コンピュータリテラシとは

					2006年4月14日
コンピュータリテラシ

                                       筑波大学 電子・情報工学系
                                       コンピュータサイエンス専攻
                                       新城 靖
                                       <yas@is.tsukuba.ac.jp>

このページは、次の URL にあります。
http://www.coins.tsukuba.ac.jp/~yas/coins/literacy-2006/introduction
あるいは、次のページから手繰っていくこともできます。
http://www.coins.tsukuba.ac.jp/~yas/
http://www.cs.tsukuba.ac.jp/~yas/

■連絡事項

教室、実習室、履修申請時の科目番号を間違えないように注意する。
担当教員
新城 靖
教室
3A309
実習室
3C205
科目番号(情報学類)
L30 0621, L30 0633
科目番号(国際総合学類)
R51 1211, R51 1223.
  • 4月18日火曜日は、3A309に集合。その後、実習室3C205に移動する。
  • 手引き(教育用計算機システム使用の手引き)を持って来る。
  • 入室カード、パスワードを書いた紙(14日配布)を持って来る。

    ■コンピュータリテラシとは

    リテラシ(literacy)
    読み書き(そろばん)、江戸時代なら
    日常生活を営む、大学で学ぶ上で、知るべきこと

    ■大学での勉強の仕方

    ◆教育と訓練

    大学と専門学校の違い。

    Gerald M Weinberg: "Psychology of Computer Programming", Van Nost. Reinhold (1972). ISBN: 0442292643

    ジェラルド・M・ワインバーグ: "プログラミングの心理学", 技術評論社 (1994). ISBN: 4-7741-0077-3

    「教育」とは一般的な原理、技能の獲得をいい 「訓練」とは個別的技能の獲得をいう。 ... だがもっと重要なのは、教育は何らかの訓練を前提としなければ起こり得ない 可能性がある、ということだ。

    本質的なこと、一般的な原理、10年持つ知識。

    例:ワードプロセッサ

    ◆キャッシュ

    この授業の内容は、全てインターネット上にある。 インターネットさえあれば、授業は要らないのか。

    大学の授業は、どれも自分の頭(キャッシュ(専門用語))に重要な 情報を入れること。

    キャッシュ(cache)
    高速化のための小容量のメモリ。
    • CPU から見てメモリの遅さをカバーするための 非常に高速なメモリを置く。
    • メモリから見てハードディスクの遅さをカバーするために、ハードディスクの 内容をメモリにコピーしておく。
    • ネットワークを超えてデータを転送する遅さをカバーするために、ネット ワークを超えて入手したデータをパソコン内のハードディスクにコピーしてお く。
    自分の頭をキャッシュとして使う

    ◆教育方針

    一人ひとりの力を最大限に延ばしたい。

    一斉授業の限界。

    授業の考え方

    大学では、100点を目指すのでは不十分。

    ◆インターネットと教科書

    授業でカバーできないものは、インターネットと教科書を使う。

    インターネットは、玉石混淆(ぎょくせきこんこう)。

    玉と石を見分ける力があれば、非常に有用。 石を信じてはいけない。

    例:検索エンジンにキーワードを入れて、出てきた石を何も考えずにレポート に貼る。

    教科書(text book)は、玉を編纂したもの。

    山口和紀, 古瀬一隆, 中村敦司, 新城 靖, 西山博泰, 林 謙一, 金谷英信, 鈴 木孝幸, 端山貴也: "新The UNIX Super Text ", 技術評論社 (2003年3 月25日). ISBN: 4774116823, 4774116831.

    http://www.coins.tsukuba.ac.jp/~kimura/Literacy/,Bクラスの資料も使える

    ◆教えたいこと

    何か改善点を思いついたら、メモしておくとよい。情報学類生はプロになって しまい、初心を忘れてしまう。

    ■情報学類コンピューティング環境

    情報学類で用意しているコンピュータ、ネットワーク、プリンタなど。授業の 課題を行うために使う。 「情報学類教育用計算機」とも言う。 利用するには、ログイン・アカウント(ユーザ名とパスワード)が必要。 実習室(端末室)部屋で使うには、入室カードが必要。

    情報学類コンピューティング環境の見方

    できることとやってよいことは違う。

    悪いことに使ってはいけない。

    情報学類計算機運用委員会
    情報学類の役割分担で、情報学類コンピューティ ング環境を維持管理する責任を持つ委員会。
    委員長
    大矢先生
    計算機==コンピュータ。 計算機と電卓(calculator)は違う。

    ■利用規程、ガイドライン

    情報学類、筑波大学のコンピュータやネットワークを使わない場合、これらの 利用規程やガイドラインには縛られない。

    だからといって、自宅のコンピュータとネットワークで何をしてもよいという わけではない。

    ◆AUP(Acceptable Use Policy)

    資金提供者や管理者が規定している「受け入れ可能な利用目的」。 日本語では、否定を使って「利用制限」と言った方がわかりやすいかもしれない。

    大学の構内の道路や場所で何をしてよいか。

    ◆ネチケット

    法律や規則にするにはなじまないが、守りたい礼儀・作法・行儀。 ネットワークとエチケットから作られた言葉である。
    Last updated: 2006/04/14 22:00:32
    Yasushi Shinjo / <yas@is.tsukuba.ac.jp>