2012年05月08日 情報科学類 コンピュータリテラシ 筑波大学 システム情報系 情報工学域 新城 靖 <yas@cs.tsukuba.ac.jp>
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音をコンピュータで扱うには、次のような手順になる。
アナログ信号のディジタル化
ディジタルデータ: 0, 1, 2, 3, 3, 2, 1, 0, -1, -2, -3, -3, -2, 0, 2, 3, 2, 0
44100 [回/秒] *16 [ビット] * 2 ==1,411,200 [ビット/秒] 1,411,200 [ビット/秒] * 60 [秒/分] *70 [分/枚] == 5,927,040,000 [ビット/枚] 5,927,040,000 [ビット/枚] / 8 [ビット/バイト] == 740,880,000 [バイト/枚] 〜740 M [バイト/枚]「*」は、コンピュータで掛け算を表す。割り算は、「/」。
8000 [回/秒] * 8 [ビット] * 1 == 64000 (64k) [bit]電話1時間当たりのデータ量
64k [bit/秒] * 60 [秒/分] * 60 [分/時間] == 230,400 k [ビット]== 230,400,000 [ビット]電話も、CD より音質は悪いが長電話すると、相当なデータ量になる。
分類
コンテナと音声データ
よく使われる音声用のコンテナ形式としては、次のようなもがある。
CD では、ディジタルで記録された情報は、ディジタルの範囲では正確に再現 できる。
音がよいかは、ディジタル以外の部分に大きく依存する。
画像は、細かい細かい点(画素、ピクセル、pixel)の集合として扱える。
画像の品質は、次の2つの数で決まる。
色と階調には、次のような種類がある。
色の名前の付け方には、いろいろある。
横(水平方向)、縦(巣直方向)ごとに、単位「長さ」当りのピクセル数で図る ことが多い。よく使われる単位は、dpi (dot per inch)。
1000 ドット x 1000 ドット x 24 ビット == 24,000,000 ビット。
画像は、大きいので、「圧縮」したい。つまり、同じ画像をより小さなデータ 量で表現したい。
JPEG は、ITU (International Telecommunications Union, 旧 CCITT) と ISO の共同作業グループ(Joint Photographic Experts Group) により作成された規格である。正式には、JFIF (JPEG File Interchange Format) という。
JPEG は、劣化式圧縮の1つである。JPEG では、人間の目で見た時 にあまり気が付かない部分のデータを取り除く。その結果、写真の 見た目の質を落とすことなく、高い圧縮率を実現している。JPEG で圧縮時に捨てられたデータは、展開時に回復させることはできな い。
このような性質から、JPEG は、写真のようなイメージを圧縮する ために向いている。逆に、図形やイラストなどの保存には、適さな い。このようなものは、劣化式ではない圧縮アルゴリズムを使って いる PNG 形式の方が適している。
JPEG では、写真を保存する時に、品質を指定することができる。 高い品質を指定すれば、劣化が少なくなるが、データ量は多くなる。 低い品質を指定すれば、逆になる。
画像の表現形式にも、何種類もある。自分が使えるコンピュータで全ての種類 の画像が扱えるわけではない。操作する時には、自分が扱えるかどうかを調べ る必要がある。場合によっては、形式の「変換」をする必要がある。
よく使えれている画像の形式には、次のようなものがある。
図? MacOSX 「プレビュー.app (Preview.app)」で保存可能な対応している画像の形式。(クリックで拡大)
ベクトル、ベクタ、vector
画像をピクセルマップ(ビットマップ)ではなく、輪郭データ(アウトライン) で表す。 拡大しても、ギザギザににならない。表示の大きさによらずデータ量が一定になる。
ベクトル形式の図形(グラフィックス)場合、image とは呼ばないこともある。
ビットマップ・フォントとベクトル・フォントがある。
ベクトル・フォントだと拡大しても(解像度が高いプリンタや画面で表示しても) 文字がギザギザにならない。
文字の大きさに合わせて別のデータを使うことがある。 携帯電話などの小さい画面には、特別にデザインされたビットマップ・ フォントが見やすい。
逆に文字を符号化してしまうと、個人の性質を出したい時には、問題がある。 たとえば、署名やラブレター。
文字を画像として送ることもできるが、特別に符号化することが一般的である。
1秒あたりのデータ量: 1440*1080*24*30/2 == 559,872,000 ビット。
DVD (片面2単層)には、約4.7Gバイト(37.6Gビット)の データを保存することができる。圧縮しないで動画像だけを保存した場合、
37.6 [G bit] / 497,664,000 [bit/s] == 約 67 [s]。
とにかく圧縮したい。
動画像データ形式の例:
コンテナ形式の例:
CD (圧縮されていない)と同じように、A/D変換、D/A変換の問題がある。
さらに、MPEG-2 で圧縮する時に、品質を調整できる。 品質を落とせば、長時間録音・録画できる。
平均的な DVD で想定されているデータ量
音質は、PCM (Linear PCM) なら、CD よりもよくできる。サンプリング・レー トやサンプリング・サイズが高くすることで。
Dolby Digital, MPEG Audio (MP3), DTS (Digian Theater Systems) では、CD よりも悪いこともある。ただし、サラウンド(チャネル数が2以上)は、 CD には規格がなく、DVD を選択するしかない。
図? プログラムの標準入出力の普通の接続先
$ ls -l > file1
図? プログラムの標準出力のファイルへの切替え
シェルは、「記号<」 があると、標準入力をキーボードから指定され たファイルに切り替え、指定されたプログラムを実行する。$ cat < file1
図? プログラムの標準入力のファイルへの切替え
シェルは、「記号|
」があると、次の動作を行う (パイプ(pipe)機能)。
|
」の左のプログラム(プロセス)の標準出力を、右のプログ
ラム(プロセス)の標準入力に(ファイルを介することなく)接続する。
$ ls -l | head -4
total 222
drwx------ 10 yas prof 4096 4 26 18:51 Desktop
drwx------ 4 yas prof 4096 4 2 14:14 Documents
drwxr-xr-x@ 2 yas prof 4096 4 26 12:51 Downloads
$
図? プログラムの標準出力のパイプへの切替え
ファイルを介しても類似の操作は可能だが、後で不要なファイルを消さなけれ ばならない。$ ls -l > file
$ head -4 < file
total 222
drwx------ 10 yas prof 4096 4 26 18:51 Desktop
drwx------ 4 yas prof 4096 4 2 14:14 Documents
drwxr-xr-x@ 2 yas prof 4096 4 26 12:51 Downloads
$ rm file
$
パイプは、3つ以上のプログラム(プロセス)を結びつけることもできる。
$ ls Document > file
ls: Document: No such file or directory
$ cat file
$
「Document
」 は、「Documents
」の打ち間違い(sがない)である。
ls コマンドは、エラー・メッセージを標準出力ではなく標準エラー出力に書き
出す。
「2>file
」をつかうと、標準エラー出力をファイルに保存
することもできる。
$ ls Document > file 2>file2
$ cat file
$ cat file2
ls: Document: No such file or directory
$
「2>&1
」をつかうと、標準エラー出力(2)を、標準出力
(1)に混ぜて(&
)、ファイルに保存することもできる。
$ ls Document > file 2>&1
$ cat file
ls: Document: No such file or directory
$
「2>&1
」は、順番が大事。ファイルに混ぜて保存する場合
は、「>file
」の後にやること。先にやると、その時点で
の標準出力(画面)が指定されてしまう。
$ ls Document 2>&1 > file
ls: Document: No such file or directory
$ cat file
$
2>&1
を使うと、エラー・メッセージも含めてパイプに出力
することもできる。この場合は、パイプ|
より左に書く。
$ ls Document 2>&1 | head -4
ls: Document: No such file or directory
$
補完(completion)では、人間が目で確認するが、置き換えでは人間が確認する ことはない(見つからなければエラーになる)。
例:/usr/bin
にある at
で始まるファイルをすべて
ls
コマンドに引き渡したい。1つひとつ打つと疲れる。
$ ls /usr/bin/at /usr/bin/atos /usr/bin/atq /usr/bin/atrm /usr/bin/atsutil
/usr/bin/at /usr/bin/atq /usr/bin/atsutil
/usr/bin/atos /usr/bin/atrm
$
次のように、「*
」を使うと楽に打てる。
$ ls /usr/bin/at*
/usr/bin/at /usr/bin/atq /usr/bin/atsutil
/usr/bin/atos /usr/bin/atrm
$
この例では、シェルが「/usr/bin/at*
」を5つのファイル名に置き換え
ている。ls
が行っているのではない。ls
以外のどんなプログラ
ムでも有効である。
$ echo /usr/bin/at*
/usr/bin/at /usr/bin/atos /usr/bin/atq /usr/bin/atrm /usr/bin/atsutil
$ file /usr/bin/at*
/usr/bin/at: setuid Mach-O fat file with 3 architectures
/usr/bin/atos: Mach-O fat file with 2 architectures
/usr/bin/atq: setuid Mach-O fat file with 3 architectures
/usr/bin/atrm: setuid Mach-O fat file with 3 architectures
/usr/bin/atsutil: Mach-O fat file with 3 architectures
$
echo は、引数をそのまま表示するコマンド、
file は、ファイルの種類を表示するコマンドである。
パタン | 意味 |
* | 任意の文字列(空でもよい)(.で始まるものを除く) |
? | 任意の1文字 |
[str] | strのなかの1文字。たとえば [aA] は、a か A とマッチする。「-」があると、ASCIIでその間の文字を意味する。たとえば [0-9](数字)や[a-zA-Z](アルファベット)がよく使われる。 |
{str1,str2,...} | 「,」で区切られたパタン str1, str2, ... を順にファイル名置換した結果を並べたもの |
~username | ユーザusernameのホーム・ディレクトリの絶対パス。 |
~/ | 自分自身のホーム・ディレクトリ |
~ | 自分自身のホーム・ディレクトリ |
よく使われる形式
*
」と「*.*
」は違う。Windowsで「*.*
」と書く
所、Unixでは、「*
」で十分なことが多い。
木構造(tree structure)というのは、コンピュータ・サイエン ス(情報科学類で学ぶ学問)でよく使われる用語。 階層構造(hierarchical structure)ともいう。
木構造の例を、大学の組織を使って説明する(図?)。
筑波大学
コンピュータの中で、文字列(文字の並び)で木構造上の位置を表現する時に は、節が分かりやすくために、はっきりと区切りを入れて表現することがよく 行われる。
区切り文字としては、「.」(点)、「/」(スラッシュ)、「\」(バック スラッシュ)、「¥」(円記号)などがよく使われる。単語を並べる時に、木 の根に近いほうから書く流儀と遠い方から書く流儀がある。
コンピュータでは、次のような場所で木構造が使われている。
コンピュータ以外では、次のような場所で木構造が使われている。
http://www.softlab.cs.tsukuba.ac.jp/~yas/gen/it-2010-10-25/
ルート・ディレクトリの名前は、「/
」 (スラッシュ 1 文字)。
ルートディレクトリから出発する方法で表記するパス名を、 絶対パス名(absolute path name)
絶対パス名は、ルートディレクトリを表す「/」の後に、 たどった枝の名前を並べ、間に区切りとして「/」をはさむ。
例:「/usr/bin/wc
」
usr
」という枝に進む
bin
」という枝に進む
wc
」という枝に進む
カレント・ワーキング・ディレクトリを表示するには、pwd (print working directory) コマンドを使う。
$ pwd
/USA/California
$
表示されている「/USA/California
」が絶対パス名で表示されたカレント・ワー
キング・ディレクトリの名前。
カレント・ワーキング・ディレクトリを変更するには cd
(change directory) コマ
ンドを使う。
$ cd dirname
「ディレクトリ dirname
に行く」とも言う。
$ pwd
/USA/California
$ cd /USA/Florida
$ pwd
/USA/Florida
$ cd /USA/California/San-Francisco
$ pwd
/USA/California/San-Francisco
$
カレントワーキングディレクトリは、名前「.
」で参照できる。
lsコマンドは引数にディレクトリを指定すると、そのディレクトリの中にある
ファイルの一覧を表示するが、引数を与えないと、「.
」が与えられたものとし
て働く。
$ ls
Los-Angeles San-Francisco
$ pwd
/USA/California
$ ls /USA/California
Los-Angeles San-Francisco
$ ls .
Los-Angeles San-Francisco
$
カレントワーキングディレクトリを起点としたパス名を
相対パス名(relative path name)という。
「/USA/California
」の時、
「San-Francisco
」は「/USA/California/San-Francisco
」、
「San-Francisco/China-Town
」は「/USA/California/San-Francisco/China-Town
」を意味する。
..
」で参照可能。
../ディレクトリ名
」で参照可能。
cd コマンドに引数を与えないと、ホーム・ディレクトリにもどる。
多くのシェル(csh,tcsh,bash,zsh
)
やEmacsなどでは、
ホームディレクトリを「~
」で指定できる
(指定できないプログラムもある。)
「〜
」は、ASCIIの形。
JIS では、「 ̄
」となることがある。
他人のホーム・ディレクトリは、「~ユーザ名
」で指定できるプログラムがある。
(指定できないもプログラムもある。)
「~xxx
」と「~/xxx
」のように
「~
」直後に「/
」の有無で意味が違う。
ls
コマンドは、標準では、カレント・ワーキング・ディレクトリを意
味する「.
」や親ディレクトリを意味する「..
」を含めて、
「.
」から始まるファイル名を表示しない。-a
オプションを付
けると、「.
」から始まるファイル名も表示する。ホーム・ディレクト
リには、「.
」で始まるファイルがいくつか存在する。
$ ls
Desktop Library Music Public WinFiles
Documents Movies Pictures Sites public_html
$ ls -a
. .cshrc~ Movies
.. .emacs Music
.CFUserTextEncoding .emacs.d Pictures
.DS_Store .login Public
.Spotlight-V100 .profile Sites
.Xauthority .ssh WinFiles
.backupfiles2006 Desktop public_html
.bashrc Documents
.cshrc Library
$
ls
コマンドは、引数にディレクトリ名が与えられると、ディレクトリ
の内容を表示する。
$ ls ~/Music/
iTunes
$ ls -l ~/Music/
total 8
drwxr-xr-x 3 yas prof 4096 4 26 2010 iTunes
$
ディレクトリそのものを表示したい時(特に「-l
」と組み合わせて日付
等の属性を表示したい時)は、「-d
」オプションを付ける。
$ ls -d ~/Music/
/home/prof/yas/Music/
$ ls -dl ~/Music/
drwx------ 3 yas prof 4096 4 26 2010 /home/prof/yas/Music/
$
$ cp file1 file2 dir
この場合、dir 以下に、(一番葉の部分だけ)同じ名前のファイルが作られる。
次の操作と概ね同じ動作をする。
$ cp file1 dir/file1
$ cp file2 dir/file2
ディレクトリを指定する時には、カレント・ワーキング・ディレクトリ 「.」 や ホーム・ディレクトリ「〜」も使える。
$ cp /etc/group .
$ cp /etc/group ~
$ open /Applications/coins/MulleSight.app
または、Finder の「移動」メニューから「アプリケーション」を選択し、その
中の「coins」を開き、その中の 「MulleSight.app」をダブルクリックする。
クリップボードにある画像を、「プレビュー.app」で保存する。
$ open /Applications/Preview.app
または、Finder の「移動」メニューから「アプリケーション」を選択し、その
中の「プレビュー」をダブルクリックする。
「ツール」メニューから「サイズを調整」を選ぶ。
カーソルが「+」になっている時に、対角線をドラックする。 点線が表示されたら、丸い部分をドラッグして動かす。
$ isightcapture mypicture.jpg
$ isightcapture -w 320 -h 240 -t png mypicture.png
-w
オプションで、幅(width)、
-h
オプションで、高さ(hight)、
-t
オプションで、画像の形式(type)を指定できる。
$ ls -l file1.jpg file1.png
ls: file1.png: No such file or directory
-rw-r--r-- 1 yas prof 37780 4 26 11:48 file1.jpg
$ convert file1.jpg file1.png
$ ls -l file1.jpg file1.png
-rw-r--r-- 1 yas prof 37780 4 26 11:48 file1.jpg
-rw-r--r-- 1 yas prof 132672 4 26 18:51 file1.png
$
変更後、ファイルの内容を表示しなさい。また、
プレビュー.app(Preview.app)のインスペクタ
を使って、ファイルの形式や画素数がどのように変化したかを調べなさい。
類似の操作を cp コマンド(ファイルのコピー)や mv コマンド(ファイル名の変 更) でも行ってみなさい。この時には、ls -l によるファイルの大きさが変化しないこと、また、 ファイルの形式や画素数が変化しないことを確認しなさい。
$ open /Applications/coins/ToyViewer.app
$ cal 5 2012
5月 2012
日 月 火 水 木 金 土
1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31
$ cal 5 2012 > cal-2012-05.txt
$ cat cal-2012-05.txt
5月 2012
日 月 火 水 木 金 土
1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31
$
動作例:
$ bc
bc 1.06
Copyright 1991-1994, 1997, 1998, 2000 Free Software Foundation, Inc.
This is free software with ABSOLUTELY NO WARRANTY.
For details type `warranty'.
10+20
30
^D
$
bc コマンドは、プロンプトを表示しないが、ユーザが打ち込んだ数式を行単位
で計算して表示する。終了するには、入力の終わり(end of file) を意味する
^D
(Control+D) を押す。コントロール・キーを押しながら、
D キーを押す。
次のような機能が利用できる。
bc に -l
オプションを付けると小数が扱える。
詳しくは、man bc を見なさい。
$ cat > expressions
10+20
2^40
^D
$ cat expressions
10+20
2^40
$
次に作成した数式を、
キーボードの代わりにファイルからデータを読み込ませる。
$ bc < expressions
30
1099511627776
$
次に、echo コマンドとパイプを使ってみなさい。数式は、ダブルクォーテーショ
ンマーク(「"」)で括るとよい。
$ echo "10+20"
10+20
$ echo "10+20" | bc
30
$ echo "2^40" | bc
1099511627776
$
$ ls -l cal-2012-567.txt
ls: cal-2012-567.txt: No such file or directory
$ cal 5 2012 > cal-2012-567.txt
$ cal 6 2012 >> cal-2012-567.txt
$ cal 7 2012 >> cal-2012-567.txt
$ cat cal-2012-567.txt
5月 2012
日 月 火 水 木 金 土
1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31
6月 2012
日 月 火 水 木 金 土
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
7月 2012
日 月 火 水 木 金 土
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31
$
$ cd ディレクトリ名
$ pwd
$ ls
$ ls -l
(1) 引数無しで cd コマンドを実行
$ cd /
$ pwd
$ cd
$ pwd
(2) cd コマンドに、「~
」を与える。
$ cd /
$ pwd
$ cd ~
$ pwd
(3) cd コマンドに、「~ログイン名
」を与える。
$ cd /
$ pwd
$ cd ~ログイン名
$ pwd
$ ls -l
ディレクトリの場合、左端が「d
」になっている。
(
ファイルの属性
参照
)
cd コマンドを使って、カレント・ワーキング・ディレクトリを
ホーム・ディレクトリの下のディレクトリに変更しなさ
い。以下は、Music
に変更した例である。
$ cd
$ pwd
$ ls
$ cd Music
$ pwd
$ ls
Music
以外の2〜3のディレクトリについても、類似の操作を行いな
さい。
$ cd
$ ls
$ ls -a
$ ls -l
$ ls -la
tree コマンドに -N オプションをつけると、ファイル名に漢字を含むものも表 示できる。
$ tree -N ディレクトリ名
さらに、nkf を使えば、ファイル名を EUC で表示できる。
$ tree -N ディレクトリ名 | nkf -e
nkf コマンドの代わりに lv コマンドを使う方法もある。
(lv コマンドの終了は、q)
$ tree -N ディレクトリ名 | lv
tree コマンドの次のオプションの意味を ls と比較しなさい。
$ open /Applications/Calculator.app
これを、ファイル名置換機能(*,?)を利用して、長い文字列をキーボードから打
たないで実行しなさい。
$ echo /App*/Cal*
(1つしか表示されない確認する。複数あると問題がある。)
$ open /App*/Cal*
同様に、/Applications にあるプログラムを実行してみなさい。
$ head /etc/services
#
# Network services, Internet style
#
# Note that it is presently the policy of IANA to assign a single well-known
# port number for both TCP and UDP; hence, most entries here have two entries
# even if the protocol doesn't support UDP operations.
#
# The latest IANA port assignments can be gotten from
#
# http://www.iana.org/assignments/port-numbers
$ tail /etc/services
isnetserv 48128/tcp # Image Systems Network Services
isnetserv 48128/udp # Image Systems Network Services
blp5 48129/tcp # Bloomberg locator
blp5 48129/udp # Bloomberg locator
# 48130-48555 Unassigned
com-bardac-dw 48556/udp # com-bardac-dw
com-bardac-dw 48556/tcp # com-bardac-dw
# Nicholas J Howes
# 48557-49150 Unassigned
# 49151 IANA Reserved
$
このコマンドの動きを確認しなさい。引数として他のファイル名(自分が作成
したレポート等)を指定して実行してみなさい。
$ ls -l /usr/bin | lv
$ ls
$ ls | cat
$ ls | lv
パイプに出力する時にも、画面と同様の表示をさせるには、-C オプションを付
ければよい。
$ ls -C
$ ls -C | cat
$ ls -C | lv
$ open /Applications/Gimp.app
画像の作成、画像形式の変換、簡単な図形や文字の追加などを行いなさい。
画素数や色数を変更するとどうなるか調べなさい。 観察が終わったら元の状態に戻しなさい。
http://www.tsukuba.ac.jp/about/videoclip.html,筑波大学等紹介ビデオ,筑波大学学群紹介ビデオ
http://www.tsukuba.ac.jp/topics/20120411105412.html,平成24年度筑波大学入学式
次の3つのアプリケーションが利用できる。
open "/Applications/QuickTime Player.app"
open /Applications/coins/VLC.appdnl
open "/Applications/coins/Windows Media Player.app"
$ say "hello,world" 一行分ならそのまま引数に渡す
$
$ say
hello,
world
複数行なら、引数なしで実行し最後に Control-D
$
次のように -o オプションを指定すると、スピーカではなくファイルに出力す
る。
$ say "hello,world" -o hello.aiff
$
この機能を利用して、音声データを含むファイルを作成しなさい。
$ emacs で平仮名の含むファイルを作る。
$ nkf -w filename.txt | saykana
$ nkf -w filename.txt | saykana -o file.aiff
くわしくは、
Webページ
を参照しなさい。
$ open "/Applications/QuickTime Player.app"
注意: 空白を含んでいるので、" " でくくる必要がある。
(方法は、音声データの録音方法とよく似ている。プログラムを実行した後に、 「ファイル」メニューから「新規オーディオ録音」ではなく「新規ムービー録 画」を選ぶ。
$ open open /Applications/coins/VLC.app
付属のドキュメントを読みなさい。
$ open /Applications/coins/VLC.app/Contents/Resources/README.MacOSX.rtf
演奏できるコーデックとコンテナ・フォーマットを調べなさい。
VLC media player は、保持しているデータを他のコンピュータで実行している VLC media player に配信する機能がある。このことを確認しなさい。
soxi コマンドは、音声データが含まれているファイルの中のチャネル数やサン プリングレートを表示するコマンドである。このコマンドを利用してみなさい。 詳しくは、man soxi を見なさい。
(1) 静止画像について次の操作を行いなさい。 次のいずれかの方法で、静止画像を含むファイルを作成しなさい。
(2) (1) で作成した画像について、次のことを調べなさい。
(3) (1) で作成した画像の形式を以下で示された形式(元の形式を除く)に変 換しなさい。レポートには、変換方法を記述しなさい。(注意:ファイル名の 拡張子を変えるのではなく、形式変換機能をもつプログラムでファイルの内容 を変更する。)
(4) 「cd コマンド」、および、シェルのファイル名置換機能を使って /usr/bin にある次のようなファイルをすべて表示しなさい。結果は、ls また は echo コマンドで表示し、コマンドラインを含めてその結果をレポートに含 めなさい。ただし、この課題では、ls、または、echo コマンドには、必ず相対 パス名を指定しなさい。
$ cd /usr/bin/
$ ls ファイル名置換機能を使った表現
(ここに、ファイル名が q で終わるものが表示される)
$ ls ファイル名置換機能を使った表現
(ここに、ファイル名のどこかに文字 q を含むものが表示される)
$
(5) 次のファイル名(ディレクトリ名も含めたすべて)を、ファイル名置換を使っ てなるべく短く表現しなさい。(cd コマンドは使っても使わなくてもよい。 cd コマンドを使った時には、その結果もレポートに含めること。)
$ ls -ld ファイル名置換を使った短い表現
drwxr-xr-x@ 4 mac-admin admin 136 3 24 20:26 /Applications/Firefox.app/
$ ls -ld ファイル名置換を使った短い表現
drwxr-xr-x@ 3 mac-admin admin 102 3 24 20:27 /Applications/Thunderbird.app/
$ ls -ld ファイル名置換を使った短い表現
-rwxr-xr-x 1 root admin 31 4 22 2010 /usr/local3/coins/macosx/bin/firefox
$
(6) The Unix Super Text の次の部分を読みなさい。
(8) [加点] The Unix Super Text 上巻「11.10節 ディレクトリスタック」を読
み、ディレクトリ・スタックの機能を利用しなさい。そのことを採点者がわか
るように、端末の表示(コマンドの実行結果)を示しなさい。ただし、11.10節で
は、シェルとして tcsh が使われている。coins の標準のシェルは、bash であ
る。bash と tcsh では、dirs, pushd, popd コマンドの使い方は共通であるが、
ディレクトリスタックの上から num 番目を参照する機能が異なる。tcsh で
=num
の所、bash では~num
になる。
(9) [加点] 次の課題(9a)から(9b)までで 1 つ以上選んで行いなさい。 (複数行っても採点はするが、ポイントは +1 だけ行う。)
(9a) [加点] 音声について次の操作を行いなさい。
次のいずれかの方法で音声データを作成し、ホーム・ディレクトリ、または、 その子供のディレクトリにファイルに保存(書き出し)しなさい。その方法をレ ポートに記述しなさい。
(9b) [加点] 動画像について次の操作を行いなさい。
次のいずれかの方法で動画像データを作成し、ホーム・ディレクトリ、または、 その子供のディレクトリにファイルに保存(書き出し)しなさい。その方法をレ ポートに記述しなさい。