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Copyright (C) 1988, 1989, 1990, 1991, 1992, 1993, 1994, 1995, 1996, 1997, 1998 Free Software Foundation, Inc. Published by the Free Software Foundation
59 Temple Place - Suite 330,
Boston, MA 02111-1307 USA
Printed copies are available for $20 each.
ISBN 1-882114-11-6
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GDBの要約

GDBのようなデバッガの目的は、 実行中のプログラムの内部において何が起っているのか、 あるいは、 プログラムがクラッシュしたときに何をしていたかを知ることができるようにすることにあります。 GDBは実際のバグを発見するのを手助けするために4つのこと (さらに、 これらを支援するために他のことも) 行います。

GDBを使ってCおよびC++で記述されたプログラムをデバッグすることができます。 詳細については、 C/C++を参照してください。 Modula-2とChillのサポートはまだ部分的なものです。 Modula-2に関する情報については、 Modula-2を参照してください。 Chillに関するドキュメントはまだありません。 集合、 サブ範囲 (subrange)、 ファイル変数、 入れ子関数を使っているPascalプログラムのデバッグは、 現在のところまだ動作しません。 GDBはPascalの構文を使った式の入力、 変数の値の表示やそれに類する機能をサポートしません。 GDBはFortranで記述されたプログラムのデバッグに使うことができます。 しかし、 Fortranの構文を使った式の入力、 変数の値の表示やそれに類する機能はまだサポートされていません。 変数によっては、 末尾のアンダースコアを付けて参照する必要のある場合があります。

フリー・ソフトウェア

GDBはフリー・ソフトウェアであり、 GNU General Public License (GPL)により保護されています。 あなたはGPLによって、 ライセンスされたプログラムをコピーしたり改造したりする自由を与えられます。 しかし、コピーを入手した人は誰でも、 そのコピーとともに、 そのコピーを修正する自由を手に入れますし (つまりソース・コードを入手できなければならないということです)、 また、 さらにそのコピーを配布する自由も手に入れます。 通常、 ソフトウェア会社は、 著作権によりユーザの自由を妨げます。 Free Software FoundationはGPLを使ってこれらの自由を保護します。 根本的には、 GPLは、 「あなたはこれらの自由を与えられるが、 これらの自由をほかの誰からも奪うことはできない」 と主張するライセンスです。

GDBに貢献した人々

Richard StallmanはGDBおよび他の多くの GNU プログラムの最初の開発者です。 ほかにも多くの人々がGDBの開発に貢献してきました。 この節では、 主要な貢献者を紹介したいと思います。 フリー・ソフトウェアの美徳の1つは、 誰もがそれに貢献する自由があるという点です。 残念ながら、 ここですべての人を紹介することはできません。 GDB ディストリビューションに含まれる `ChangeLog' というファイルにおおまかな紹介を載せてあります。 バージョン2.0よりもずっと前の変更内容は、いつのまにか紛失してしまいました。

お願い: この節への追加は大歓迎です。 あなたやあなたの友人 (公平を期すため、あなたの敵も加えておきましょう) が不当にもこのリストから除外されているのであれば、 喜んで名前を付け加えます。

彼らの長期にわたる労働が感謝されていないと思われないように、 最初に、 GDBの主要なリリースを通じて GDBの面倒を見てきた人々に特に感謝します。 その人々とは、 Stan Shebs(リリース4.14)、 Fred Fish(リリース4.13, 4.12, 4.11, 4.10, 4.9)、 Stu GrossmanとJohn Gilmore(リリース4.8, 4.7, 4.6, 4.5, 4.4)、 John Gilmore(リリース4.3, 4.2, 4.1, 4.0, 3.9)、 Jim Kingdon(リリース3.5, 3.4, 3.3)、 Randy Smith(リリース3.2, 3.1, 3.0) です。 ある期間にわたってGDBの主要な保守者として仕事をすることで、 彼らは皆、 デバッガ全体の構造、 安定性、 機能に対して重要な貢献をしてくれました。 Richard Stallmanは、様々な機会にPeter TerMaat、Chris Hanson、Richard Mlynarikの支援を受けながら、2.8までのリリースを担当しました。 Michael Tiemannは、 GDBにおけるGNU C++サポートのほとんどを開発してくれました。 C++のサポートについては、 Per Bothnerからも重要な貢献がありました。 James ClarkはGNU C++のデマングラ (demangler) を開発してくれました。 C++についての初期の仕事は Peter TerMaatによるものです (彼はまた、 リリース3.0までの一般的なアップデート作業の多くを担当してくれました)。 GDB 4は、 複数のオブジェクト・ファイル・フォーマットを調べるのに BFD サブルーチン・ライブラリを使用しています。 BFDは、 David V. Henkel-Wallace、 Rich Pixley、 Steve Chamberlain、 John Gilmoreによる共同プロジェクトです。 David Johnsonは、最初のCOFFサポートを開発してくれました。 Pace Willisonは最初のカプセル化されたCOFF (encapsulated COFF) のサポートを開発してくれました。 Harris Computer Systems社のBrent Bensonは、 DWARF 2のサポートに貢献してくれました。 Adam de BoorとBradley DavisはISI Optimum Vのサポートに貢献してくれました。 Per Bothner、引地信之、Alessandro Forinは、 MIPSのサポートに貢献してくれました。 Jean-Daniel FeketeはSun 386iのサポートに貢献してくれました。 Chris HansonはHP9000サポートを改善してくれました。 引地信之と長谷井智之は、 Sony/News OS 3のサポートに貢献してくれました。 David JohnsonはEncore Umaxのサポートに貢献してくれました。 Jyrki KuoppalaはAltos 3068のサポートに貢献してくれました。 Jeff LawはHP PAとSOMのサポートに貢献してくれました。 Keith PackardはNS32Kのサポートに貢献してくれました。 Doug RabsonはAcorn Risc Machineのサポートに貢献してくれました。 Bob RuskはHarris Nighthawk CX-UXのサポートに貢献してくれました。 Chris SmithはConvexのサポート (および、Fortranデバッグのサポート) に貢献してくれました。 Jonathan StoneはPyramidのサポートに貢献してくれました。 Michael TiemannはSPARCのサポートに貢献してくれました。 Tim TuckerはGould NP1とGould Powernodeのサポートに貢献してくれました。 Pace WillisonはIntel 386のサポートに貢献してくれました。 Jay VosburghはSymmetryのサポートに貢献してくれました。 Rich SchaeferとPeter SchauerはSunOS共用ライブラリのサポートを手伝ってくれました。 Jay FenlasonとRoland McGrathは、 GDBとGASがいくつかのマシン命令セットに関して共通の認識を持つようにしてくれました。 Patrick Duval、Ted Goldstein、Vikram Koka、Glenn Engelはリモート・デバッグ機能の開発を手伝ってくれました。 Intel社、Wind River Systems 社、AMD社、ARM社はそれぞれ、 i960、VxWorks、A29K UDI、RDIターゲット用のリモート・デバッグ・モジュールを提供してくれました。 Brian Foxは、コマンドライン編集やコマンドライン・ヒストリを提供する readlineライブラリの開発者です。 SUNY BuffaloのAndrew Beersは言語切り替えのソース・コード とModula-2サポート を開発し、このマニュアルのプログラミング言語関連 (Languages) の章を提供してくれました。 Fred FishはUnix System Vr4サポートのほとんどを開発してくれました。 彼はまた、 C++のオーバロードされたシンボルを扱えるようコマンド補完機能を拡張してくれました。 Hitachi America, Ltd.社は、日立のマイクロ・プロセッサのサポートのスポンサーになってくれました。 Kung Hsu、Jeff Law、Rick Sladkeyはハードウェア・ウォッチポイントのサポートを追加してくれました。 Michael Snyderはトレースポイントのサポートを追加してくれました。 Stu Grossmanはgdbserverを開発してくれました。 Jim Kingdon、Peter Schauer、Ian Taylor、Stu GrossmanはGDB全体にわたって、 ほとんど数えることができないほどのバグ・フィックスとソース・コードの整理を行ってくれました。 Cygnus Solutions社は、 1991年以降、 GDBの保守作業とGDBの多くの開発作業のスポンサーになってくれています。


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