教育学類長からのご挨拶

情報科学類の学類長からのご挨拶です。

亀山 幸義(情報科学類長)

情報科学類長の写真
 

生活を豊かにする情報科学

迷路のように張りめぐらされた東京の地下鉄で、目的地に早く正確に到達するにはどうしたらよいでしょうか。東京に慣れた人に聞くのも良いでしょう。でも、情報社会に生きている私たちとしては、スマートフォンやパソコンを使って検索すれば最短経路がわかることを知っています。生まれて初めて訪れた外国の街で自分のホテルまでの道がわからなくても何の問題もありません。道案内どころか、1時間後の天気まで高い精度で予測してくれたり、顏の特徴を学習して本人であることを認識して玄関を通してくれるでしょう。今や、外国の政治家が日々発信するメッセージを読んだり、遠く離れた友人と顏を見ながら会話することも楽にできます。私たちの生活はコンピュータとそれをつなぐインターネットに支えられて大変便利になっています。

情報科学は、コンピュータを作り、コンピュータを使い、そして、コンピュータで考えることによって私たち人間の生活を支援し、社会に貢献するための学問です。便利な生活に満足せず、より良い社会を作るために必要な技術やシステムを創りだすための学問が情報科学です。

情報科学類の3つの特徴

情報科学類の第1の特徴は、学生一人あたりの教員数の多さです。1年生定員80名に対して専任教員54名が在籍し(2018年4月現在)、学生一人あたりの教員は実に 0.67人となります。卒業研究における研究室選択や、学生実験のテーマ選択における多様性は、国内の情報系学科では群を抜いています。学生と教員が「互いに顏が見える」教育が情報科学類の特徴です。

2つ目の特徴は、洗練された国際水準のカリキュラムと学習環境です。情報科学類のカリキュラムは、「ACM コンピュータ科学カリキュラム」を完全にカバーし、さらに、学生が自主性を最大限発揮できるよう工夫されたものとなっています。これにより情報科学類の卒業生は、世界中のどこに行っても自らの力で勝負できる技術力を身につけることができます。情報科学類では、1学年の学生数をはるかに越える高性能コンピュータ端末を擁する専用の計算機室を持ち、情報科学類でおこなわれるあらゆる専門授業の学習が可能です。

3つ目の特徴は、世界のフロントランナーとしての研究力です。研究大学を標榜する筑波大学において、情報科学類の教員は、コンピュータサイエンス専攻とリスク工学専攻の2つの大学院専攻において、第一線の研究成果を挙げている研究者です。情報科学類の学生は、3年次後半から卒業まで、これらの教員が主宰するいずれかの研究室に所属して最高峰の研究をすぐそばで見ながら自らの研究を行ないます。このような経験は、その後の人生において極めて有意義なものとなるでしょう。

「尖った能力」を磨く教育と活躍する卒業生

情報科学類では、コンピュータに関する知識をやみくもに詰めこんで教えているのではありません。自らテーマを発掘する開拓力、未知の問題に対処する問題解決能力やチャレンジ精神など、社会で活躍するための様々な要素を体験的に学ぶことができます。キーワードはずばり「尖る」ことです。学生が、自分だけの得意な分野、能力、技術を持ち、専門性を実につけて社会で活躍できるような教育を用意しています。

情報科学類は、その前身の情報学類の時代から通算して40年が経過し、卒業生は国内外の各層で活躍しています。情報科学類の卒業生は、日本発のプログラミング言語Rubyの提案者や、学生ベンチャーの先駆けとなった起業家、技術力により「スーパークリエータ」の認定を受けた者など、様々な形でその「尖った能力」を発揮しています。

来たれ、情報科学類へ!

情報の世界では、インターネットや、スマートフォンのように、数年前までは存在すらしなかったものが、当たり前に使われるようになります。進化のスピードが非常に速い中で、とても多くの技術者が必要とされています。卒業生たちは、「情報」が必要とされる多岐にわたる職場で活躍しています。

情報技術で世の中を変えよう!

現代はまさに情報科学の世紀といえます。人工知能、ビッグデータ、もののインターネット(IoT)など、情報科学の言葉がニュースに現れない日はありません。社会での利用は言うに及ばず、科学の世界でも、数学、物理学、化学、生命科学、工学、経済学、法学など様々な分野が情報科学と結びつき、新たな発展をとげています。情報科学類は、新しい世界を切り開くチャレンジ精神を持つ皆さんを待っています。

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