入室カード、パスワードを書いた紙(14日配布)を持って来る。
- リテラシ(literacy)
- 読み書き(そろばん)、江戸時代なら
日常生活を営む、大学で学ぶ上で、知るべきこと
- 自然の仕組み
- 人間が決めたこと
- 文字
- 計算、道具を使う計算
- コンピュータ
- ネットワーク
- 規則
- ガイドライン
- エチケット
大学と専門学校の違い。
Gerald M Weinberg: "Psychology of Computer Programming",
Van Nost. Reinhold (1972). ISBN: 0442292643
ジェラルド・M・ワインバーグ: "プログラミングの心理学", 技術評論社
(1994). ISBN: 4-7741-0077-3
「教育」とは一般的な原理、技能の獲得をいい
「訓練」とは個別的技能の獲得をいう。
...
だがもっと重要なのは、教育は何らかの訓練を前提としなければ起こり得ない
可能性がある、ということだ。
本質的なこと、一般的な原理、10年持つ知識。
例:ワードプロセッサ
- 個別技能: MS-Word で、文字を大きくして印刷するには、・・・。
- 一般的な原理: 文書は木構造になっている。
この授業の内容は、全てインターネット上にある。
インターネットさえあれば、授業は要らないのか。
大学の授業は、どれも自分の頭(キャッシュ(専門用語))に重要な
情報を入れること。
- キャッシュ(cache)
- 高速化のための小容量のメモリ。
- CPU から見てメモリの遅さをカバーするための
非常に高速なメモリを置く。
- メモリから見てハードディスクの遅さをカバーするために、ハードディスクの
内容をメモリにコピーしておく。
- ネットワークを超えてデータを転送する遅さをカバーするために、ネット
ワークを超えて入手したデータをパソコン内のハードディスクにコピーしてお
く。
自分の頭をキャッシュとして使う
- キャッシュに入れてないとどうしようもないことがある。
答えが期限に間に合わないと意味がないことがある。
- 小容量、脳の外部の記憶も会わせて使う活用する。
- キャッシュの内容は必ず古くなる。
一人ひとりの力を最大限に延ばしたい。
一斉授業の限界。
- 内容を個別化できない。
- 一人ひとりの理解の速度の差に対応できない。
(コンピュータは、いくらでも待つ所がよい。)
授業の考え方
- 高校まで:教員の教えたことを100%理解する。試験で100点を
取ることが目標。(大学入試を含めて。)
- 大学以降:自分が身につけたい知識・技能を得るために教員を活用する。
大学では、100点を目指すのでは不十分。
- 授業の範囲を超えて、知識・技能を得ることを目標にすべきである。
- 教員が間違ったことを教えているかもしれない。
- 自分の時間を大切にする。授業にでないで別の勉強をしてもよい。(60
点以上とらないと、単位は出ない。60点取れる程度に勉強して、別のことを
してもよい。)
授業でカバーできないものは、インターネットと教科書を使う。
インターネットは、玉石混淆(ぎょくせきこんこう)。
玉と石を見分ける力があれば、非常に有用。
石を信じてはいけない。
例:検索エンジンにキーワードを入れて、出てきた石を何も考えずにレポート
に貼る。
教科書(text book)は、玉を編纂したもの。
山口和紀, 古瀬一隆, 中村敦司, 新城 靖, 西山博泰, 林 謙一, 金谷英信, 鈴
木孝幸, 端山貴也: "新The UNIX Super Text 上・下", 技術評論社 (2003年3
月25日). ISBN: 4774116823, 4774116831.
http://www.coins.tsukuba.ac.jp/~kimura/Literacy/,Bクラスの資料も使える
- (ネットワーク/図書館よりも)教官、TA、隣の人の援助をうまく引き出
す能力を身につける。
- 今のコンピュータは、不完全である。
- どこを改善すべきかを常に意識する。
- 今の不完全なコンピュータを使いこなせるのが偉いのではない。
改善点を見いだせる方が偉い。
- 悪いことはしない。特に、コンピュータの力を使って悪いことはしない。
悪意を持つプログラム(malicious program)を作ってはいけない。
-
何か改善点を思いついたら、メモしておくとよい。情報学類生はプロになって
しまい、初心を忘れてしまう。
情報学類で用意しているコンピュータ、ネットワーク、プリンタなど。授業の
課題を行うために使う。
「情報学類教育用計算機」とも言う。
- 個人で使うコンピュータ
- Unix PC 170台。Apple iMac G5 (MacOSX 10.4)
- Windows PC 60台。うち 20 台は、Linux も動作可能。
- 縁の下のコンピュータ。ネットワーク越しに使う。
- World Wide Web サーバ
- 電子メール・サーバ
- ファイル・サーバ
- 認証サーバ
- プリンタ
- ネットワーク
利用するには、ログイン・アカウント(ユーザ名とパスワード)が必要。
実習室(端末室)部屋で使うには、入室カードが必要。
情報学類コンピューティング環境の見方
- 強力なコピー機。簡単に他人の著作権を侵害できる。
- 強力な通信能力。簡単に他人のコンピュータを攻撃できる。
- 強力な計算機能。他人の暗号化された機密情報
を解読にも使える。
できることとやってよいことは違う。
悪いことに使ってはいけない。
- 情報学類計算機運用委員会
- 情報学類の役割分担で、情報学類コンピューティ
ング環境を維持管理する責任を持つ委員会。
- 委員長
- 大矢先生
計算機==コンピュータ。
計算機と電卓(calculator)は違う。
情報学類、筑波大学のコンピュータやネットワークを使わない場合、これらの
利用規程やガイドラインには縛られない。
だからといって、自宅のコンピュータとネットワークで何をしてもよいという
わけではない。
資金提供者や管理者が規定している「受け入れ可能な利用目的」。
日本語では、否定を使って「利用制限」と言った方がわかりやすいかもしれない。
大学の構内の道路や場所で何をしてよいか。
法律や規則にするにはなじまないが、守りたい礼儀・作法・行儀。
ネットワークとエチケットから作られた言葉である。
Last updated: 2006/04/14 22:00:32
Yasushi Shinjo / <yas@is.tsukuba.ac.jp>