情報学類の情報インフラ

2003/04/10 新城靖

情報学類生は、情報学類の情報インフラと筑波大学の情報インフラの両方が使える。その前に、一言ふたこと。

■今のコンピュータ技術

まだまだ不十分。

これから本格的に使う人: 運がいい。コンピュータは不完全なものだと認識しつつ使える。これから、遭遇する困難は、今のコンピュータの技術水準の低さを示している。その時、どんな困難にぶつかったのかを記録しておくと、後々のコンピュータの改善に使える。（このような記録作業は、今しかできない。）
自分ではかなり使える方だと思っている人: 運が悪い。今の使いにくいコンピュータに毒されている可能性がある。意識して確認すること。
Windows がバリバリ使える人。: 本当に自分に実力があるのか、疑って欲しい。少し高度なことをしようとすると、何も分かっていなかったことに気がつくことがある。（今までは、複雑なシステムをうまく抽象化して深い理解をさけつつうまく理解していた。）

もし、コンピュータがうまく扱えない時には、悪いのは「設計者」か、「管理者」であって、使えない人（一般利用者）ではない。

■お薦めの書籍

山口和紀, 古瀬一隆, 中村敦司, 新城靖, 西山博泰, 林謙一, 金谷英信, 鈴木孝幸, 端山貴也: "新The Unix Super Text (上・下)", 技術評論社 (2003年 3月25日) .

上巻870ページ3480円+税、下巻1014ページ3680円+税

筑波大学情報学類関係者（ＯＢ）の仕事。

■情報学類情報源

出発点は、WWW (World Wide Web)

◆３台の WWW サーバ

http://www.coins.tsukuba.ac.jp/: メイン。CGI なし。
http://www2.coins.tsukuba.ac.jp/: CGI あり。
https://www3.coins.tsukuba.ac.jp/: SSL付き。CGI あり。所によりパスワード認証付き。

SSL (Security Session Layer) とは、暗号化された通信路を作り出す仕組み。さらに、サーバが本物であることを調べる機能がある。（たとえ、暗号化された通信路でも、偽物のサーバに大事なデータを打ち込んではいけない。） http: ではなく、https: (最後にs)　で始まる URL を持つ。

CGI (Common Gatway Interface) とは、WWW サーバで、毎回毎回プログラムを実行して、その結果を返す仕組み。標準の WWW ページでは、過去に作られたデータが返されるだけでプログラムは動かない。

パスワード認証付きの場合、ページを表示する時にユーザ名とパスワードが求められる。情報学類の www3 では、coins (Unix) のログイン名とパスワードが必要になる。

ログイン名とパスワードは、金曜日のコンピュータ・リテラシの時間に配布される。