情報科学特別講義A 「Rubyインタプリタに見る実際のシステムソフトウェア」

最終更新: 2022-06-08

連絡事項

概要

Rubyインタプリタ (CRuby/MRI) を題材に、内部構成を概観し、実際に利用されているシステムソフトウェアについて検討する。Ruby における仮想マシン、メモリ管理、スレッド管理や機能拡張管理などRuby 処理系を構成する低レベルコンポーネントを紹介するとともに、言語処理系と OS などのシステムソフトウェアとの関連についても検討する。

履修条件

Ruby Hack Challenge の(2) MRI ソースコードの構造 を読み、前もって「演習:バージョン表記の修正(改造)」を履修申請前に実施すること。不明点やトラブルなどがあれば、講師の笹田 <ko1@atdot.net> まで相談すること。

開講日時

2022-07-16(土) 2〜6限
2022-07-17(日) 2〜6限

担当教員

笹田 耕一(クックパッド(株))

大学在学時からRuby向け仮想マシンYARVを開発し、2007年に「Ruby 1.9」に採用される。以降、Rubyコミッターとして、言語処理系の高速化に従事し、仮想マシンやガーベージコレクションの性能改善などを行なう。東京大学大学院情報理工学系研究科助手、助教、講師(2006~2012)。株式会社セールスフォース・ドットコム、Heroku, Inc.(2012~2017)。現在はクックパッド株式会社にてRubyインタプリタ開発に従事(2017~)。Rubyアソシエーション理事 (2012〜 現任)。博士(情報理工学)。未踏ユーススーパークリエータ(2004)、情報処理学会山下記念研究賞(2015)。他、受賞多数( 詳細)。

世話人

前田 敦司(システム情報系 准教授)

履修申請方法

履修者は、上記の履修条件を満たしたものに限り、 先着順で最大20名とする。

2022-07-08(金)までに 履修申し込みフォームから、 改造結果のバージョン表記を入力して申し込むこと(EES特典の@u.tsukuba.ac.jpアカウントにサインイン必須) 。