筑波大学はその歴史も約30年という比較的若く、また、コンピュータや情報に関する学問の歴史も新しいものです。卒業後、OB会の活動に携わらせていただいており、長年、先生方、学生・OB・OGの皆さんの活躍を見ていますが、情報科学類はこの分野の最先端を走り続けていると実感しています。新しい大学で新しい分野への取り組みが、常に新しいことに積極的に取り組む姿勢を生み、最先端であり続ける気風を今でも情報科学類全体に感じることができます。
 また、大学には優秀な先生方がおられ、最新の研究設備が整っており、学業、研究を行う上でこの上ない環境です。このような雰囲気、環境の中で得た知識、経験、技術、友人は、社会人となった後にも大いに役立っています。私は卒業後、画像を扱う技術の開発に携わっています。画像という情報を処理して活かすことを大学で学び、今でも自分の考えの基本としています。
 皆さんにはこのような環境の中で多くのことにチャレンジして、自分に合った道を見つけ出し、社会で活躍されることを期待しています。
前 田  充

1985年卒
キヤノン株式会社
SOCデザインセンター
主幹研究員


 1990年にソニー鰍ヨ入社後、"VAIO"、"Walkman"、電子書籍"Reader"などの電子機器の商品企画に携わってきました。現在は海外での新規事業開発に従事しており、日本と海外とを行き来する日々を過ごしています。
 筑波大学で過ごした大学時代、私は情報科学類の前身である情報学類で学ぶ傍ら、体育会硬式庭球部に所属し活動していました。私の「公」である仕事を支える知識を学ぶと同時に「私」の大切な一部である趣味と趣味を通じた友人という人生の土台を築くことができた4年間でした。筑波大学には学業を尊重しつつサークル活動も両立できる校風と環境が整っていると感じました。
 IT業界は変化が激しく、常に新しい知識の吸収が欠かせません。しかし根底にある考え方や技術は共通なことが多く、情報学類で学んだ基礎はその後の人生において新しい知識を身につける上で常に力となってくれました。
 皆さんもぜひ筑波大学で「公」「私」両方の基礎を充実させてみませんか?
国則 正人

1990年卒
ソニーデジタル
ネットワーク
アプリケーションズ
事業戦略部


 情報学類(当時)を卒業後、修士を取って、工技院電子技術総合研究所(電総研)に入所しました。現在は産業技術総合研究所(産総研)サービス工学研究センターに勤務しています。最初から研究者になろうと考えて入学したわけではなく、ワークステーションが豊富にあって自由に使えるというところに大学の魅力を感じていました。入学後は学内にたくさんあるテニスコートのお世話にもなりました。電総研が筑波大の近くにあり、そこでCGプログラミングのバイトをやったことで、 プロの研究者の職場環境を垣間見ることができ、それがある種、人生の転機となりました。研究室もそこで興味を持ったコンピュータビジョンやCGに関係する研究ができるところを選び、今でもお付き合いのある先生、先輩、後輩にも恵まれました。気が付けば、今では立場が逆転し、毎年、インターンの学生さんを受け 入れ、連携大学院の学生指導もしていたりします。
 大学の周辺には産総研以外にも様々な民間・公的研究機関が集積していて、研究分野での視野を広げるにはとてもよい立地ですし、TXのおかげで都内へのアクセスも容易です。また、海外からの留学生も多く、日本にいながら国際経験を積むこともできます。もちろん、多くの優れた先生方や研究室に(テニスコートにも)恵まれています。このようにさまざまな意味で人生の重要な時期を過ごすのにお薦めの環境です。
蔵田 武志

1992年度卒
産業技術総合研究所
サービス工学研究センター行動観測・提示技術研究チーム長
筑波大学大学院システム情報工学研究科
知能機能システム専攻
准教授(連携大学院)


 情報科学類には、「情報特別演習」という演習があります。この演習は、通常の演習とは異なり、学生個人の興味や能力に応じてテーマが決められます。もし腕に自信があれば、大学院生も顔負けの高度な技術を必要とするようなテーマも設定可能です。私は、情報学類2年次に、この「情報特別演習」で、パソコンを仮想化する簡単な仮想マシンソフトウェアを開発し、さらに、学会で発表もしました。それがきっかけで、その後も仮想マシンに関わる研究を続け、修士号取得後は研究員として、新たな仮想マシンソフトウェアを開発する仕事に2年間携わりました。
 情報科学類には多くの先生方が在籍しており、何か興味のあることがあれば、その分野に詳しい先生が必ずいらっしゃいます。コンピュータについて全然詳しくない人でも、いろいろな授業を受けていくうちに、自分の興味のある分野が何なのか、見えてくると思います。
 筑波大学は、情報科学類以外にも多くの先生方が在籍しており、たとえば単なる体育の授業であっても、世界トップレベルの先生から指導を受けることができたりするのは、他大学にはない大きなメリットです。サークル活動も盛んで、学園祭やスポーツデーといったイベントも見逃せません。ぜひ、いろいろなことに挑戦してみてください。
榮樂 英樹

2005年卒
株式会社イーゲル


 私は早期卒業制度を利用して3年間で筑波大学を卒業しました。こう聞くと日夜勉強漬け、実験漬けの退屈な大学生活を想像する方が多いかも知れませんが、私の3年間の大学生活を振り返ってみると決して退屈なものではありませんでした。それどころか、自分の好きな勉強に夢中で、あっという間に終わってしまったように感じます。そして、その理由はやはり筑波大学、情報科学類の環境によるところが大きいと思います。例えば、情報科学類のカリキュラムには英語や数学などのように講義形式で学ぶ科目だけでなく、情報特別演習に代表される、実践的な科目がいくつかあります。これは一年間、自分が興味のあることについて追及し、他の学生の前でプレゼンテーションを行うものですが、高校までのように“与えられた課題を完璧にこなす”ことよりも“自分で問題提起をして最適解を見つける”ことが要求されます。大学院生となって研究活動に勤しむようになると当然のことですが、当時はとても新鮮な体験だったことを思い出します。また、筑波大学の情報科学類には計算理論からハードウェア、ソフトウェアなど様々な分野の先生がいるので、どんなことでも興味さえあれば挑戦することができます。高校までの勉強は“やらされている”印象があったかもしれませんが、そのような退屈な勉強に飽き飽きしている人こそ、この情報科学類に来て学ぶことの楽しさを知ってほしいと思います。
星月 優佑

2009年卒(早期卒業)
株式会社アクセル


 情報科学類の魅力といえば一言で語りきれない部分がありますが、そのなかでも「自分のやりたいことがやれる」というのはとても大きな魅力だと思います。授業も実験実習のテーマもとても多くの選択肢が用意されていて、そのなかから自分の気になる、やりたいものを選んで取り組むことができます。自分の選んだ授業、実習であるから、とにかく楽しんで取り組むことができます。
 また、色々な立場の人から絶えず刺激を得られることも大きな魅力であると思います。様々な経歴を持つ先生方、色々な国から集まってきた留学生、また、学類1年から入学した学生に、学類3年で編入してきた学生。実に様々な人が集まっています。中には、学会等で大きな手柄をあげる人や、ベンチャー起業をしてしまう人もいます。こうした方々から受ける刺激はとても大きなモチベーションにつながります。
 これから情報学群を目指すみなさんが、自分のやりたいことを学び、仲間たちから絶えず刺激を受けるなかで、ゆくゆくは社会に認められる様な大活躍をしてくれることを期待しています。
村田 雄一

2009年卒
2008年度学長表彰
株式会社バッファロー
東京支店 NAS事業部


 筑波大学では様々な学問を学ぶことが出来ます。ほぼ全ての学類が同一のキャンパスに設置されているので、情報科学類生でも、例えば経済・経営のことや、社会学などの自分の興味がある好きな学問を学ぶことが出来ます。他の大学は、理系と文系のキャンパスが異なる場合も多く、こうはいきません。また、筑波大学はとても環境の整った大学です。私達には、一年生の時から、24時間いつでも使える学類生専用の計算機室(コンピュータ室)があります。ここには300台以上ものパソコンが用意されていて、空調も常時最適に調整され、集中して学問に励むことが出来る環境になっています。
 また、ここ「つくば」は住みやすい街です。つくばエクスプレスの開業に伴い、街が飛躍的に発展し、なんと、住みよさランキング(都市データパック東洋経済)では日本全国の全784市のうちで、つくば市は第2位に輝きました。
 さて、ここまでいろいろと書いてきましたが、私が感じている筑波大学の一番の特徴は「人」です。筑波大学には個性的な人が大勢います。個性的であるということは、「自分」というものを自由に表現出来ているということです。筑波大学では皆が、自由に「自分」を表現した学生生活をおくっています。筑波大学で、あなたはきっと数多くの個性的な良い友人と出会うことが出来るでしょう。そして、あなた自身も「個性的」になれることを、私は確信しています。
武田 慎之介

2008年入学

情報科学類4年
クラス代表

富山県立富山中部高校卒


 情報科学類には、授業や実験において幅広い選択肢が用意されています。コンピュータの初心者でも、基本的なことからじっくり学ぶことができる授業が用意されていますので、授業についていけないということはありません。また、1年生でも上の学年の授業を履修することもできますので、どんな人でも自分のレベルに合わせて学習することができます。授業内容もハードからソフトまで多彩な分野にわたって開設されており、自分の興味のある授業を受けることができます。さらに、情報科学類では自主的に学ぶ機会もたくさん与えられています。情報科学類には200台以上の計算機があり、学類生は24時間自由に使うことができます。
 また、筑波大学には全国からさまざまな人が集まっています。筑波大学は総合大学であるため、サークル活動や学内組織の活動を通じて、他学類の人との交流が活発に行われています。また、入試形態が多彩に用意されており、違った環境で学んできた人と出会うことができます。こういった個性的な仲間と議論を重ねることで、よい刺激を受けることができます。
 皆さんも、このような充実した環境で学生生活を送ってみませんか?
片岡 えり

2009年入学

情報科学類3年
クラス代表者会議議長

豊島岡女子学園高校卒


 情私は2010年度にAC入試で情報科学類に入りました。
 工業科出身のため、その知識を”物づくり”に役立てていました。
これまでには高電圧機器やレーザー機器について個人で研究、製作を重ね、様々なイベントなどにも継続して出展してきました。大学に入ってからも、これらの研究を引き続き行いたいと思っていましたが、大学内でも継続して研究できるか、大学の勉強と両立させることができるかが心配でした。
 しかし、筑波大学には「産学間連携推進室」という、研究結果を社会に貢献するための研究室があることを知りました。私は1年次からこの研究室に所属し、レーザー機器の研究をはじめとして、個人で行っていたことを進めることが出来ています。
 また、情報科学類には「情報特別演習」という授業もあります。この授業では各自が自由に設定したテーマに関して自分で方針を決め、設計、製作を行い、最後には皆の前で発表します。私は今年度の情報特別演習にて、「レーザー機器をコンピュータから制御するためのインターフェースの設計、製作」をテーマとし、研究を進めようと思っています。
 このように、筑波大学には、やりたいことがはっきりしていれば自由に研究を出来る環境が整っています。皆さんも是非自分のやりたいと思うことを見つけて、筑波大学で実現してください。
菊地 秀人

2010年度入学
 
情報科学類2年
AC入試により入学

安田学園高校卒



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