伊藤 誠
 情報技術が人間にリスクをもたらさないように、人間の認知のメカニズムに適合させたシステムデザインを日々考えています。1秒を争う自動車の運転の世界で、ドライバに情報をいつ・どのような形態で伝えるか、システムはどこまで介入してよいのか、人間とシステムとの間 の望ましい関係はどのようなものか、こんなことを考えるのも立派な「情報」の「科学」だと思います。

大矢 晃久
 普段の生活の中で人間の役に立つロボットを作りたい。そのために必要なロボットの知能(賢さ)の研究をしています。大学は、実社会に出て行く前に残された最後の自分探しの場所です。専門分野の勉強はもちろん、自分の主張や成果を発表するためのプレゼンテーションスキル、立ちはだかる問題を分析し解決する能力など、実社会で必要となる実に様々なことを学びながら、自分の将来に対する答えや夢を見つけていってください。

福井 和広
 ロボットなどの機械システムに登載される視覚機能をコンピュータビジョンと呼びます。我々は顔や物をいとも簡単に識別することができますが、これをコンピュータで行うことは極めて難しい問題です。コンピュータビジョンの研究を進めるにつれて、高度な人の視覚機能には本当に驚かされます。好奇心、意欲に満ちた皆さん、筑波大学で一緒にこの難問に取り組みましょう。

朴 泰祐
 「世の中のあらゆる自然現象を計算機シミュレーションで実現する」−これは計算機を作る者と使う者が共有する、究極の夢です。物理学や化学の世界でこの夢に一歩でも近づくためには、とんでもない性能を持つスーパーコンピュータが必要です。数百万、あるいはそれ以上のプロセッサを持つ超並列計算機によってこれが実現できると信じています。世界最高速の計算機を作り、この夢に近づくために、ぜひ若い皆さんの力を貸してください。

南出 靖彦
 プログラム言語やソフトウェアの検証について研究しています。数学的な理論と実践的なプログラミングの両方に興味があり、両方のバランスのとれた研究を目指しています。情報学類生には、理論と実践をバランスよく勉強し、将来の研究や仕事の基礎をつくってもらいたいと思います。理論の勉強も、プログラミングもとっても楽しいです。

和田 耕一
 コンピュータ同士が高速に情報交換できる高性能ネットワークの研究を行っていま す。コンピュータを与えられた道具として使うだけでなく、中身や本質を深く理解す ることで皆さんもオリジナルなシステムを作れるようになります。私たちの学類では、ハードウェアからソフトウェアまで幅広く、かつ深く学ぶことができます。自分で何かを作り出す喜びを感じてみませんか?


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