http://www.coins.tsukuba.ac.jp/~yas/classes/freshmen-2003/twins.html
電子メールやワープロの文書を作っていて、保存するか、保存しないで捨てる か、ということに似ている。
Twins の場合、「保存」には、何種類かある。最終的に確定させるまでに、取 り消し可能だけれど保存されている状態(commit も abortもできる状態)とう 考え方がある。使い方によっては便利だが、commit し忘れると、何も申請し ていない状態になる。
元々の意味
図? サービスの授受によるクライアントとサーバの定義
サービスを提供する方は、1つのプログラム(コンピュータ)で複数の利用者 の面倒をみる。その結果、1台のサーバに複数のクライアントがつながる。
図? 複数のクライアントによるサーバの共有
TCP/IP では、通信するプログラムとプログラムの間は、電話で会話をするよ うに通信が行われる。両方同時に話をすることは、(可能ではあるが)あまり 行われない。次のようなことを、繰り返すことになる。
図? 通信のパタンからみたクライアントとサーバの定義
TCP/IP の通信では、通信を始める前に、まず、通信路を作る作る必要がある。 これは、電話で話をする前に、まず、電話をかける操作を行うことと似ている。以上のように、クライアントとサーバは、いろいろな意味で使われる。これら の意味は、多くの場合、一致しているが、一致していないこともある。
通信を開始するパタンで、コンピュータ、プログラム、人間は、次の2つに分 類される。
図? 能動的なクライアントと受動的なサーバ
例:WWWサーバは、WWWクライアントから何か要求が来ない限り、ずっと 黙っている。
コンピュータを使う時には、人間が能動的になり、コンピュータが受動的にな る。
テレビを見ている時には、人間が受動的になり、テレビが能動的になる。
講義形式の授業では、サービスの授受では、教官がサーバで、学生がクライア ントになる。通信の開始の方法では、教官が能動的になり、学生が受動的にな る。
大学以上では、学生は、能動的になることが求められている。
協調して動作しているプログラムの間で、ある一連の作業を識別するための数 を意味する。
WWW(World Wide Web)では、1回のデータ転送ごとに通信路が切断される ので、通常はWWWのブラウザ(クライアント)とWWWサーバの間では、途 中経過を保持することができない。
途中経過を保存したい時:
WWWで途中経過を保存するためには、cookie が使われる。
Twins では、ログインに成功したこと(認証されたこと)を、cookie で覚え ている。ログインからログアウトまでの間を、「セッション」という。Twins にアクセスする時には、ブラウザの設定で cookie を受け付けるようにする必 要がある。cookie を受け付けないように設定していると、次のような エラーが表示されることがある。
Twins を使っていると、「戻るボタンで元に戻るな」という警告が出ることが ある。
SSL を使う場合、URL は、 http: ではなく、https: (最後にS) で始まる。
SSL を使う状態と使わない状態を行き来する時には、WWW ブラウザが教えてく れる場合が多い。右下には、下記がかかっている絵が表示される。
SSL では、通信相手(普通はサーバ側)が本物であることを、認証局から発行 された証明書で確認することができる(man in the middle攻撃に耐えられる)。
WWW ブラウザは、あらかじめいくつか信頼できる認証局を保存している。
Twins の接続に使う URL (Universal Resource Locator、WWWページのアドレ スを表記方法の1つ) は、次の通り。
学群用(undergraduate)を選ぶ。大学院用もある。
最初にログインする時には、名詞大の大きさのカードに書かれたパスワードを 使う。(先週配った icho のパスワードではない。)最初にログインする時に、 新しいパスワードに変更するように促されるかもしれない。その時には、 「 情報学類 教育用計算機システム使用の手引き 」の4ページある方法で、パ スワードを生成する。
https://www3.coins.tsukuba.ac.jp/~yas/j03/d/tiki.cgi
来年以降の新入生のために、忘れないうちに、改善提案をメモしておいてほし い。ただし、複数人で同時に同じページを編集しようとすると、先に保存した 人が勝つ。後から保存するのは、「タイムスタンプが違う」というようなエラー が出てうまくいかない。その時には、書き込みたいページの内容を別の場所に コピー(もう1つ別のウインドウを開いてもよい)して、新しい内容を読み込 み、最初からやりなおす。
Tiki には、教官の連絡先、自己紹介のページ(内容は、まだ空)がある。 Tiki を使うには、Coins にログインする時のパスワードが必要になる。(今の 技術では、最初にログインした時の情報を渡せない。研究レベルではある。)
「パスワードマネージャ」は、ブラウザに打ち込んだログイン名やパスワード を保存する機能である。Twins では使わないことを奨める。特に、一番最初に 接続した時には必ず新しいパスワードに変更するように求められるので、古い パスワードは記憶させない方がよい。
「パスワードマネージャ」は、パスワードをファイルに保存するが、その時、 単に暗号化して保存する。この暗号化には、また鍵として働くパスワード(マ スターパスワード)が必要になる。マスターパスワードは、設定の「プライバ シーとセキュリティ」という項目の「マスターパスワード」で変更したり、削 除したりすることができる。削除すると、暗号化して保存してあるものは元に 戻せなくなる。マスターパスワードを忘れた場合には、保存してある情報を取 り出すには、暗号を破るしか方法がない。
保存してあるパスワードを部分的に削除したり、保存する Web サイトの変更 をするには、設定の「プライバシーとセキュリティ」という項目の「パスワー ド」という項目を使う。