保國 惠一の写真助教

保國 惠一

私の研究領域は数値解析、特に線形代数に関する計算を数値的に行うという数値線形代数と呼ばれています。そのような計算の手続きはアルゴリズム(算法)としてまとめられ、特定の条件下では正しい解を与えますが、未知の問題に対しては途中で破綻してしまったり、ときには問題がもつ意地悪な性質によってなかなか解が得られず時間を要したり、正しい解が得られなかったりします。

アルゴリズムの構造や性質を数学的に解析することで、そのような原因を解明したり、欠点を克服することができるような技術を考案したりします。数学は一般性もつため、異なる応用問題に対しても同じような性質をもつのであれば同様な理論を適用することができます。アルゴリズムを実際の工学問題へ応用することを視野に入れつつ、数学における理論の面白さも追求することが楽しみです。