2010年05月25日
情報科学類 コンピュータリテラシ
筑波大学 システム情報工学研究科
コンピュータサイエンス専攻, 電子・情報工学系
新城 靖
<yas@is.tsukuba.ac.jp>
このページは、次の URL にあります。
http://www.coins.tsukuba.ac.jp/~yas/coins/literacy-2010/2010-05-25
あるいは、次のページから手繰っていくこともできます。
http://www.coins.tsukuba.ac.jp/~yas/
http://www.cs.tsukuba.ac.jp/~yas/
- Unix Super Text 上巻「第27章 World Wide Web」
「第24章 インターネット」、
「第34章 木構造とグラフ構造」。
- 次回 5月28日金曜日
は、
講義室 3A308 に集合。
- 手引き(教育用計算機システム使用の手引き)を持って来る。
- 手引きの次の章を読んでくる。
第7章 7.1-7.2節, 7.3.1-7.3.7項, 7.4節, 9.1節
- Unix Super Text の次の場所を読んでくる。
下巻「第89章 UnixとDOS/Windows」。
HTML は、「本来は」、文書の構造を記述する。
HTML で記述できる文書の構造:
- ヘッダ(文書の題目)
- 見出し、章立ての木構造
- 段落
- 箇条書
- 表
HTML では、文書の構造を記述することができるが、「表示の方法」
を記述することは、本来はでない。
ワープロは、紙に印刷した時の、このような表示の方法を設定す
るためのプログラムである。
表示の方法:
- 文字フォントの種類、大きさ、色
- 行間
- 左詰め、中央寄せ、右詰め
- 肩付き、下付き
表示の方法を記述するには、スタイルシートを用いる。
- Cascading Style Sheets (CSS)
- Extensible Stylesheet Language (XSL, XML用)
- その他
XML は、タグが定義できるマークアップ言語(<−>HTMLはタグが固定)。プ
ログラム間でデータの交換に用いる。
見出しを青くする。
H1 { color: blue; }
段落書式
- 行揃え。text-align:, text-justify:
- 表示範囲。height:, width:, overflow:, text-overflow:,
- 余白。 margin:, margin-left:, margin-right:, margin-top:, margin-bottom:
- 表示位置。position:, top:, bottom:, left:,
- 境界。border-style:, border-width:, border-color:, padding:
文字書式
- 色。color:, background-color:
- フォント。font: font-family:
- 大きさ: font-size:
- その他、飾: font-style:, font-weight:, text-decoration:
箇条書き
- 印の形状。list-style-type:, list-style-image:
- 印の位置。list-style-position:
イメージ
- 枠線: border-style
- テキストとの位置: float:, clear:, vertical-align:, margin-right:
- ズーム: zoom:
- 背景。background-image:, background-repeat:, background-position:
その他:
- カーソルの形状。 cursor:
- 表示(非表示)。visibility:, display:
- 内容の自動挿入。content:
HTML のヘッダに書く。
<HTML>
<HEAD>
<TITLE>タイトルです。</TITLE>
<STYLE TYPE="text/css"><!--
(ここにスタイルシートを書く)
--></STYLE>
</HEAD>
別ファイルに書いて読み込む。
スタイルシートのURLは、filename.css
のようなファイル名が多い。
<HTML>
<HEAD>
<TITLE>タイトルです。</TITLE>
<LINK rel="stylesheet" type="text/css" href="スタイルシートのURL">
</HEAD>
<HTML>
<HEAD>
<TITLE>タイトルです。</TITLE>
<STYLE TYPE="text/css"><!--
@import url(スタイルシートのURL);
(ここにスタイルシートを書く)
--></STYLE>
</HEAD>
複数 @import することもできる。
複数のスタイルは、混ぜられる(カスケード)。
対立する定義は、後から出てきた方が有効になる。
HTML のタグの属性として書く。宣言部分だけ。
<P STYLE="color:#444444">文。文。文。</P>
コメントとは、ある
コンピュータ言語の中に記述する、人間が読むために書かれた部分。
CSS では、/*
と */
で括った部分がコメントとなる。
この表記法法は、C言語やJava言語と似ている。
(他の言語では、この表記法は使えないことがある。)
コメントは、デバッグ時など一時的に
コンピュータ言語の機能を無効にしたい時にも使える。
次のような規則の並び
セレクタ { 宣言; }
セレクタ, セレクタ, ..., セレクタ { 宣言;宣言;宣言; }
1つひとつの宣言は、次の形式。
プロパティ:式
「式」には、数、文字列、%、単位つきの長さ、URL などが書ける。
- HTML の要素(タグ)ごと。<H1>,<H2>,<H3>,<P>,<BODY>など
- 全体。<BODY></BODY>の間
- 段落。<P></P>の間
- クラス(class)ごと。クラスとは、似たような要素の集まり。
同じクラスの要素は、似たような書式になる。
文書全体で複数現れる。
- ID(identifier)ごと。文書全体で1回だけ現れる。
普通の HTML の要素(タグ) とは独立にスタイルシートを設定したい時には、次
のタグで範囲を指定する。どのスタイル・シートを適用すべきかは、classや
idで指定する。
- <DIV></DIV>の間。複数パラグラフ(<P>)、
複数章節項(<H1><H2><H3>)可能。
- <SPAN></SPAN>の間。1行内。
例
H1 { color:blue; } /* <H1></H1> だけ */
UL LI { color:blue; } /* <UL></UL>の中の <LI> だけ*/
OL > LI { color:blue; } /* <OL></OL>の直接の子供の <LI> だけ*/
H1 + P { color:blue; } /* <H1></H1>に隣接する <P> だけ*/
* { color:blue; } /* 全ての要素 */
.important { color:blue; } /* class="important" と指定したものだけ */
P.important { color:blue; } /* <P class="important"></P> と指定したものだけ */
#n10 { color:blue; } /* id="n10" と指定したものだけ */
P:first-line { color:blue; } /* <P></P> の中の最初の行だけ */
P:first-letter { color:blue; } /* <P></P> の中の最初の1文字だけ */
A:link { color:blue; } /* 未訪問のリンク */
A:visited { color:blue; } /* 訪問済みのリンク */
A:active { color:blue; } /* アクセス中 */
A:hover { color:blue; } /* カーソルを重ねた時 */
余白、境界、パディング(詰め物)がある四角い箱。
┌──────────────────────┐
│ 余白 │
│ ┌──────────────────┐ │
│ │ 境界 │ │
│ │ ┌──────────────┐ │ │
│ │ │ パディング │ │ │
│ │ │ ┌──────────┐ │ │ │
│ │ │ │ 内容 │ │ │ │
│ │ │ └──────────┘ │ │ │
│ │ └──────────────┘ │ │
│ └──────────────────┘ │
└──────────────────────┘
│ エレメントの幅 │
│ ボックスの幅 │
- HTML で全部の表示したい内容を記述する。
- スタイルシートを埋め込み、見栄えを調整する。
スタイルシートをうまく活用すると、見た目を一度に調整できる。
- 同じスタイルシートを複数のページで読み込んで使う。
- 同じページ内でも class をうまく活用する。
いちいち <font> で指定すると、変更したくなった時には、
全部変えなければならない。
<span class="classname">のように、クラスを使ってマークして
おけば、1個所クラスの設定を変更するだけで全部統一的に変る。
(同様に、ワード・プロセッサでも、スタイルをうまく活用したい。)
注意点
- ブラウザによって対応していない場合がある。
- 対応していても、動作が異なる場合がある。バグも多い。
複数のブラウザ(違うバージョンも含む)で表示を確認したい。
その他、次のページが参考になる。
スタイルシートを使わずに、
<TABLE> タグ
を使って配置する方法がある。
The Unix Super Text 28.5節,34章 参照。
インターネット上にある膨大な情報から、必要な情報を見つけ出すためには、
次のような方法がある。
- 興味のあるWWWページに埋め込まれているリンクを次々と手繰っていく。
- 特定の分野についてのFAQやリンク集を参考にする。
- 雑誌やテレビなど、一般のメディアに掲載されたURLを打ち込む。
- 人間によってよく整理されたメニュー(ディレクトリ)を次々に選択していく。
- キーワードを打ち込んで探す(キーワード検索)。
検索対象のデータ(今の場合、WWWページ)にも、キーワードが与えられて
いる。キーワード検索とは、利用者から与えられたキーワードを持つ対象デー
タを利用者に返すことである。
リンク集
とは、他のページへのリンクを集めたWWWページ。
なにかWWWページを探したい時には、すぐに「キーワード検索」を思い浮か
べるかもしれないが、実際には、
FAQ
FAQやリンク集の方が速いことがある。
ヒット率と選択率
- ヒット率
- 欲しかった情報のうち、どのくらい見つかったか。
- 選択率
- 見つかった情報のうち、どのくらいが本当に欲しかったものか。

図? ヒット率と選択率
あちらを立てればこちらが立たず。
トレードオフ。
3つの論理演算
- AND、両方)、(&)
- OR、どちらか、または (|)
- NOT、否定、ふくまない (!)
外枠は、全体(インターネット上の膨大な数のWWWページ)を表す。
色が付いている所が、見つかったデータを表す。
「keyword1」で検索。

図? キーワードを1つ与えた時
keyword1 AND keyword2 AND keyword3

図? キーワードを3つ与えた時(AND)
keyword1 OR keyword2 OR keyword3

図? キーワードを3つ与えた時(OR)
NOT keyword1

図? キーワードを1つ与えた時(NOT)
キーワードを1つ与えた時の NOT は使えない。
NOT keyword1 AND keyword2 AND keyword3

図? キーワードを3つ与えた時(AND,NOT)
NOT は、AND といっしょにつかう。
NOT 単独では、使えない。
絞込検索(しぼりこみけんさく)のイメージ

図? キーワードを1つ与えた時

図? キーワードを2つ与えた時

図? キーワードを3つ与えた時
絞込検索は、実は、AND と同じ。
keyword1 AND keyword2 AND keyword3

図? キーワードを3つ与えた時(AND)
- 検索エンジン(サーチエンジン)
-
WWWで検索機能を使う時、実際に検索を行うプログラム。
インターネット上のあるWWWサーバで動いていてる。
検索結果は、手元のWWWブラウザの画面に表示される。
検索対象のデータにキーワードを与える方法
- 内容すべてをキーワードと考える(全文検索)
- 特定のキーワードを与える
- WWWページを作った人がキーワードを与える
- 検索エンジンの提供者(人間)がキーワードを与える
- プログラムでキーワードを自動抽出する
自動抽出したものは、ヒット率はよいが選択率が悪い。
人間が整理したものは、選択率はよいがヒット率が悪い。
- WWWロボット。
- WWWページからプログラムでキーワードを自動抽出するプログラム。
WWWロボットの動き
- ロボットは、あるURLが与えられると、そのページ
を訪れる(ページの内容を得る)。
- 得たページの内容を解析して、キーワードを抽出する。
- そのページにリンクが含まれていたら、1 に戻って繰り返す。
このような繰り返しの方法を、コンピュータ・サイエンスの用語では
再帰(recursion)
とう。ロボットは、世界中の WWWページを歩き回り、キーワードを抽出する。
ただし、一度訪れたことがあるページは記録しておいて、2度訪れないようす
る。
インターネット上の重要な情報源に FAQ がある。
FAQ は、もともとは、
Frequently Asked Questions
の略で、「よくある質問」という意味である。
実際には質問だけでなく
て答えもいっしょに書かれている。しかも、実用的で非常に品質がよい情報
が集まっていることが多いので、質問したいことがなくても、自分の興味がある
分野の FAQ を探して読むことはよい勉強になる。
FAQ を作る活動は、ネットワーク・ニュースでよく行なわれている。というの
も、繰り返しなされる質問をまとめて定期的に投稿することで、記事の質を高
めることができる。インターネットで流通するようなフリー・ソフトウェアで
も、マニュアルとは別に FAQ が作られることもよくある。
Emacs のバッファは、ハードウェアのメモリを抽象化したもの。ファイルの内
容を読み込み、編集できる。保存しなければ、失われる。
Emacs でウィンドウとは、バッファの一部を表示する画面。
The Unix Super Text 12.1.2項 参照。
- 画面には表示されないバッファもある。
- ウィンドウを分割することができる。
C-x 2
、C-x 3
- help 機能では、画面がウィンドウに分割されることがある。
- 複数のウィンドウをいくつかを畳んで見えなくすることができる。
C-x 1
、C-x 0
- 1 つのバッファの一部を、複数のウィンドウで表示することができる。
- 表示されているバッファを切り替えることができる。
C-x b
- バッファの一覧を表示することができる。
C-x C-b
情報科学類、社会工学類などは、学類独自で教育用コンピュータを持っている。
その他の独自のコンピュータを持っていない所は、
筑波大学全学計算機システム (通
称: icho )を使う。(2008年までは、筑波大学教育用計算機システムという
名前だった。)
このコンピュータは、主に、共通科目「情報処理」の実習(全学必修)を受講
する時に使う。情報科学類生は、「コンピュータリテラシ」で代替している。
情報科学類生も筑波大学全学計算
機システム を利用することができる。
- 実習室にあるパソコン(「端末」)。
Windows Vista、または、Linuxを、電源を入れた時に選択できるパソコン(デュアルブート)とプリンタ。
- 学術情報メディアセンター B205, B206, A203
- 図書館(中央、体芸、医学、春日図書館情報学)
- 3D207, 3K203, 2D201, ..., 1B209,
その他。
- ログインサーバ icho (OS は、Linux)
- メール・サービス(IMAP, Webメール)
- Web サーバ
- Windows リモートデスクトップ
- WebDAV (ファイル・アクセス)
「デュアルブート」とは、電源を入れた時にどのオペレーティング・システム
を実行するか(ブートするか)を、2つの中から選択できるもの。両方同時に
は使えない。
次の場所にドキュメントがある
- 筑波大学全学計算機システムホーム・ページ
-
http://www.u.tsukuba.ac.jp/
- 情報処理実習用手引き
-
http://www.u.tsukuba.ac.jp/tebiki/tebiki.pdf
。
上のホーム・ページから、左側のメニューの「共通科目情報処理」グループの中から「情報処理手引き」を選ぶ。
- 筑波大学統一認証システム
-
https://account.tsukuba.ac.jp/index.html
実習室にあるパソコン。ドキュメントには、「端末」と書いてある。
- OS として、Windows Vista と Linux が動作する。
起動時にどちらかを選択する(デュアルブート)。
- 2009年3月に入れ替え。
-
学類にはない
ソフトウェアもいくつ
か入っている。
- いくつか標準のプログラムが動作しないように設定されている。
Windows XP の後継。使い方が少し違う。
- 左下の「スタート」ボタンがアイコンに (
)
- 「マイコンピュータ」が「コンピュータ」に。
- 「すべてのプログラム」の「アクセサリ」が「Accessories」に。
- その他
Linux は、オペレーティング・システムの一種。もともとは、中心部分(カー
ネル)の名前。さまざまな業者が独自のプログラムとセットにして配布してい
る(distribution)。Red Hat は、その配布業者の1つ。CentOS は、Red Hat社の
Linux に互換性があるフリーのもの。
筑波大学全学計算機システム には、CentOS が利用可能になっている。
筑波大学全学計算機システム の Linux では、「GNOME端末」を開くと、MacOSX の「iTerm」と似
た状態になる。ただし、学類の tcsh とは異なり、bash が実行される。
筑波大学全学計算機システム の Linux は、学類の MacOSX とは基本となる文字コードが違う。
- 学類MacOSX: EUC-JP
- 全学計算機: UTF-8
GNOME(GNU Network Object Model Environment) は、見栄えのよいグラフィカ
ル・ユーザ・インタフェースを持つ、一揃えのプログラム群を開発するプロジェ
クトの1つ。「端末」以外にも、いくつもの「GNOME」が付くプログラムかある。
筑波大学全学計算機システム では、次のような点について「
利用者システム」
と呼ばれているWeb ページで設定できるようになっている。
- Windows の設定を初期状態にもどす
- 電子メールの転送
- Web ページの公開
- Web ページに関連したエラーの表示
筑波大学内の
複数のコンピュータ
アカウントで、共通のパスワードを使えるようにしたもの。
実習時間中には、
以下の課題をできるだけ多く行いなさい。全部を行う必要はない。
自分がよく見る WWW ページについて、スタイルシートが使われているかを観察
しなさい。
Firefoxブラウザを操作して、元の HTML (ソース)を表示させなさい。
- 「表示」メニューから「ページのソース」を選ぶ。
スタイル・シートが別のファイルに含まれている時には、
その URL をコピーする。
相対形式で
書かれている時には、絶対形式に変換して、その URL を Web ブラウザに与え
る。
学類コンピューティング環境
のページ で利用されているスタイルシートを表示しなさい。そして、どのよ
うな機能が利用されているかを調べなさい。
WWW検索エンジンで次の演算を実行してみなさい。
http://www.tulips.tsukuba.ac.jp/,筑波大学付属図書館
で図
書の検索を行いなさい。3つの演算(AND, OR, NOT)をどのようにして利用する
かを調べなさい。
検索エンジンに与えるべきよいキーワードについて考えなさい。
たとえば、次のようなものが考えられる。
これらの点を評価しなさい。また、他にどのようなキーワード、または、その
組み合わせ方法をよいか考えなさい。
Emacs で、次のキー操作の動作を調べなさい。
C-x 2 | ウインドウを2つに分割(現在のバッファを複数ウインドウで表示) |
C-x 1 | ウインドウを1つにする(他のウインドウを閉じる) |
C-x 0 | 現在のウインドウを閉じる |
C-x o | 他の(other)ウインドウにカーソルを移動。 |
C-x C-b | バッファのリストを表示 |
C-x b | 別のバッファを表示する |
Emacs のウインドウを開く機能(C-x 2)は、1画面に入らないような大
きなファイルを部分的に表示する時に有用である。このことを確認しなさい。
- Emacs を実行する。
- C-x C-f で、ファイルを開く
- カーソル移動のキーで、表示したい部分を表示する。
文字単位の移動の他に、ページ単位の移動、インクリメンタルサーチも有用である。
- C-x 2 で、ウインドウを2つに分割する。
- C-x o で、カーソルをもう1つのウインドウに移動
- カーソル移動のキーで、別の表示したい部分を表示する。
- 以後、C-x o で、カーソル行き来しながら編集を進める。
よく使われる操作は、1つのファイルから別のファイルへの
コピー&ペーストやカット&ペースト。片方のバッファで
コピー、または、カットして、別のバッファへ移動してペーストする。
- C-x C-s で、ファイルを保存
- C-x C-c で、Emacs を終了する
次の手順で、Emacs で複数のファイルを同時に編集してみなさい。
- Emacs を実行する。
- C-x C-f で、ファイルを開く
- C-x 2 で、ウインドウを2つに分割する。
- C-x o で、カーソルをもう1つのウインドウに移動
- C-x C-f で、ファイルを開く
- 以後、C-x o で、カーソル行き来しながら編集を進める。
よく使われる操作は、1つのファイルから別のファイルへの
コピー&ペーストやカット&ペースト。片方のバッファで
コピー、または、カットして、別のバッファへ移動してペーストする。
- C-x C-s で、ファイルを保存
- C-x o で、カーソルをもう1つのウインドウに移動
- C-x C-s で、ファイルを保存
- C-x C-c で、Emacs を終了する
次の手順で、Emacs で複数のファイルを同時に編集してみなさい。
- Emacs を実行する。
- C-x C-f で、ファイルを開く
- C-x C-f で、ファイルを開く
- 以後、C-x b で、バッファを切り替える。
補完機能が使える。タブキーを押すと、バッファの一覧が表示される。
- 以後、
C-x b で、バッファを切り替えながら編集を進める。
よく使われる操作は、1つのファイルから別のファイルへの
コピー&ペーストやカット&ペースト。片方のバッファで
コピー、または、カットして、別のバッファへ移動してペーストする。
- C-x C-s で、ファイルを保存
- C-x b で、カーソルをもう1つのウインドウに移動
- C-x C-s で、ファイルを保存
- C-x C-c で、Emacs を終了する
ssh コマンドで次のコンピュータに遠隔ログインしてみなさい。
- viola01 (viola01.coins.tsukuba.ac.jp)
- viola02 (viola02.coins.tsukuba.ac.jp)
- viola03 (viola03.coins.tsukuba.ac.jp)
- viola04 (viola04.coins.tsukuba.ac.jp)
- viola05 (viola05.coins.tsukuba.ac.jp)
- viola06 (viola06.coins.tsukuba.ac.jp)
2048 43:1a:7a:7f:f7:d6:3a:82:5c:10:98:b0:13:58:9e:c7 viola01.coins.tsukuba.ac.jp,130.158.87.221 (RSA)
2048 c1:07:da:a1:f6:2f:1a:5e:8b:55:4e:e3:bb:1d:c1:df viola02.coins.tsukuba.ac.jp,130.158.87.222 (RSA)
2048 7a:bf:35:d6:b0:f3:c2:b9:ab:96:ec:a3:12:0c:95:b5 viola03.coins.tsukuba.ac.jp,130.158.87.223 (RSA)
2048 0d:83:dc:63:47:1d:ce:de:59:91:77:77:35:e4:d1:90 viola04.coins.tsukuba.ac.jp,130.158.87.224 (RSA)
2048 7f:29:f7:e7:87:65:c8:b9:02:f5:2a:22:41:ea:73:b9 viola05.coins.tsukuba.ac.jp,130.158.87.225 (RSA)
2048 13:29:e6:ad:e0:3f:73:7b:f8:9b:b4:03:6e:fe:d3:9b viola06.coins.tsukuba.ac.jp,130.158.87.226 (RSA)
ユーザ名とパスワードは、coins のものを使う。
(iMac と共通である。)
練習問題(1104) 遠隔ログインによるコマンドの実行
に記述されているコマンドを実行してみなさい。
そして、遠隔ログインを行っていない時(ローカルでの実行結果)と比較しなさい。
ホーム・ディレクトリの内容を比較しなさい。
筑波大学全学計算機システムのログイン・サーバ icho にssh でログインし
なさい。
% ssh icho.u.tsukuba.ac.jp -l s10xxxxx
または
% ssh s10xxxxx@icho.u.tsukuba.ac.jp
coins からでは、次の方法でもよい。
% ssh icho.u.tsukuba.ac.jp
2048 63:f7:e6:5b:06:4a:5f:8a:b1:47:4e:c0:7b:5d:92:c6 icho.u.tsukuba.ac.jp (RSA)
情報科学類生で、s
から始まるログイン名の場合、
coins と icho でユーザ名同じである。
この場合、-l オプションや @ によるユーザ名の指定は不要である。
パスワードは、coins と icho で独立に管理されている。
icho は、筑波大学統一認証システムで管理されている。
練習問題(1104) 遠隔ログインによるコマンドの実行
に記述されているコマンドを実行してみなさい。
そして、遠隔ログインを行っていない時(ローカルでの実行結果)と比較しなさい。
ホーム・ディレクトリの内容を比較しなさい。
coins にあり icho にはないファイルやディレクトリには何があるか。
逆に、icho にはあり、coins にはないファイルやディレクトリには何があるか。
情報処理実習用手引きを表示しなさい。
(全学計算機)情報処理実習用手引き 3.2節 参照。
全学計算機システムに届いているメールを、Web メールの機能を使って読みなさい。
ここで、次のようなことを行いなさい。
- 届いているメールを読む
- coins、その他のアカウントへのメールを出してみる。From: を確認する。
- 全学計算機システムの自分のアカウントへメールを出す。
(全学計算機)情報処理実習用手引き 3.3節 参照。
(coinsの) Thunderbird で、全学計算機のメールを読めるように設定しなさい。
- coins のメールを Thunderbird で読む方法を復習する。
特に次の点について、確認する。
- 受信のプロトコル。IMAPS。
- メールをサーバに残す設定。
- パワスードマネージャを使わないことの意味。
- HTML ではなく、通常のテキストでメールを書く方法。
- 全学計算機システムの次の説明を読む。
- 全学計算機の手引きの所定の場所を読む。
- メール・アドレスを確認する。
- 受信用のサーバ名を確認する。
- サーバとの通信路を暗号化する(SSL, TLS)方法とポート番号を確認する。
- Thundirbird でアカウントを追加する。
- 「ツール」メニューから「アカウントの設定」を選ぶ。
- 左下の「アカウント操作▼」のボタンを押し、メニューを表示し、
「メールアカウントを追加」を選択する。
- 以後、
coins の方法を真似
しつつ、情報としては、全学のものを打ち込む。
- 「名前」には、英語(ローマ字、ASCII)で、名前を書く。電子メールは、
全世界に送る可能性があるので、日本語が表示できない人のことを考える。
- 「メールアドレス」には、「ログイン名
@u.tsukuba.ac.jp
」
- パスワードには、ログインと同じパスワード(統一認証)を打つ。
- 「パスワードを記憶する」のチェックは、必ず外すこと。
- 「受信サーバ:」としては、「
mail.u.tsukuba.ac.jp
」
- 「送信サーバ:」としては、「
mail.u.tsukuba.ac.jp
」
- 受信のプロトコルは、「POP」ではなく「
IMAP
」
- IMAP の右は、「接続の保護なし」ではなく「
SSL/TSL
」
- SMTP の右の「接続の保護なし」ではなく「
SSL/TSL
」
全学計算機システムには、「利用者システム」と呼ばれる、個人の設定や初期化を行うWebアプリケーションがある。
このWebアプリケーションで提供している機能を調べなさい。
全学メールの転送状態を確認しなさい。
- ssh で icho にログインして ls -l や cat コマンドで ~/.forward ファイルの属性と
内容を確認する
- 「利用者システム」で「メール転送設定」機能の中の「設定内容を確認する」を選ぶ。
全学計算機のメールを毎日読むようにしなさい。
毎日読まない人は、他の毎日読むメールのアカウントへ転送しなさい。
転送の設定をしたら、それが動作していることを確認しなさい。
~/.forward の
モード
は、どうあるべきかを考えなさい。
必要なら、
chmod コマンド
で変更しなさい。
以下の問題、および、回答をテキスト・ファイルに記述し、
レポート提出ページから提出しなさい。
(1) HTML と CSS で次のような条件を満たす WWW ページを作成しなさい。
- 課題10の条件を
すべて満たす。(同じページを、提出してもよい。)
- 2つ以上のタグのスタイルを変更する。そのうち1つ以上は、class を使う。
- 同じ class のスタイルを、2個所以上で利用する。
2カ所としては、1つのHTML文書の内部でもよく、また複数の HTML 文書に
またがっていてもよい。
作成した WWW ページの URL をレポートに含めなさい。
なお、この提出する WWW ページは、
ホーム・ページでな
くともよい。
(2) 内部的にWWWロボットが利用されていると思われる検索エンジンを利用しな
さい。10件以下の Web ページがヒットするような、キーワード(できるだけ少
なく)の組み合わせを探しなさい。この時、AND演算、OR演算、NOT演算を利用し
てよい。レポートには、利用した検索エンジンの URL、および、キーワードと
演算子による式を書きなさい。
(3) 全学計算機のメールについて、次のことを行いなさい。
- coins のアカウントからメールを出す
- coins からのメールを読み、それに対して、返事を出す(Webメール、Thunderbird、その他)
- coins のアカウントからその返事を読む
届いたメールの「一部」をレポートに含めて、上記のことがきちんと行えたこ
とを示しなさい。全学計算機のメールを読んだ方法を報告しなさい。なお、全
学計算機で「~/.forward」による転送を設定した人は、転送先で返事を書いて
もよい。
(4) 全学計算機のメールを毎日読むためにどのような行動を行うかを書きなさい。
(5) 手引きの次の部分を読みなさい。
- 第7章 7.1-7.2節, 7.3.1-7.3.7項, 7.4節, 9.1節
そして次の次の項目について簡単に説明しなさい。
- Ctr+Alt+Del
- ログオフ
- ドライブ
- タスクマネージャ
- コマンドプロンプト
- Tera Term
(6) [加点] (1) で、講義の範囲を超えたスタイルシートの機能を利用しなさい。
そして、その機能の説明、どこに利用しているか、および、その機能の有用性
を書きなさい。
(7) [加点] (全学計算機)「情報処理情報処理実習用手引き」を読みなさい。
次の言葉について、調べなさい。
筑波大学図書館の本を検索しなさい。どのような本をどのような方法で検索したかを書きなさい。
筑波大学図書館にあるコンピュータ関連の電子ジャーナルを2つ上げなさい。
Last updated: 2010/05/25 01:38:23
Yasushi Shinjo / <yas@is.tsukuba.ac.jp>