XML は、タグが定義できるマークアップ言語(<−>HTMLはタグが固定)。プ
ログラム間でデータの交換に用いる。
見出しを青くする。
H1 { color: blue; }
段落書式
- 行揃え。text-align:, text-justify:
- 表示範囲。height:, width:, overflow:, text-overflow:,
- 余白。 margin:, margin-left:, margin-right:, margin-top:, margin-bottom:
- 表示位置。position:, top:, bottom:, left:,
- 境界。border-style:, border-width:, border-color:, padding:
文字書式
- 色。color:, background-color:
- フォント。font: font-family:
- 大きさ: font-size:
- その他、飾: font-style:, font-weight:, text-decoration:
箇条書き
- 印の形状。list-style-type:, list-style-image:
- 印の位置。list-style-position:
イメージ
- 枠線: border-style
- テキストとの位置: float:, clear:, vertical-align:, margin-right:
- ズーム: zoom:
- 背景。background-image:, background-repeat:, background-position:
その他:
- カーソルの形状。 cursor:
- 表示(非表示)。visibility:, display:
- 内容の自動挿入。content:
HTML のヘッダに書く。
<HTML>
<HEAD>
<TITLE>タイトルです。</TITLE>
<STYLE TYPE="text/css"><!--
(ここにスタイルシートを書く)
--></STYLE>
</HEAD>
別ファイルに書いて読み込む。
スタイルシートのURLは、filename.css
のようなファイル名が多い。
<HTML>
<HEAD>
<TITLE>タイトルです。</TITLE>
<LINK rel="stylesheet" type="text/css" href="スタイルシートのURL">
</HEAD>
<HTML>
<HEAD>
<TITLE>タイトルです。</TITLE>
<STYLE TYPE="text/css"><!--
@import url(スタイルシートのURL);
(ここにスタイルシートを書く)
--></STYLE>
</HEAD>
複数 @import することもできる。
複数のスタイルは、混ぜられる(カスケード)。
対立する定義は、後から出てきた方が有効になる。
HTML のタグの属性として書く。宣言部分だけ。
<P STYLE="color:#444444">文。文。文。</P>
コメントとは、ある
コンピュータ言語の中に記述する、人間が読むために書かれた部分。
CSS では、/*
と */
で括った部分がコメントとなる。
この表記法法は、C言語やJava言語と似ている。
(他の言語では、この表記法は使えないことがある。)
コメントは、デバッグ時など一時的に
コンピュータ言語の機能を無効にしたい時にも使える。
次のような規則の並び
セレクタ { 宣言; }
セレクタ, セレクタ, ..., セレクタ { 宣言;宣言;宣言; }
1つひとつの宣言は、次の形式。
プロパティ:式
「式」には、数、文字列、%、単位つきの長さ、URL などが書ける。
- HTML の要素(タグ)ごと。<H1>,<H2>,<H3>,<P>,<BODY>など
- 全体。<BODY></BODY>の間
- 段落。<P></P>の間
- クラス(class)ごと。クラスとは、似たような要素の集まり。
同じクラスの要素は、似たような書式になる。
文書全体で複数現れる。
- ID(identifier)ごと。文書全体で1回だけ現れる。
普通の HTML の要素(タグ) とは独立にスタイルシートを設定したい時には、次
のタグで範囲を指定する。どのスタイル・シートを適用すべきかは、classや
idで指定する。
- <DIV></DIV>の間。複数パラグラフ(<P>)、
複数章節項(<H1><H2><H3>)可能。
- <SPAN></SPAN>の間。1行内。
例
H1 { color:blue; } /* <H1></H1> だけ */
UL LI { color:blue; } /* <UL></UL>の中の <LI> だけ*/
OL > LI { color:blue; } /* <OL></OL>の直接の子供の <LI> だけ*/
H1 + P { color:blue; } /* <H1></H1>に隣接する <P> だけ*/
* { color:blue; } /* 全ての要素 */
.important { color:blue; } /* class="important" と指定したものだけ */
P.important { color:blue; } /* <P class="important"></P> と指定したものだけ */
#n10 { color:blue; } /* id="n10" と指定したものだけ */
P:first-line { color:blue; } /* <P></P> の中の最初の行だけ */
P:first-letter { color:blue; } /* <P></P> の中の最初の1文字だけ */
A:link { color:blue; } /* 未訪問のリンク */
A:visited { color:blue; } /* 訪問済みのリンク */
A:active { color:blue; } /* アクセス中 */
A:hover { color:blue; } /* カーソルを重ねた時 */
余白、境界、パディング(詰め物)がある四角い箱。
┌──────────────────────┐
│ 余白 │
│ ┌──────────────────┐ │
│ │ 境界 │ │
│ │ ┌──────────────┐ │ │
│ │ │ パディング │ │ │
│ │ │ ┌──────────┐ │ │ │
│ │ │ │ 内容 │ │ │ │
│ │ │ └──────────┘ │ │ │
│ │ └──────────────┘ │ │
│ └──────────────────┘ │
└──────────────────────┘
│ エレメントの幅 │
│ ボックスの幅 │
- HTML で全部の表示したい内容を記述する。
- スタイルシートを埋め込み、見栄えを調整する。
スタイルシートをうまく活用すると、見た目を一度に調整できる。
- 同じスタイルシートを複数のページで読み込んで使う。
- 同じページ内でも class をうまく活用する。
いちいち <font> で指定すると、変更したくなった時には、
全部変えなければならない。
<span class="classname">のように、クラスを使ってマークして
おけば、1個所クラスの設定を変更するだけで全部統一的に変る。
(同様に、ワード・プロセッサでも、スタイルをうまく活用したい。)
注意点
- ブラウザによって対応していない場合がある。
- 対応していても、動作が異なる場合がある。バグも多い。
複数のブラウザ(違うバージョンも含む)で表示を確認したい。
その他、次のページが参考になる。
スタイルシートを使わずに、
<TABLE> タグ
を使って配置する方法がある。
The Unix Super Text 28.5節,34章 参照。
インターネット上にある膨大な情報から、必要な情報を見つけ出すためには、
次のような方法がある。
- 興味のあるWWWページに埋め込まれているリンクを次々と手繰っていく。
- 特定の分野についてのFAQやリンク集を参考にする。
- 雑誌やテレビなど、一般のメディアに掲載されたURLを打ち込む。
- 人間によってよく整理されたメニュー(ディレクトリ)を次々に選択していく。
- キーワードを打ち込んで探す(キーワード検索)。
検索対象のデータ(今の場合、WWWページ)にも、キーワードが与えられて
いる。キーワード検索とは、利用者から与えられたキーワードを持つ対象デー
タを利用者に返すことである。
リンク集
とは、他のページへのリンクを集めたWWWページ。
なにかWWWページを探したい時には、すぐに「キーワード検索」を思い浮か
べるかもしれないが、実際には、
FAQ
FAQやリンク集の方が速いことがある。
ヒット率と選択率
- ヒット率
- 欲しかった情報のうち、どのくらい見つかったか。
- 選択率
- 見つかった情報のうち、どのくらいが本当に欲しかったものか。

図? ヒット率と選択率
あちらを立てればこちらが立たず。
トレードオフ。
3つの論理演算
- AND、両方)、(&)
- OR、どちらか、または (|)
- NOT、否定、ふくまない (!)
外枠は、全体(インターネット上の膨大な数のWWWページ)を表す。
色が付いている所が、見つかったデータを表す。
「keyword1」で検索。

図? キーワードを1つ与えた時
keyword1 AND keyword2 AND keyword3

図? キーワードを3つ与えた時(AND)
keyword1 OR keyword2 OR keyword3

図? キーワードを3つ与えた時(OR)
NOT keyword1

図? キーワードを1つ与えた時(NOT)
キーワードを1つ与えた時の NOT は使えない。
NOT keyword1 AND keyword2 AND keyword3

図? キーワードを3つ与えた時(AND,NOT)
NOT は、AND といっしょにつかう。
NOT 単独では、使えない。
絞込検索(しぼりこみけんさく)のイメージ

図? キーワードを1つ与えた時

図? キーワードを2つ与えた時

図? キーワードを3つ与えた時
絞込検索は、実は、AND と同じ。
keyword1 AND keyword2 AND keyword3

図? キーワードを3つ与えた時(AND)
- 検索エンジン(サーチエンジン)
-
WWWで検索機能を使う時、実際に検索を行うプログラム。
インターネット上のあるWWWサーバで動いていてる。
検索結果は、手元のWWWブラウザの画面に表示される。
検索対象のデータにキーワードを与える方法
- 内容すべてをキーワードと考える(全文検索)
- 特定のキーワードを与える
- WWWページを作った人がキーワードを与える
- 検索エンジンの提供者(人間)がキーワードを与える
- プログラムでキーワードを自動抽出する
自動抽出したものは、ヒット率はよいが選択率が悪い。
人間が整理したものは、選択率はよいがヒット率が悪い。
- WWWロボット。
- WWWページからプログラムでキーワードを自動抽出するプログラム。
WWWロボットの動き
- ロボットは、あるURLが与えられると、そのページ
を訪れる(ページの内容を得る)。
- 得たページの内容を解析して、キーワードを抽出する。
- そのページにリンクが含まれていたら、1 に戻って繰り返す。
このような繰り返しの方法を、コンピュータ・サイエンスの用語では
再帰(recursion)
とう。ロボットは、世界中の WWWページを歩き回り、キーワードを抽出する。
ただし、一度訪れたことがあるページは記録しておいて、2度訪れないようす
る。
インターネット上の重要な情報源に FAQ がある。
FAQ は、もともとは、
Frequently Asked Questions
の略で、「よくある質問」という意味である。
実際には質問だけでなく
て答えもいっしょに書かれている。しかも、実用的で非常に品質がよい情報
が集まっていることが多いので、質問したいことがなくても、自分の興味がある
分野の FAQ を探して読むことはよい勉強になる。
FAQ を作る活動は、ネットワーク・ニュースでよく行なわれている。というの
も、繰り返しなされる質問をまとめて定期的に投稿することで、記事の質を高
めることができる。インターネットで流通するようなフリー・ソフトウェアで
も、マニュアルとは別に FAQ が作られることもよくある。
情報科学類、社会工学類などは、学類独自で教育用コンピュータを持っている。
その他の独自のコンピュータを持っていない所は、
筑波大学全学計算機システム (通
称: icho )を使う。(2008年までは、筑波大学教育用計算機システムという
名前だった。)
このコンピュータは、主に、共通科目「情報処理」の実習(全学必修)を受講
する時に使う。情報科学類生は、「コンピュータリテラシ」で代替している。
情報科学類生も筑波大学全学計算
機システム を利用することができる。
- 実習室にあるパソコン。Windows Vista、または、Linuxを、電源を入れた時に選択できるパソコン(デュアルブート)
- ログインサーバ icho
- メールサーバ
- Web サーバ
- Windows リモートデスクトップ
- WebDAV (ファイル・アクセス)
「デュアルブート」とは、電源を入れた時にどのオペレーティング・システム
を実行するか(ブートするか)を、2つの中から選択できるもの。両方同時に
は使えない。
次の場所にドキュメントがある
- 筑波大学全学計算機システムホーム・ページ
-
http://www.u.tsukuba.ac.jp/
- 情報処理実習用手引き
-
http://www.u.tsukuba.ac.jp/tebiki/tebiki20090509.pdf
。
上のホーム・ページから、左側のメニューの「共通科目情報処理」グループの中から「情報処理手引き」を選ぶ。
- 筑波大学統一認証システム
-
https://account.tsukuba.ac.jp/index.html
筑波大学内の
複数のコンピュータ
アカウントで、共通のパスワードを使えるようにしたもの。
重要なアカウント
- 筑波大学全学計算機システム
- アクセスポイント
- 無線LAN
- 有線LAN(Ethernet)
- ダイアルイン
- 電子図書館
- e-learning (WebCT)
パスワードは、特別のページで変更する。すると、全部の提携しているシステ
ムで変更される。ただし、共通なのは、パスワードだけで、
ユーザ名は異なる
ことに注意しなさい。
例:
- 筑波大学全学計算機システム
-
s
学籍番号下7桁
- アクセスポイント(無線LAN)
- 学生証のバーコードに記載された13桁のID
2009年入学の学生については、「初期パスワード」は、Twins の初期パスワードと
同じである。
- Twins のパスワードを変更しても、「統一認証システム」のパスワードは変化しなさい。
- 「統一認証システム」 のパスワードを変更しても、Twinsのパスワードは変化しなさい。
- 忘れた時のリセット方法が違う。
パスワードを忘れた時には、所定の場所に学生証を持って行き、再発行手続きを行う。
実習時間中には、
以下の課題をできるだけ多く行いなさい。全部を行う必要はない。
自分がよく見る WWW ページについて、スタイルシートが使われているかを観察
しなさい。
Firefoxブラウザを操作して、元の HTML (ソース)を表示させなさい。
- 「表示」メニューから「ページのソース」を選ぶ。
スタイル・シートが別のファイルに含まれている時には、
その URL をコピーする。
相対形式で
書かれている時には、絶対形式に変換して、
その URL を Web ブラウザに与える。
学類コンピューティング環境
のページ で利用されているスタイルシートを表示しなさい。そして、どのよ
うな機能が利用されているかを調べなさい。
WWW検索エンジンで次の演算を実行してみなさい。
http://www.tulips.tsukuba.ac.jp/,筑波大学付属図書館
で図
書の検索を行いなさい。3つの演算(AND, OR, NOT)をどのようにして利用する
かを調べなさい。
検索エンジンに与えるべきよいキーワードについて考えなさい。
たとえば、次のようなものが考えられる。
これらの点を評価しなさい。また、他にどのようなキーワード、または、その
組み合わせ方法をよいか考えなさい。
ssh コマンドで次のコンピュータに遠隔ログインしてみなさい。
- orchid-calc1 (orchid-calc1.coins.tsukuba.ac.jp)
- orchid-calc2 (orchid-calc2.coins.tsukuba.ac.jp)
- orchid-calc3 (orchid-calc3.coins.tsukuba.ac.jp)
- orchid-calc4 (orchid-calc4.coins.tsukuba.ac.jp)
- orchid-calc5 (orchid-calc5.coins.tsukuba.ac.jp)
- orchid-calc6 (orchid-calc6.coins.tsukuba.ac.jp)
ユーザ名とパスワードは、coins のものを使う。
(iMac と共通である。)
練習問題(1104) 遠隔ログインによるコマンドの実行
に記述されているコマンドを実行してみなさい。
そして、遠隔ログインを行っていない時(ローカルでの実行結果)と比較しなさい。
ホーム・ディレクトリの内容を比較しなさい。
筑波大学全学計算機システムのログイン・サーバ icho にssh でログインし
なさい。
% ssh icho.u.tsukuba.ac.jp -l s09xxxxx
または
% ssh s09xxxxx@icho.u.tsukuba.ac.jp
coins からでは、次の方法でもよい。
% ssh icho.u.tsukuba.ac.jp
情報科学類生で、s
から始まるログイン名の場合、
coins と icho でユーザ名同じである。
この場合、-l オプションや @ によるユーザ名の指定は不要である。
パスワードは、coins と icho で独立に管理されている。
icho は、筑波大学統一認証システムで管理されている。
練習問題(1104) 遠隔ログインによるコマンドの実行
に記述されているコマンドを実行してみなさい。
そして、遠隔ログインを行っていない時(ローカルでの実行結果)と比較しなさい。
ホーム・ディレクトリの内容を比較しなさい。
coins にあり icho にはないファイルやディレクトリには何があるか。
逆に、icho にはあり、coins にはないファイルやディレクトリには何があるか。
情報処理実習用手引きを表示しなさい。
(全学計算機)情報処理実習用手引き 3.2節 参照。
全学計算機システムに届いているメールを、Web メールの機能を使って読みなさい。
ここで、次のようなことを行いなさい。
- 届いているメールを読む
- coins、その他のアカウントへのメールを出してみる。From: を確認する。
- 全学計算機システムの自分のアカウントへメールを出す。
(全学計算機)情報処理実習用手引き 3.3節 参照。
(coinsの) Thunderbird で、全学計算機のメールを読めるように設定しなさい。
- coins のメールを Thunderbird で読む方法を復習する。
特に次の点について、確認する。
- 受信のプロトコル。IMAP。
- メールをサーバに残す設定。
- パワスードマネージャを使わないことの意味。
- HTML ではなく、通常のテキストでメールを書く方法。
- 全学計算機システムの次の説明を読む。
- 全学計算機の手引きの所定の場所を読む。
- メール・アドレスを確認する。
- 受信用のサーバ名を確認する。
- サーバとの通信路を暗号化する(SSL, TLS)方法とポート番号を確認する。
- Thundirbird でアカウントを追加する。
- 「ツール」メニューから「アカウントの設定」を選ぶ。
- 「アカウントを追加」ボタンを押す
- 以後、coins の方法を真似しつつ、情報としては、全学のものを打ち込む。
「メールアカウント」、メール・アドレスは、「s+学籍番号下7桁@u.tsukuba.ac.jp」。
サーバは、「mail.u.tsukuba.ac.jp」。アカウント名は、「全学計算機」など自分にとって分かりやすいもの。
- 左側のタブから、作成したアカウントを選ぶ。
- 「このアカウントの設定」を表示する。
- 「サーバ設定」タブを選ぶ。
- セキュリティ設定の中の「保護された接続(SSL,TLS)」を使用するで「SSLを仕様する」のラジオボタンを選ぶ。
(ポート番号が自動的に 993 に変化する。)
- 「OK」ボタンを押す。
- 「メッセージを読む」を選ぶか、左側のメニューからそのアカウント名の「受信トレイ」を選ぶ。
注意。送信と受信は、独立に設定できる。送信には、SMTP、受信には、IMAP、または、POPが用いられる。
全学計算機では、電子メールを発信する時に次の方法を用いている。
- サーバ名は、mail.u.tsukuba.ac.jp と同じ。
- 通信路は、SSL により暗号化している。ポート番号は、465。
- 電子メールを発信する時にもユーザ名とパスワードにより認証している。
送信の設定をするには、次の段階を踏む。
- Thunderbird で、読む設定を完了させる。
- Thunderbird で、送信(SMTP)サーバを追加する。
- 「ツール」から「アカウントの設定」を選ぶ
- 左側のリストから一番下にある「送信(SMTP)サーバ」を選ぶ
- 「追加ボタン」を押す
- 「説明」には、分かりやすい名前をつける
- サーバには、「mail.u.tsukuba.ac.jp」を指定する
- セキュリティと認証で「ユーザ名とパスワードを使用する」のチェックを入れる。ポート番号は、465に変わる。
- ユーザ名に、全学計算機のユーザ名を入れる
- 「保護された接続を使用する」で、「SSL」を選ぶ
- 「OK」ボタンを押す
- 全学計算機の受信の部分で、送信方法を変更する。
- 「ツール」から「アカウントの設定」を選ぶ
- 左側のリストから自分で設定した全学計算機のアカウントを選ぶ
- 「デフォルト差出人情報」で、送信(SMTP)サーバとして、先ほど設定した全学計算機のものを選ぶ。
- 「OK」ボタンを押す。
この方法で人士メールを発信しようとした場合、パスワードの入力が求められる。
全学計算機システムには、「利用者システム」と呼ばれる、個人の設定や初期化を行うWebアプリケーションがある。
このWebアプリケーションで提供している機能を調べなさい。
全学メールの転送状態を確認しなさい。
- ssh で icho にログインして ~/.forward ファイルの内容を確認する
- 「利用者システム」で「メール転送設定」機能の中の「設定内容を確認する」を選ぶ。
全学計算機のメールを毎日読むようにしなさい。
毎日読まない人は、他の毎日読むメールのアカウントへ転送しなさい。
転送の設定をしたら、それが動作していることを確認しなさい。
次の手順で、筑波大学統一認証システムの Web ページを開きなさい。
- 筑波大学全学計算機システムのホームページ
http://www.u.tsukuba.ac.jp/
を開く。
- 左側にある「よく使う機能」の「統一認証システム (パスワード変更)」を
選ぶ。
- URL が 「https://account.tsukuba.ac.jp/」
であることを目で確認する。
https と s で終わること、account, tsukua, ac, jp という
綴りが正しいことを確認する。
登録情報確認で、自分の ID が登録されていることを確認しなさい。
筑波大学統一認証システムで、パスワードを変更しなさい。
パスワードを変更する時には、次の点に注意しなさい。
- coins よりもパスワードが短い(長くても8文字)。
8文字の中で安全なパスワードを考えて設定する。手引き5ページも参照。
- phishing に注意する。偽物の Web ページにパスワードを打たない。
利用していないシステムにパスワードを打たない。
パスワードを変更した場合、
それが有効になるまで時間がかかる(約5分)ことがある。
たとえば、パスワードを変更した直後に、ssh で icho に接続した直後には、古いパスワードが
有効なことがある。
以下の問題、および、回答をテキスト・ファイルに記述し、
レポート提出ページから提出しなさい。
(1) HTML と CSS で次のような条件を満たす WWW ページを作成しなさい。
- 課題10の条件を
すべて満たす。(同じページを、提出してもよい。)
- 2つ以上のタグのスタイルを変更する。そのうち1つ以上は、class を使う。
- 同じ class のスタイルを、2個所以上で利用する。
2カ所としては、1つのHTML文書の内部でもよく、また複数の HTML 文書に
またがっていてもよい。
作成した WWW ページの URL をレポートに含めなさい。
なお、この提出する WWW ページは、
ホーム・ページでな
くともよい。
(2) 内部的にWWWロボットが利用されていると思われる検索エンジンを利用しな
さい。10件以下の Web ページがヒットするような、キーワード(できるだけ少
なく)の組み合わせを探しなさい。この時、AND演算、OR演算、NOT演算を利用し
てよい。レポートには、利用した検索エンジンの URL、および、キーワードと
演算子による式を書きなさい。
(3) 全学計算機のメールについて、次のことを行いなさい。
- coins のアカウントからメールを出す
- coins からのメールを読み、それに対して、返事を出す(Webメール、Thunderbird、その他)
- coins のアカウントからその返事を読む
届いたメールの「一部」をレポートに含めて、上記のことがきちんと行えたこ
とを示しなさい。全学計算機のメールを読んだ方法を報告しなさい。なお、全
学計算機で「~/.forward」による転送を設定した人は、転送先で返事を書いて
もよい。
(4) 全学計算機のメールを毎日読むためにどのような行動を行うかを書きなさい。
(5) 手引きの次の部分を読みなさい。
そして次の次の項目について簡単に説明しなさい。
- Ctr+Alt+Del
- ログオフ
- ドライブ
- タスクマネージャ
- コマンドプロンプト
- Tera Term
(6) [加点] (1) で、講義の範囲を超えたスタイルシートの機能を利用しなさい。
そして、その機能の説明、どこに利用しているか、および、その機能の有用性
を書きなさい。
(7) [加点] (全学計算機)「情報処理情報処理実習用手引き」を読みなさい。
次の言葉について、調べなさい。
筑波大学図書館の本を検索しなさい。どのような本をどのような方法で検索したかを書きなさい。
筑波大学図書館にあるコンピュータ関連の電子ジャーナルを2つ上げなさい。
Last updated: 2009/06/04 15:50:42
Yasushi Shinjo / <yas@is.tsukuba.ac.jp>