共通科目情報処理(上級)、インターネットの仕組み、2004年12月06日 電子・情報工学系 新城 靖 <yas@is.tsukuba.ac.jp>
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同じコンピュータでも、どのプログラムが動いているかによって、上のどの方 法が使えるかが変化する。また同じプログラムでも、局面に応じて上のどの方 法が有効が違うことがある。初期のコンピュータと比較して、最近のコンピュー タは、マウスだけで操作できる部分が大きくなってきている。しかし、電子メー ルを打ったり、文書を書いたりする局面では、キーボードを中心に使う方が、 マウスとキーボードの間での手の移動が少なくなるので、効率がよい。
次のような状態の時に、2の状態になる。
シェルとは、オペレーティング・システムの構成要素の1つである。シェルは、 オペレーティング・システムの中心部分を貝殻のように包みむプログラムであ る。シェルは、人間とコンピュータが対話(interaction)をする時に重要な 機能を果たす。
Windows では、Explorer という名前のプログラムがシェルに相当する。 Macintosh OS では、Finder という名前のプログラムがシェルに相当する。 Unix (Linuxを含む) では、sh, csh, bash, tcsh, zsh などさまざまな種類の シェルを使うことができるようになっている。X ウインドウを使っている状態 (マウスが使える状態)では、ウインドウ・マネジャと呼ばれるプログラムも、 シェルとしての働きがある。
tcsh が動いている時には、コンピュータの画面には、「ran10」のような記号
が表示される。この記号は、tcsh が人間に対して、コマンド(command、命令)
の打込みをうながしている(prompt)印である。この状態で、キーボードからコ
マンド名(命令の名前)を打ち込み、最後にリターン・キー(Enter,
)を打つと、tcsh がそれを受け取り、実行する。ここでコマンド名は、
多くの場合、プログラムの名前(プログラムが保存されているファイルの名前)
である。
以下の説明では、プロンプトが「% 」であるものとする。(設定で変更するこ ともできる。)
tcsh を終了するには、プロンプトに対して、「exit 」と打つ。
% exit![]()
% コマンド名 オプション1 オプション2 ... 引数1 引数2 ..![]()
コマンド名に続く オプション(option)とは、コマンドの動きを少し変えるた めの文字列(文字の並び)である。オプションは、一般には付けても付けなく てもコマンドの働きとしては成り立つ。引数(ひきすう、argument,parameter) は、コマンドの種類によっては、必ず必要となるものである。ただし、オプショ ンと引数の区別は、必ずしも厳密ではなく、混同して使われることもある。 (例:必須のオプション)
コマンド名やオプションや引数は、空白で区切る。空白の有無で、まったく動 作が変る。
たとえば、次の行は、「whoという名前のコマンドを、オプションも引数も無 しで実行する」という意味する。
% who![]()
% コマンド名 オプション1 オプション2 ... 引数1 引数2 .. &このように、行末に「&」を打ち、リターン・キーを打つ。 こうすると、実行したプログラムが動いている間も、「% 」に対して別のコマ ンドを与えることができる。%
![]()
このページでは、安全で、使い方が簡単なコマンドをいくつか紹介する。安全 とは、間違った操作をしたとしても、ファイルが無くなるといったことが起き る心配がないという意味する。