助教-
私たちの研究グループでは、モビリティ分野を対象に、人を支援する形態を柔軟に変えながら人機能との協調を図るヒューマンマシンシステムに関する研究に取り組んでいます。危険が迫った際に危機回避を図る制動技術にみられるように、機械の決定に基づき「人から機械へ指揮権を移す安全制御」を行う仕組みは欠かせません。しかし、情報を確証する技術の信頼性が十分に高いとは限らず、その権限を機械に与えることは、人の意思を最大限に尊重する「人間中心の自動化」に相容れないことから、運転の主体は人でありながら、システムが周囲の環境、また人の状態を把握し、必要なときに必要なだけシステムが介入する人間機械系の形態が期待されています。人の認知・判断・行動の特性に主眼を置き、人と機械のコラボレーションを支援するシステムの実現を一緒に目指しましょう。